こんにちは、結城ぱいんです。
はじめましての方は、ごあいさつもぜひ覗いてください。
私は双極性障害2型で障害者手帳を取得していますが、双極性障害における困りごとのひとつとして、衝動的な浪費が挙げられます。
普段はお金の管理に気をつけているつもりでも、躁状態になると次から次へと買い物をしてしまい、後悔する…という方も多いのではないでしょうか。
私自身、そのような状態に陥って、過去には何度も悩んでいます。
今回はそんな私が、浪費対策として効果のあった対処法を、当事者としての視点から解説していきます。
浪費は双極性障害の躁状態による症状
本題に入る前に、ここであらためて、双極性障害の症状をチェックしてみましょう。
双極性障害は、躁状態とうつ状態を繰り返す病気ですが、今回は躁状態の方に焦点をあててみます。
双極性障害の専門サイトによると、躁状態の時は以下のような症状があらわれるとされています。
・エネルギーにあふれ、気分が高まって元気になった気がする
・あまり眠らなくても元気
・急に偉くなったような気になる
・なんでもできる気になる
・おしゃべりになる
・アイデアが次々に浮かんでくる
・怒りっぽくなる
・すぐに気が散る
・じっとしていられない
・浪費
・性的逸脱
人によって症状は違うようなので、このうち全てに当てはまるとは限らないかもしれません。
しかし、双極性障害と診断されている方は、少なからず心当たりがあるのではないでしょうか。
そして、今回テーマにする「浪費」も、やはり双極性障害の症状なのです。
病気によるものなので、自分の心掛けだけではなかなか改善しないことも多いでしょう。
だからこそ、自分に合った浪費対策をして、対処を行うことが重要だと私は思っています。
双極性障害の浪費対策・対処法4選
ここからは双極性障害の浪費対策や、浪費しないための対処法を紹介していきます。
どれも、私が試して効果があったと感じるものばかりです。
おかげで、一時期は躁状態になる度に10万円近く買い物をしていたところが、最近はほとんどお金を使わないで済むようになりました。
浪費に悩む方全員に効果的かはわかりませんが、ぜひこれらを参考に、自分に合った浪費対策をしていただければと思います。
①クレジットカードを持たない
まず大切なのは、クレジットカードを持たないことです。
クレジットカードがあると、いま手元にお金がなくても買い物をすることができますし、財布の中の現金も減らないので、つい浪費してしまいます。
そもそも、クレジットカードの仕組みは借金と同じです。
浪費して借金を背負わないためにも、クレジットカードは極力持たない・使わない方が良いでしょう。
なお、サブスクに加入するためにカードが必要な場合は、デビットカードを利用するという方法があります。
②家計簿・お小遣い帳をつける
次に、家計簿やお小遣い帳をつけることもおすすめです。
自分がどれだけお金を使ったか、数字として見えるようになると、お金の管理がしやすくなります。
こまごました出費も、繰り返せば意外と大金になっているものです。
しかし、自分のお金の使い方を記録しているうちに、自然とセーブがききやすくなります。
ノートタイプを使うなら、以下のように安くてシンプルで、いつからでも始められる家計簿がおすすめです。
スマホの家計簿アプリなどもあるので、上手にお金の使い方を計画し、浪費対策に役立ててみてください。
③課金が必要なゲームをしない
さらに、課金が必要なゲームは避けましょう。
基本無料のスマホゲームは、始めるのは気楽ですが、強いキャラを育成するために課金が必要になります。
また、これは個人的な経験談ですが、ランダム性のあるガチャは非常に躁状態と相性が悪いです。
ガチャでレアを引いた時の快感が、躁状態のせいで増幅され、やめられなくなってしまうように私は感じました。
そのため、私は現在、課金が必要なゲームは全てアンインストールし、買い切り型のゲームだけスマホに入れています。
④浪費が我慢できない時は100均などのディスカウントショップへ
上記の対策をしてもなお、どうしても何か買い物がしたい衝動に駆られることはあります。
薬などで落ち着けばいいのですが、我慢できない場合、私は100円ショップへ行くようにしています。
100円ショップなら、欲しいものをどんどん買って、たとえカゴがいっぱいになったとしても、せいぜい5000円程度です。
生活に支障の出ない範囲で、衝動買いしたい欲求を適度に満たすことができるので、100円ショップの利用は個人的に大成功だったと思っています。
双極性障害の浪費対策は主治医に相談することも大事
ここまで、双極性障害の浪費対策についてお話ししてきましたが、まず最初のステップとして、主治医に対処法を相談することも大切だと思います。
主治医は、患者の症状をよく知っているので、その人その人に合った対処法を提案してくれるでしょう。
実際、クレジットカードを持たない・家計簿をつけるという対策方法は、私が主治医に教えてもらったものです。
浪費は、自分の甘えのような気がして、なかなか相談しづらい…という方もいるかもしれません。
しかし、双極性障害の症状のひとつとして理解し、少しでも解決に進むように取り組んでみるといいと思います。
問題解決の基本は主治医に相談すること!
浪費は反省しつつも自責的にならないように
最後に、私は浪費で大金を使うたび、自責的な気持ちを抱えていました。
お金に困って周囲に泣きついた時は、本当に情けない気持ちでいっぱいでした。
でも、あまりに自己嫌悪に陥ると、今度はうつ状態へ移行してしまいます。
反省し、対処法を考えることは必要ですが、一方で「自分が悪いんだ」と自責的にならないことも、メンタルを安定させる上では大事だと思います。
カウンセリングを利用するなどして、症状に対して前向きに向き合っていくことが大事だといえるでしょう。
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