書店員のひとり向上委員会

本の感想やダイエットなど

「東京ロンダリング」 原田ひ香

バツイチ 貧困女子 32歳

前向きに再生するまでの物語

182ページ サクサク読めるボリュームです。

 

 

主人公の内田りさ子はバツイチ。

婚姻期間中、趣味で通ってた陶芸教室で出会った男性と不倫して、夫から離婚されました。

専業主婦で無職だったため、一人ではアパートも借りられない状態。

 

りさ子の窮状を知った不動産屋の社長、相場は「事故物件に住むだけの仕事」を紹介します。

事故物件とは、自殺、事件、孤独死などがあって、次の入居者が決まらない物件。

一回、人が入居したら、告知義務が消滅して、普通の物件として貸せるのだそうです。

 

普通の感覚では、気味が悪くて住めないけれど、この時のりさ子は、茫然自失というか感情がない状態。離婚の原因となった不倫相手の男性と、離婚が成立した途端、連絡がとれなくなりました。(この離婚には、りさ子が知らない裏があります) 

流されるように、仕事を始めました……

 

 

原田ひ香さんの小説は初読み。スタートから惹きつけられました。

何ていうか…主人公がダメダメ過ぎて…親近感が湧くのか、「私は、りさ子よりはマシ」と安心したいのか…

大好きなタイプの物語。

 

 

しばらく、原田ひ香さんにハマりそう😍