僕が告白をしている時も、りささんは僕の目を見て時折軽くうなずく素ぶりを見せていた。
そして告白が終わり、いよいよ返事をもらう…という時だが、りささんは沈黙状態になったのである。
告白している時にりささんの表情を伺ってはいたのだが、困惑していた様子もなく、真剣に話しを聞いてくれていたので返事を聞く前に
(もしかしたらイケるかも)
というのは感じた。
だが現実にはりささんは沈黙してしまった訳で、それすなわち悩んでいる…という意味にもなるのだ。
いや、悩んでいるのならまだしも、断ろうとしているが言いにくい為に沈黙となっている…という考え方も出来るのである。
実際にどれくらいの時間沈黙になっていたのかは分からないが、自分の中ではかなり長く感じた。
ある意味では拷問に近く、もしもこの長い沈黙状態が終わった後に
「ごめんなさい」
と言われた日には…まぁ何かある訳ではないが、その間に期待していていただけにショックも大きいだろう。
終わる事のない沈黙状態…とまで一瞬思っていたが、りささんがついに口を開いた。
り「えっと…」
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