法令改正で会社員で企業型DCに加入していてもiDeCoに加入できると聞いたのですが、内容とおすすめの商品や証券会社を教えて下さい!
2022年10月からの改正で乗り遅れてしまった方も今後の老後資金のために税制優遇されている制度なので、是非本稿にて学んでいただき、検討してもらえれば幸いです。
iDeCo(イデコ)とは
- QiDeCoとは何ですか?
- A
iDeCoは個人型確定拠出年金の英語表記「individual-type Defined Contribution pension plan」の略で、自分で申し込み、掛金を拠出し、自分で運用方法を選んで資産形成を行う仕組みで、掛金、運用益、給付を受け取るときに、税制上の優遇措置を受けることができる制度になっています。
iDeCoの加入条件は?
- QiDeCoに加入条件はありますか?
- A
基本的に20歳以上65歳未満の全ての方が加入できます(※)。掛金は65歳(※)になるまで拠出可能であり、60歳以降※に老齢給付金を受け取ることができます。iDeCoの老齢給付金を受給した場合は掛金を拠出することができなくなります。
※一定の条件があります。
iDeCoにいくら掛けられるのか?
- QiDeCoの毎月の掛金の上限はいくらですか?
- A
ご自身が加入する区分によって異なりますが、会社員の方は以下になります。
企業型DCのない企業の会社員 月額23,000円 企業型DCに加入している会社員 月額20,000円 企業型DB(確定給付年金)に加入している会社員 月額12,000円 以下が全被保険区分における拠出限度額(上限)になります。
iDeCoのメリット/注意点
- QiDeCoのメリットを教えて下さい。
- A
iDeCoのメリットは以下の通りです。
・月々5,000円から1,000円単位で始められる
・運用収益が非課税
・掛け金は全額所得控除の対象となるため、所得税と住民税が毎年軽減(住民税は翌年)
(例:年収650万円の会社員の方が毎月23,000円を積み立てたケースで年59,665円節税)
・受け取り方が多少複雑なものの税制メリットがある
(例:年金として分割で受け取る場合は「公的年金等控除」、
一時金としてまとめて受け取る場合は「退職所得控除」が適用される)
・自分自身で商品を選べる
- QiDeCoの注意点を教えて下さい。
- A
iDeCoの注意点は以下の通りです。
・原則60歳になるまで引き出せない
・掛け金変更は毎年1回
・国民年金基金連合会、事務委託先金融機関等への手数料がかかる(掛金から差し引かれる)
・加入時(初回のみ)→2,829円が多い
・運用期間中
-積立を行う場合→171円が相場
-積立を行わない場合→66円が相場
・移す時→4,400円が相場(なしのところも)
・受取時→440円が相場
・その他→商品毎の運用管理費用(信託報酬)など
・商品によって元本毀損リスクが生じる各金融機関によって選べる商品が異なりますが、元本毀損リスクのない定期預金を選ぶことも可能です。投資信託は、元本保証の商品ではなく、価格の変動等により損失や償還期限の繰上げが生じるおそれがあります。商品ごとに手数料等およびリスクは異なりますので、当該商品等の契約締結前交付書面、上場有価証券等書面、目論見書、等をよくお読みください。
NISAとiDeCoどちらがおすすめ?
- QNISAとiDeCoどちらがおすすめですか?
- A
資産拘束なく、幅広く選べ、つみたてNISAのラインナップが良いことから新制度が始まる2024年以降もNISAのほうがおすすめになります。NISA枠が使い切っても余りある場合やポートフォリオのバランスを整えたい方、老後資金として残り年数とのバランスを見て資産形成したい方にiDeCoはおすすめになります。
iDeCoでおすすめの商品
- QiDeCoでおすすめの商品を教えて下さい。
- A
私は20,30代は債券とのバランスよりも、日本円資産とドル換算資産のバランスで世界の成長を取り込めるポートフォリオを推奨しています。簡単に言えば、日本円と外国株式になります。iDeCoではある程度長期視点かつドルコスト平均法で資産を増やせるインデックスファンドで米国の代表的な株または全世界をまるごと買えて、純資産総額がある程度ある信託報酬が低い順で投資信託をピックアップしました(調査日:2023/11/09)。
■米国インデックス
・eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 0.09372%
・楽天・S&P500インデックス・ファンド 0.09372%
■全世界インデックス型
・楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド 0.05775%
・eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 0.05775%
・eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) 0.05775%
・Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)0.05775%個人的な好みは「雪だるま」と「オルカン」なのですが、上記入れるのを悩んだものが以下になります。
・SMBC・DCインデックスファンド(S&P500) 0.0968%
・SMBC・DCインデックスファンド(MSCIコクサイ) 0.1023%
・野村DC外国株式インデックスファンド・MSCI-KOKUSAI 0.09889%
・SBI・全世界株式インデックス・ファンド (愛称:雪だるま(全世界株式)) 0.1102%SMBC・DCインデックスファンドの買付におすすめの金融機関は「三井住友銀行(みらいプロジェクト)」または「SMBC日興証券」になります。
おすすめiDeCo(イデコ)金融機関ランキング
上記商品を取り扱っており、手数料が相場相当またはそれ以下のところをおすすめ商品と共にランキングにしております。
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以上、あなたの資産形成の参考になれば幸いです。