【公認心理師】こころの支援の専門家初の国家資格|カウンセリング等お仕事についてわかりやすく解説

公認心理師について アイキャッチ

2022.08.09掲載

✔︎カウンセリングを受けてみたいと思った。カウンセリングといえば臨床心理士じゃないの?公認心理師ってなに?!

✔︎こころが苦しくて、専門家に相談してみようかなと思った。公認心理師がどんな人なのか知りたい!

✔︎家族がこころの問題を抱えてる。自分のことじゃないんだけど、公認心理師に相談してもいいのかな?

こころの支援を受けようと思ったとき、いままでは「臨床心理士」が第一の選択肢でしたが、最近は「公認心理師」という資格も目に付くようになってきました

「臨床心理士」と「公認心理師」どっちに相談したら良いの!?

みなさんが感じる疑問だと思います。

公認心理師は、2019年に資格交付が始まった、とても若い資格です。そのため、まだ社会的な認知もされておらず、実際に相談するとなると不安に感じる方も多いでしょう。この記事では、そんな公認心理師について解説していきます。記事を読むことで、公認心理師に相談することについて、イメージできるようになります。

Writer

ライターは臨床心理士と公認心理師の資格を持っていて、教育領域の心理職と専門学校や大学の講師の仕事をしてきました。心理職としての実体験と、講師の仕事で鍛えた伝える力を駆使して、臨床心理士の資格について知りたいあなたの疑問に答えられるような記事を書いていきます。

目次

公認心理師ってどんな資格?

はじめての国家資格

公認心理師っていつからできたの?

公認心理師は、2019年から資格交付が始まったこころの支援に関連する初の国家資格です。

臨床心理士とは何が違うの?

臨床心理士は民間の資格で、公認心理師は国家資格です。その点には大きな違いがありますが、クライエントからすると、臨床心理士と公認心理師に大きな違いは無いと考えて良いです。

というのも、この2つの資格が従事する専門業務は、ほとんど同じです。また、大半の臨床心理士は、公認心理師の資格を取得してダブルライセンスで仕事をしているという状況もあります。

公認心理師にカウンセリングを依頼したら、臨床心理士も持っている人だったということは普通にあります。

そうはいっても、全ての公認心理師が臨床心理士というわけではありません。精神保健の領域でこころの支援に従事していた専門家や、看護の領域でこころの支援に従事していた専門家が公認心理師の資格を取得していることもあります。

どのような場合であれ、公認心理師を取得しているということは、「公認心理師試験」に合格しているということですので、一定の素養はあります。その背景にある専門領域について気になる場合は、直接本人に確認して大丈夫です。

公認心理師になるのはどんな人?

公認心理師資格を取得するのは、6年がかりで莫大な労力とお金がかかります。

公認心理師資格ができてから5年間は経過措置があり、現場経験があれば資格試験を受験できていました。しかし、それも2022年で終了しました。現在は、資格を得るために次の3つのハードルを超える必要があります。

✔︎学部4年間のカリキュラムを修める。
✔︎大学院2年間のカリキュラムを修める。
✔︎国家試験に合格する。

学部4年間では、こころの支援についての知識をしっかりと学びます。大学院2年間では、400時間を超える実習で、こころの支援の実践に触れます。そして最後は、決して易しくはない国家試験に合格する必要があります。

公認心理師の国家試験合格率は60%程度です。

詳しくはこちらから

公認心理師についてのより詳しい解説はこちらをご覧ください。

公認心理師は何をしてくれるの?

周りの人も支援する

公認心理師の4つのお仕事

公認心理師には、次の4つのお仕事があります。

①要心理支援者の心理アセスメント
②要支援者に対する援助
③要支援者の関係者に対する援助
④こころの健康に関する情報提供

それぞれのお仕事について、概観していきましょう。

要心理支援者の心理的アセスメント

アセスメントとは、「クライエントについて知り、どのような支援ができるか仮説を立てること」です。

分かりやすい説明として、公認心理師が行うアセスメントとお医者さんが行う診断との対比があります。

診断は、患者の悪いところを見つけてその原因をやっつける方法を考えます。例えばインフルエンザなら、インフルエンザウィルスを見つけて、ウィルスをやっつける薬を処方します。

一方、こころの問題は原因がはっきりしないことも多いですから、問題を根本的に解決できないことの方が多いです。そのため、アセスメントでは、「問題」を抱えながらどう日々を生きるかというこについて、考える必要があります。

こころの支援というと、「問題の解決」を思い浮かべがちですが、公認心理師は、こころの支援で最も重要なのは、問題と共にどのように日々を生き抜くか、そのことをクライエント一緒に考えることだと考えます。

要心理支援者に対する援助

要心理支援者に対する援助は、カウンセリング心理療法、そして心理教育のことをいいます。

カウンセリングや心理療法は、カウンセリングルームで1対1で行うものをイメージしがちですが、実は様々な形式があります。最近はオンラインで行うカウンセリングも主流になりつつありますし、集団で語り合うものや、レクリエーションを軸に展開するものもあります。

そして、公認心理師は、クライエントにこころの健康について情報提供をすることもできます。これを、心理教育といいます。例えば、次のような内容です。

  • 気分の浮き沈みが激しいとき、日常生活のなかで気をつけないといけないことをお伝えする(気持ちが昂っているときは、高いものを買わない・ギャンブルに行かない 等)
  • 夜眠れなくて困っているときは、無理をせず病院に行ってお薬をもらうことで改善することが多いことをお伝えする。

カウンセリングや心理療法は、自分のこころと向かい合う、とても効果的な支援です。しかし、こころと向かい合う分、こころが傷ついて繊細になっているときは、刺激的になりすぎることもあります。そんなときは、無理をせず、公認心理師が学んできた心理学やこころの元気に役立つ情報をお伝えすることでサポートを試みます

要心理支援者の関係者に対する援助

要心理支援者の関係者に対する援助は、コンサルテーションのことをいいます。

コンサルテーションは、ある専門家が別の専門家にアドバイスをすることです。

要心理支援者はもちろん大変です。しかし、その家族をはじめとする、周りの人も同じくらい大変さを抱えていることも少なくありません。

公認心理師は、臨床心理学をはじめ、心身の発達について、発達障害について、精神疾患についてなど、こころの健康に関する幅広い知識を学んでいます。そうした知識や経験を使ってアドバイスを行うのが、要心理支援者の関係者に対する援助です。

具体的には、次のような支援が行われます。

  • 精神疾患を抱えた要心理支援者の家族に対して、どのように本人と関わったらよいか、関わるうえで気をつけたいことなどをお伝えする。
  • こころの不調で休職をしている要心理支援者の職場の上司に対して、要心理支援者がむりなく職場復帰をするために気をつけたいことなどをお伝えする。

詳しくはこちらから

要心理支援者の心理アセスメント、要支援者に対する援助、要支援者の関係者に対する援助の詳細はこちらをご覧ください。

こころの健康に関する情報提供

こころの健康に関する情報提供は、こころの問題の「予防」を目的とした啓発活動です。

公認心理師は、カウンセリングや心理療法の知識だけではなく、こころの健康増進に役立つ様々な情報を学んでいます。そのなかには、研修や講演のように、情報発信することで人の役に立つものもたくさんあります。

例えば、次のような例が挙げられます。

  • 企業研修で、こころの不調のサインとはどのようなものか、サインを感じたときど子に相談すれば良いか説明する。
  • 企業の管理職を集めた研修で、職場不適応について、どのようなこころの状態か、どのような対応が従業員の復職を助けるか説明する。
  • 学校で、生徒に対して受験期のストレスとどのように付き合えば良いか、ストレスでこころの不調を感じたら誰に相談すれば良いか説明する。

こうした情報提供は、早めに適切な相談者に繋がったり、問題を慢性化させないことに役立ちます。これを予防といいます!

詳しくはこちらから

こころの健康に関する情報提供の詳細はこちらをご覧ください。

おわりに

この記事では、公認心理師について解説してきました。

記事の内容は次の通りです。

✔︎公認心理師は2019年から交付が始まったこころの支援に関するはじめての国家資格!
✔︎専門は、臨床心理士と同じと考えて良い!
✔︎公認心理師には4つの専門業務がある!
✔︎公認心理師はカウンセリングや心理療法だけじゃなく、コンサルや心理教育など、幅広い業務を担う!

記事があなたのお役に立てることを願っています!

参考・引用

公認心理師法(厚生労働省HPから)
文部科学省HP
一般財団法人日本心理研修センター.公認心理師現任者講習会テキスト[改訂版].金剛出版.

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