マッチングアプリで、やたら横文字を使いたがる人に二人あったというお話。
一人目Gさん。
その日は金曜日。混雑している表参道に、スーツ姿で一輪のバラを持ってGさんは待っていた。周囲からみたら記念日をお祝いするカップルorプロポーズを受けてると見えただろうが、私たちはマッチングアプリで知り合った初対面だ。
待ち合わせ場所から歩いて2分程度のアメリカンダイニングへ向かう。ーこんなに近くならお店集合でもなかったのに。もしや、薔薇を渡す演出のためだったのか
お店を前にして、
Gさん「ここのウニャウニャってお店はよく利用しているんです」
私「へーそうなんですね(ナンダッテ?!)」
ウニャウニャの部分は、英語の店名を舌を巻きながら
、1.5倍速で話しているのを想像して頂きたい。
そして、お店にはいり、二人用の対面席に案内されるが、Gさん「対面席じゃなくていえ、横座りがいいのですが」と彼が指差す方をみると、フロアの奥の方にある、横に座ったら肩が触れそうなくらい狭いソファー席だった。
※イメージ画像
私「?!!(私は嫌だぞ?!)」
店員さん「あちらの席は予約先となっており、ご利用できません」
私「(ありがとう、店員さん!感謝!!)」
しぶしぶ、指定された席に座るGさん。
Gさん「何食べますか?ここのお店はハンバカーとフライドポティトゥがおすすめです」
私「(え?なんだって?)」
Gさん「ドゥリィンクはどうしますか?ビィアーにしますか?」
私「は、ハイ。それで」
Gさん「あ、ナイフとフォークどうぞ」
私「(ナイフとフォークは普通なんだ)」
なぜか、横文字だけ舌を巻いて話すGさん。とても聞き取りづらい
私「あの、、とても英語が流暢ですね。帰国子女ですか?」
Gさん「いえ、海外に行ったことがありません。」
では、普通に話していただけると助かる。
食事もお酒も進み、Gさんの違和感のある話し方にも慣れた頃、
「アメェリカ人のようにコミューニケェションが大事だと思う。だからキスさせてもらえませんか??」
耳を疑うようなことを言われたのだ
「いえ。私は日本人なので、無理です」
正確にいえば、二人とも日本人だ。
「アメリカでは、まず付き合うまえに相性を確認し合うんですよ??」
「へー、そうなんですね。私日本人なのでわかりませんねー。」
それから日本人はもっとオープンになるべきだ、相性の確認は大事だと、日本人の考えについて非難するGさんに対して、根気強く日本はそう言った文化がないことを、日本語で日本人のGさんに説明するが、なかなか日本語が通じないので、無理やり帰宅した。
おそらく彼の頭の中では、彼はブラッドピット、表参道は、ニューヨーク。そして私は、ニューヨーカーの女性に変換されて、自分の世界に、酔っているのだろう。しかし、Gさんはアメリカの文化を学ぶ前に日本の道徳心と日本語を学ぶべきだと思った