【退院前訪問指導】家屋評価報告書の作成方法

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家屋調査


入院中の患者さんは、治療・リハビリを受け、自宅に退院します。
患者さんは、退院前に自宅の生活環境を整える必要があります。
患者さんが、自宅退院して、安全に過ごせるように、病院では【退院前訪問指導】を行い家屋評価を実施します。
このブログは、医療従事者向けに、【退院前訪問指導】家屋調査報告書の書き方を紹介しています。

記事を書いた人

ビビ
ビビ

理学療法士×宅建士×福祉住環境コーディネーター2級

訪問リハビリ10年

元不動産営業マンで、訪問リハビリ大好き

訪問リハビリをしていると、住環境の知識や能力が役立ちます。

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【退院前訪問指導】家屋評価は加算になる

【退院前訪問指導】家屋評価とは、入院中に病院スタッフが、患者さんの自宅を見に行き、安全に生活できるかどうか確認します。
病院では、退院前訪問指導料という加算があり、療養上の指導を行うことができます。
そして訪問指導後に報告書を作成します。

このブログでは、この報告書の書き方をご紹介します。

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退院前訪問指導料

入院期間が1月を超えると見込まれる患者の円滑な退院のため、患家を訪問し、当該患者又はその家族等に対して、退院後の在宅での療養上の指導を行った場合に、当該入院中1回(入院後早期に退院前訪問指導の必要があると認められる場合は、2回)に限り算定する。

引用:厚生労働省

指導料の算定は、医師の指示を受けて保険医療機関の保健師、看護師、理学療法士、作業療法士等が訪問し、指導を行った場合も可能です。

病院・施設により、名称は様々ありますが、今回は報告書を【退院前家屋評価報告書】としてご紹介します。

訪問指導の参加者は多職種

  • 患者さん
  • 家族さん
  • 医師
  • 看護師
  • 保健師
  • 相談員
  • 理学療法士、作業療法士
  • ケアマネージャー
  • 福祉用具業者
  • その他

ケアマネージャーさんは、介護に合わせたサービス提案を行います。
福祉用具業者さんは、住宅改修の提案・福祉用具の利用のために参加されます。

家屋評価報告書は、ケアマネージャーを通じて、参加者に見ていただきます。

報告書に記載する事

報告書は、理学療法士・作業療法士が作成する事があります。
入院中の様子を見て、自宅生活の危険なところを示し、改善方法を提示します。

  • 住宅改修の箇所
  • 写真
  • 間取り
  • 提案・指導事項

わかりやすくするために、写真と文章で説明します。

ワードパワーポイントで作成します。
図形挿入を利用して、住宅環境の改善案を示します。

手すりが必要なところに、位置高さも記載します。

提案は、「必要なところ」「あると便利」を分けて記載すると、様々な提案が記載できるようになります。

建築の専門家ではありませんので、難しいところがたくさんあります。
簡単に作成できるように、過去記事も参考にしてください。

家を見て、間取り図を手書きする方法

方眼紙など、マス目の用紙に間取り図の書き方を説明しています。
手書きするときに、押さえておきたい基本となる寸法、畳の大きさ、ドアの書き方と、メジャーを使わずに長さを測る必見テクニックも書きました。

報告書の書き方を紹介

  • 表紙
  • 間取り図
  • 改修・提案箇所(部屋ごと)

提案する福祉用具は写真や画像を挿入するとイメージがつかめます。

見やすい報告書
  • 複数の部屋に改修・提案がある場合は、部屋ごとにページを作る
  • 言葉は、専門用語を使わないようにする
  • 提案する福祉用具は写真や画像を挿入するとイメージがつかみやすい

患者の家族さんに、見ていただく書類なので、住宅改修に直接関係ないところも生活の質が向上する提案も行います。

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表紙

シンプルに見やすく作成します。

作成するソフトは自由です。「Windows Word」や「Windows PowerPoint」で作成をおススメしています。

全体の住宅改修がわかる間取り図

全体の間取り図

赤色で改修・福祉用具設置場所・変更箇所を表示

手書きした間取り図をパソコンで図面にする方法

ドアや窓の書き方からトイレやキッチンまでパソコンで書けるように解説しています。
不動産屋の「チラシ用図面」もこの方法で作れます。

各部屋の改修ページ

現地の写真を使って、見やすく表示
部屋ごとにページを別けて作成すると見やすくなる。

配置変更の時などは、写真を加工してわかりやすくする

高さを記載して、連絡ミスを防止

この提案書では、和室にベッドを置く提案をしています。

今回は、PowerPointで書く方法を紹介します。

立体的にベッドを表示するために「図形」を写真の上に書きました。

フリーフォームを使って書きます
立体的に書くために畳の形に合わせて書いてます
フリーフォームの塗りつぶしで四角を書きます
立体的なベッドに見えます
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提案のページ

  • 例)自宅周辺の環境で危険なところや買い物に行く時のルート、付き添いの方法など。
  • 休憩場所の写真も掲載するとわかりやすくなる。
  • 福祉用具は実物の写真やカタログの写真を掲載するとわかりやすくなる。
  • 介助方法は、療法士の模擬の写真を掲載するとわかりやすくなる。

生活期・在宅分野に興味のある療法士さんには、訪問リハビリへの転職をおすすめします。
訪問リハビリの仕事内容やスケジュールを紹介しています。

まとめ

退院前家屋評価報告書の作成方法をご紹介しました。

  • 分かりやすく記載する
  • 患者さんを含め、関係者に見てもらう
  • 改装箇所を具体的に表示
  • 退院後の生活の注意点を記載

報告書に書いた提案が採用され、安全な住宅環境に改装できれば素晴らしい事です。

自宅で生活する大切な支援です。

報告書に記載した提案が通らないかも知れません。
しかし、在宅サービスのスタッフが読んで再提案につながるケースがあります。

ベストを尽くして、患者さんの退院後の生活を支援しましょう。

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最後まで、読んでいただきありがとうございました。


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