梅雨晴の今日でありしを喜びぬ
(高木 晴子)
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季語「梅雨晴」(つゆばれ)の紹介を、「新歳時記」(平井照敏編)より:
「梅雨があけ、晴れの日がつづくときをいうが、むしろ語感からは、梅雨の間の短かい晴のときを指すほうがぴったりする。ほっとした感じがある」
梅雨晴の別名は、五月晴れ。
「五月晴の五月は陰暦で、梅雨の最中なので、梅雨晴と同じ意味になる。
ただし、最近、陽暦五月の晴を指すことが多くなって、本来の意味とはちがってきてしまった」
確かに、五月晴(さつきばれ)と言うと、梅雨入り前、ゴールデンウイークの頃の晴天のイメージです。
言葉の意味も時代と共に変化します。
梅雨晴れて蝶も小鳥も来りけり
(野村 泊月)
図書館の隣の公園で。
雨が上がって乾いた砂の上で、雀が砂浴びをして遊んでいました。
梅雨の晴れ間にホッとするのは、人も鳥も同じなのでしょうか。
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季語にはなっていませんが、アカンサス(ハアザミ)の花を見かけました。
ギリシャの国花になっており、その葉の形は、地中海地方の建築の装飾でも使われているそうです。
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「新歳時記」(河出書房新社刊)は、例句の紹介に加え、季語の解説にも力が込められており、編集者の個性も味わえます。
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今日もお読みいただき、ありがとうございました。