人前 緊張 汗が止まらない 対策

人前で緊張すると汗が止まらない! おすすめの対策とは

人前で緊張すると汗が止まらない! おすすめの対策とは

 

「人前で緊張すると汗が止まらない!」っていう人、意外と多いみたいです。
顔も脇も、手の平も足の裏も、汗ビッショリ・・・
これ、何とかしたいですよね。

 

人間は緊張すると、交感神経の働きが活発になります。
この交感神経が汗腺を刺激して、汗を出させるんです。

 

ここでは、汗の種類を知った上で、「人前で緊張すると汗が止まらない!」を改善するためのおすすめの対策をご紹介します。

 

 

「人前で緊張すると汗が止まらない!」それ何の汗?

対策をご紹介する前に、まずは、汗の種類を知っておきましょう。
人間がかく汗には、次の3種類があります。

 

@温熱性発汗
スポーツをしたり、気温が高くなったりして体温が上がったときに、その体温を調整するために出る汗です。
ほとんど水分だけのサラサラな汗です。

 

A味覚性発汗
トウガラシなどの辛いものを食べたときに出る汗です。
理由はハッキリしないようですが、辛み成分が口内を刺激すると、脳が体温上昇と勘違いして汗を出すという説があるそうです。
この汗も温熱性発汗と同じで、ほとんど水分だけのサラサラな汗です。

 

B精神性発汗
この汗が、人前で緊張したときに出る汗の正体。
緊張や不安を感じたときに出る汗です。

 

大むかし、人が何か行動を起こすとき、手や足が滑らないようにするために、汗が出るようになったという説があるようです。
この汗は水分の他に、いろいろな成分を含んでいるので、少し粘り気があります。
また、時間が経つと臭いの原因にも。

 

以上が、人間がかく汗の種類です。
一口に汗といっても、いろいろ役割があるんですね。

 

ここからは、「精神性発汗」についての対策をご紹介させていただきますが、「精神性発汗」という言葉だとピンとこないので、分かりやすく「緊張汗」と呼びます。

 

 

緊張汗の対策 @圧迫法

これは、京都の舞妓さんが昔からやられている方法です。
脇の下と胸の間ぐらいの高さの所を、腰ひもでぐるっと巻いて圧迫します。

 

人前で緊張すると汗が止まらない! おすすめの対策とは

 

これで、顔や脇の汗が少なく抑えられるようです。

 

この体の反応は「半側発汗」といわれ、圧迫した方の汗が抑えられて、反対側の汗が増えるという現象です。
ですから、顔や脇の汗が減った分、下半身の汗が増えるということらしいです。

 

舞妓さんって大変ですね。
さすがプロ。

 

効果には個人差があると思います。
ぜんぜん効かない人もいるでしょうし、ひもを巻く位置や強さによっても、微妙に違ってくるかもしれません。
ですから、自分に合った状態を探ってみるといいですね。

 

気をつけたいのは、日常的にひもを巻いていることです。
これは皮膚によくありませんし、圧迫感がストレスにもなりかねないので、必要なときだけに限定して行うようにしましょう。
ひもは、腰ひもでなくても、普通のゴムひもでもいいですし、通販で汗止め専用の「汗止め帯」も売られています。

 

 

緊張汗の対策 Aツボ押し

何の道具も使わずに、簡単にできる緊張汗対策がツボ押しです。
まずはやってみて、ツボの場所を確認しておきましょう。
1.後谿(こうけい)
人前で緊張すると汗が止まらない! おすすめの対策とは
手の側面にあるツボで、小指側の感情線の始まりの部分です。
親指の腹で押します。

 

2.極泉(きょくせん)
腕を上げたときにできる脇の下のクボミの中央部分です。
人差し指で押します。

 

3.屋翳(おくえい)

 

人前で緊張すると汗が止まらない! おすすめの対策とは

 

バストトップと鎖骨の真ん中あたりの部分です。
右のツボは左手の指で、左のツボは右手の指で押すとやりやすいです。
ツボの位置がピンポイントでつかみにくいので、三本指(人差し指・中指・薬指)で押してみましょう。

 

4.大包(だいほう)
脇の下から3〜4cmくらい下の部分です。
このツボも、右のツボは左手の指で、左のツボは右手の指で押すとやりやすいです。
やはり、三本指(人差し指・中指・薬指)で押してみましょう。

 

どのくらい押せばいいという決まりはありませんので、次のようなやり方はいかがでしょか。
ツボを、5〜6秒押したら5〜6秒休む、それを5〜6回繰り返す
覚えやすいですよね。
お試しください。

 

ツボを押すときは、気持ちいいくらいの力で押します。
強く押し過ぎると、かえって体に負担をかけてしまうので気をつけましょう。

 

1〜4のツボを全部試してみて、自分に合ったツボを見つけてください。

 

緊張を和らげるツボは、汗を抑えるツボでもあります。
こちらの記事も参考にしてださい。
>>緊張を和らげる「体のツボ」 おすすめの2ヶ所

 

緊張汗の対策 B深呼吸

緊張すると呼吸が浅くなって酸素が不足した状態になります。
これが更に緊張を招いて、汗もダラダラ・・・

 

こんなときは、深呼吸がおすすめです。
深呼吸は、腹式呼吸でゆっくりと行います。

 

息を吐くときは口から、吸うときは鼻からが基本です。
7〜8秒かけて吐き、5〜6秒で吸います。
これを1〜2分続けます

 

呼吸の長さに決まりはありませんので、苦しくないように自分に合った間隔で行ってください。

 

深呼吸で特に意識していただきたいのが「息を吐く」ことです。
肺にたまった不要な二酸化炭素を全部吐き出すことに集中します。
ゆっくりとです。
きれいに吐き出した後は、お腹の力を抜けば自然に空気が入ってきます。
とにかく「息を吐き出す」ことに集中です。

 

緊張汗の対策 C制汗剤

皆さんよくご存知の汗を抑ええる薬剤です。
即効性があるので便利に使えますね。

 

制汗剤は、肌を引き締めたり、汗腺をふさいだりする成分で汗を抑えます。
種類はいろいろあるので、使う場面や好みに合わせて選ぶことができます。

 

・スプレータイプ
ボタンを押してシュッとするだけ。
背中や首筋などの塗りにくい部分にも手軽に使えます。
エアゾール式(ガス圧式)とミスト式(霧吹き式)があり、エアゾール式はパワフルで、ミスト式は、優しい噴出しです。
スプレータイプは、素早く使いたいときに便利です。

 

・スティックタイプ
スティックを持ってサッと塗るだけ。
手を汚さずに手軽に使えます。
速乾性があるので、肌はすぐにサラサラ。
コンパクトだから外出にも便利です。

 

・ロールオンタイプ
回転ボールで液剤をスーッと塗るので、付けた!っていう感じで気持ちいいです。
ムラなく塗れて、粉をふったように白くもなりません。
携帯に便利です。

 

・ウォータータイプ
ボトルから直接手に出して、塗りたいところにドバッと塗ります。
メントール入りを使えば清涼感が味わえるから、スポーツの後や猛暑の日にはピッタリです。
豪快に使いましょう。
ミストスプレータイプもあるので、女性でもスマートに使えます。

 

・シートタイプ
携帯性が抜群です。
汗拭きとしても使えますが、できれば先に濡れタオルやウェットティッシュなどで汗を拭いた後に使った方が効果的です。

 

・クリームタイプ
肌にしっかり密着させて塗れるので、汗の量が多い人におすすめです。
ベタつきが気になる人は、ジェル状のものも用意されています。

 

・パウダータイプ
専用のパフで、ポンポンと軽くたたくようにつけます。
サラッとした使い心地なので、ベタベタが気になる首周りや脇の下、ひざの後ろ側などに向いています。

 

 

制汗剤を使うときの注意など
@制汗剤は、全身に使うなどの安易な使い方はやめましょう。
制汗剤で全身の汗を抑えてしまうと、体温調整がうまくできなくなって熱中症を起こす危険が増すそうです。
制汗剤の使用は、必要最小限の範囲にとどめましょう

 

A顔の汗には、肌トラブルなどを避けるため、必ず顔専用の制汗剤を使いましょう
化粧下地として使えるクリームやメイクの上から使えるシートもあるようです。

 

B制汗剤は、汗をかく前に塗っておくと効果的です。
汗をかいてしまってから使う場合は、まず、濡れタオルやウェットティッシュなどで汗を拭き、肌が乾いてから使うようにしましょう。

 

タオルで汗を拭く場合は、必ず濡れタオルを使ってください。
高くなった体温は、汗が蒸発するときの気化熱で下がります。
乾いたタオルで汗を拭いてしまうと、体温が下がらないので、また汗が出てしまうんです。
濡れタオルなら、皮膚に水分が残るので気化熱が発生し、体温が下がって汗がおさまります。

 

C香料が入った制汗剤は、汗と混ざって逆にイヤな臭いになってしまう場合もあるようですので、なるべく無香料のものを使った方がいいかもしれません。

 

 

緊張汗の対策 Dボトックス注射(ボツリヌス療法)

運動したり炎天下にいるわけでもないのに、大量の汗をかいてしまう場合は、多汗症や他の病気がひそんでいるかもしれません。
その場合は、専門医に相談してみましょう。

 

多汗症を扱っているのは、皮膚科や形成外科が多いようですので、行く前に多汗症の治療を行っているかを確認してから受診するといいですね。
症状の程度によって、塗り薬が処方されたり、注射や手術が行われる場合があるようです。

 

中でも注目されているのが、注射によるボツリヌス療法です。
ボトックス注射といって、ボツリヌス菌の特定のタンパク質から作った薬剤を、汗の出る部位に注入することで汗を抑えます。
手術することなく制汗できることがメリットで、効果も約4〜9ヶ月ぐらい持続するようです。

 

緊張汗の対策 E入浴法

活発に働く交感神経をリラックスさせるためには、入浴の仕方を見直すことも大切です。

 

お湯の温度は、ぬるめの38〜40度がおすすめ。
熱いお湯は、逆に交感神経を興奮させてしまうので注意しましょう。
そして長風呂も禁物です。

 

リラックスするための入浴なら、10〜15分程度が良いとされています。
どうしても、もっと入っていたいという方は、1回の湯船につかる時間を4〜5分にして、出たり入ったりを何回か繰り返すという入浴法がいいようです。
また、入浴する時間は、食後1時間以上たってからにしましょう。

 

食後すぐに入ると、消化のために胃に集まっていた血液が全身に分散してしまって、消化不良を起こしやすくなってしまうので注意してください。

 

脇汗を目立たせない服装
汗を抑えることと併せて、服の脇汗対策も大切です。
脇汗(汗染み)を目立たせない服のポイントは

 

:白、黒、紺などの濃い色。特に白が目立ちません。逆にグレーやベージュは目立ちやすいです。
素材:速乾性に優れたポリエステルなどの化学繊維がおすすめです。通気性がいいメッシュもいいですね。
サイズ:少し大きめで、ゆったりしたものがいいです。
無地or柄:無地より柄ものがいいです。大柄より細かい柄の方が、汗は目立ちにくいです。
その他:厚めの服でしたら、汗パッドを使ってもいいですね。また、ジャケットなどの上着を用意しておけば、汗隠しになりますね。

 

 

いかがでしたか。
「人前で緊張すると汗が止まらない!」を改善するためのおすすめの対策をご紹介しました。

 

これらの対策とともに、規則正しい生活習慣を意識することが、緊張汗対策の基本になることは言うまでもありません。
暴飲暴食や運動不足、寝不足などで自律神経のバランスが乱れると、異常な発汗につながりやすくなります。
そうならないためにも、食事の量やバランス、適度な運動と十分な睡眠を心がけ、そして、ストレスをためない工夫も取り入れた生活を習慣づけていくことがとても大切です。

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