八村塁の2021-2022シーズン成績を分析。主要スタッツは下がっているが、実は成績は上がっている!?

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NBAもプレイオフが始まり、熱い戦いが連日繰り広げられています。八村塁選手の所属するワシントン・ウィザーズはプレイオフを逃しており、一足早いオフシーズンに突入しています。
そこで、この記事では今シーズンの八村塁選手の成績を、スタッツと共に振り返ります。
※動画でご覧になりたい方はこちら。本人、ヘッドコーチ、GMのインタビュー映像もご覧になれます。

主要スタッツの比較

各スタッツの比較

出場試合は57試合から42試合に減少。
スターターとしての出場は57試合から13試合に減少。
出場時間は31.5分から22.5分に減少。
但しこれはシーズン当初から長期欠場していた影響が大きく、2022年1月9日に復帰してからは43試合中42試合に出場。出場時間の制限がある中、シーズンの最後の13試合は全てスターターとして出場し、完全復帰しました。
ロスターが大きく入れ替わる中、キャンプやプレシーズンも参加できない状態のままシーズン中に復帰し、見事スターターとしてプレイするところまで戻せたのは、大きな成果と言えるでしょう。

得点は13.8から11.3に減少。
リバウンドも5.5から3.8に減少。
アシストも1.4から1.1に減少。
出場時間の減少に伴い、主要3スタッツも減少していますが、とりわけリバウンドに関しては、3PT数が増加したことによるプレイスタイルの変化を考えると、納得かもしれません。
ただ、PFとしてはもう少し数値を上昇させたいところでしょう。

スティールは0.8から0.5に減少。
ブロックは0.1から0.2に上昇。
ターンオーバーは1.2から0.8に減少し改善。
出場時間の減少に伴い、スティールも減少しています。ブロックに関しては、母数が少ないため、誤差の範囲と言えるでしょう。ターンオーバーに関しては、出場時間の減少と、前述のプレイスタイルの変化の影響で減少しているのでしょう。

2P%は51.9%から51.2%に減少。アテンプトも9.0から6.1に減少。
3P%は32.8%から44.7%に劇的に上昇。アテンプトも2.4から2.9に上昇。
FT%は77.0%から69.7%に減少。アテンプトも2.8から1.6に減少。
課題であった3P%は劇的に向上し、リーグトップクラスの確率を記録しています。そのため、リムアタックも減り、出場時間も減っていることから、2PAやFTAは大幅に減っています。
とりわけ、FT%が年々低下しており、1年目の82.9%のように、80%以上を安定して記録したいところです。
安定して3P%が40%近くを記録し、かつFT%も80%を記録できれば、ミドルシュートも得意なことから、どんなチームでも欲しがるプレイヤーになるでしょう。今シーズンは、そのための大きな一歩を踏み出したと言えます。

アドバンスドスタッツの比較

主要スタッツでは、出場時間の減少に伴い、ブロックと3P以外は全て減少していました。しかし、今シーズンの成績は本当に昨シーズンより悪かったのでしょうか?
そこで、アドバンスドスタッツでの比較をしていきます。

まず、PERは11.4から14.9に大幅に上昇しています。
TS%は54.9%から57.9%に上昇。
TRB%は9.2%から9.4%に上昇。
PERはリーグ平均とされる15.0とほぼ同じところまで上昇し、TS%も上昇しています。
また、スタッツとして減少しているリバウンドも、TRB%で見た場合、僅かに上昇しています。つまり、出場している時間の中では、よりリバウンドを獲得するようになっていることを意味します。
昨シーズンは出場時間も長く、またラッセル・ウエストブルックのようにTRB%が高い選手と一緒に出場する時間も多かったため、その影響もあるかもしれません。

AST%は6.3%から7.9%に上昇。
STL%は1.1%から1.2%に上昇。
BLK%は0.3%から0.8%に上昇。
アシスト、スティールもスタッツとしては減少していましたが、アドバンスドスタッツで見た場合、それぞれ上昇しています。
ここまでの結果を踏まえると、主要スタッツは軒並み、アドバンスドスタッツ上では上昇しています。つまり、出場時間のせいでスタッツ自体は減少しているが、出場時間の中で見た時に、昨シーズンよりも効率的に動けているということになります。

TOV%は8.6%から7.4%に上昇。
USG%も18.1%から20.9%に上昇。
ターンオーバーが減ったのはプレイスタイルの変化の影響も大きいでしょう。また、USG%の上昇は、昨シーズンのラッセル・ウエストブルック、ブラッドリー・ビールが今シーズンはいなかった(ビールは途中から欠場)ことが影響しているかもしれません。

OWSは0.7から0.9に上昇。
DWSは1.4から0.6に減少。
WS/48は.056から.073に上昇。
WSは上昇しているが、DWSのみ減少しています。つまり、課題としているディフェンスのみが悪化していると言えます。

OBPMは-2.2から0.2に上昇。
DBPMは-1.0から-1.7に減少。
BPMは-3.1から‐1.5に上昇。
WS同様に、BPMもDBPMのみ減少しており、ここでもディフェンスの課題が浮き彫りになっています。

全体として

出場時間が減少しているため、主要スタッツは低下しているように見えます。
しかし、アドバンスドスタッツを見る限り、ディフェンス以外の指標はむしろ上昇しており、とりわけ、課題とされていた3PTは劇的に改善されています。
出場時間内でチームで果たす役割を考えると、3年目の成長を示したシーズンであったと言えるでしょう。
来シーズン、GMやヘッドコーチからも指摘されているディフェンスの向上が鍵となるでしょう。そして、エースのブラッドリー・ビールが残留するのか、ロスターがどう変化するのかにも大きく影響を受けるでしょう。
しかし、今シーズン八村選手が残した結果は、間違いなくウィザーズの大事な選手の一人として、周囲にも示したものだったと思います。

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