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【中国旅行】貴州省の山奥で少数民族たちが村の威信をかけて戦うサッカーリーグ

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インド編が終わり新しい旅が既に始まっている筆者ですが今回は週末二日間の弾丸で貴州省まで非常に興味深いサッカーリーグを見に行ってきました!
田舎の小さな地方自治体が莫大な収入を得ることになった最強の町おこしです。


ここ数年は普通の観光地を巡るような旅行には飽き始めてて特殊なネタ探しを常にしているのですが中国でとてつもなくバズっているサッカー独立リーグに興味が湧いてしまいました。
今回向かったのは貴州省の黔東南ミャオ族トン族自治州にポツンと存在している榕江という小さな町。


90年代や00年代に中国を旅していたバックパッカーにとっては黔東南ミャオ族トン族自治州は少数民族が多く暮らす行くのがメチャクチャ大変な秘境でした。
現在は広東などの大都市から直通の高速鉄道で3時間~5時間ほどで行けてしまうのが時代です。


春節休暇が終わったばかりなので田舎から大都市行きの列車は激混みですが大都市から地方に行く列車は基本ガラガラです。1泊2日なので荷物は少な目(笑)


広東省からチワン族自治区に差し掛かるとカルスト地形の絶景を見れるので進行方向に向かって右側の窓側に座るようにしましょう。


少し現地の情報を紹介しておきます。

黔東南ミャオ族トン族自治州榕江県

  • 人口:約30万人
  • 全人口に対する少数民族割合:約81%
  • トン族の割合約36%、ミャオ族の割合31%
  • 体操とサッカーが盛ん
  • トン族の祭りや伝統音楽が中国文化遺産に認定


トン族って?

  • トン族(侗族)
  • 言語:トン語
  • 分布:貴州、湖南、湖北、雲南等に分布
  • 人口:約350万
  • 遠い昔にははミャオ族との連合軍で当時の朝廷の抵抗勢力にも
  • 宗教は土着信仰が多め

あとは建築物が特徴的。

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榕江県独自の少数民族独立リーグ

中国では資金力豊富なプロサッカーリーグが一時期アジアを席巻していたのは記憶に新しいかと思います。日本でも有名なのは广州恒大ですね!
中国プロは中国スーパーリーグといい中国語では中超と書きます。

それに対してここ榕江県で独自に村超と言われているリーグが開催されています。
言うなれば村スーパーリーグですね!スタジアム周辺も盛り上がっています。


榕江県の中には多くの少数民族村があり62もの村チームが威信をかけて戦うサッカーリーグです。
プロリーグでは無いので給与は出ませんが子供のころから練習している村民のレベルは思った以上に高かったです。優勝チームには牛一頭というローカル感。
村チームにもちゃんとエンブレムがあるのが面白いですね!


村超の聖地と言われるサッカースタジアムはここ。


対戦表も黒板に手書きというローカル感。素晴らしい。


キックオフ!スタジアムのボルテージも上がります。


色辺村チームの応援席は正装をした少数民族のオバちゃんたちの黄色い声援が(笑)
この応援団が村超を有名にしたといっても過言ではありません。


この仁吉村の選手はかなり目立っていました。確か1ゴール2アシスト。

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ハーフタイムにはトン族の伝統舞踊と音楽が披露されます。これも村超をバズらせた要因です。
国のプロリーグだとチアガールが踊ったりしますよね。


スタジアム周辺には独自のグッズも売っていたりお洒落な看板で各村の名物を紹介していたりもするので試合後に散策しても良いかもしれないです。


市街地から近い所にトン族の集落が点在しているのでついでに見てみました!
トン族の木造鐘楼は中々特徴的。中は空洞なのですが階段で上に上ることができます。
昔は秘境的な扱いだった地域に土日で気軽に行けてしまうのは時代を感じるとともに現地の方がスレていくのに時代を感じます。


ガジュマルの木が歴史を感じさせてくれます。


名物の蒸したモチ米と米粉を蒸したもの。
非常に美味です。


広東省へ戻ります。列車でお弁当を買ってしまうとメチャクチャ高いのでカップラーメンで我慢。
鉄道会社もそれを想定しているのか熱湯を提供してくれます。
帰りは一等車しか買えなかったのですが乗り心地も中々。シート右にあるイヤホンをさして聞くラジオはスマホ時代に使う人はいるのだろうか・・・・


というわけで今回の弾丸貴州旅行はおしまいです!一部始終を動画にしているので是非ご覧ください。写真では伝わらない雰囲気を見れます。

goproで撮影しています!映像がブレなくて頑丈なgoproは旅のお供に最適!


次回は広東省佛山市の小正月に行われる不思議な風習のお話をしたいと思います!
ではでは!

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