現役大学職員のトキです。
大学職員の志望動機をいくつものパターンに分けて執筆しました。
今回は志望動機集のかたちで公開するので、ぜひ積極的に活用してください。

自由に使ってください!
(利用にあたって、大学職員トキへの承諾伺いは不要です。)
私はこれまで100名以上の方から、大学職員への就職・転職に関する相談を受けてきました。
そのなかで、「大学職員の志望動機が書けない…」という悩みを多くの方が持っており、相談をたくさん受けてきました。
大学職員の志望動機が書けない主な理由は下の2点です。
- 大学職員の仕事内容がよく分からない…
- 自分のやりたいことが分からない…
志望動機が書けない人の中には「参考になる志望動機を見れば自分に合わせてアレンジできるのでは?」と思う人が何人もいました。
このコンテンツはそんな「例文になる志望動機が欲しい」と感じている方のために作成しました。
これまで内定報告をいただいた方だけでも10名以上の方が私のサポートを受けながら、大学職員への就職を成功させています。内定者の方々には「自分らしい志望動機をしっかりと固めている」という共通点があります。
これから大学職員を目指す方はぜひ、今回の例文を使って自分らしい志望動機をつくってください。
大学の役割で考える志望動機の作り方
大学が社会から求められている役割は主に次の3つが挙げられます。このいずれかに取り組むことを動機として志望動機を考えてみましょう。
大切なことは「なぜ取り組みたいのか?」という自分の考えや想いを言語化して理由付けをすることです。
- 教育活動
- 研究活動
- 地域連携
学校教育法の第八十三条では、大学について以下のように定められています。
第八十三条 大学は、学術の中心として、広く知識を授けるとともに、深く専門の学芸を教授研究し、知的、道徳的及び応用的能力を展開させることを目的とする。
② 大学は、その目的を実現するための教育研究を行い、その成果を広く社会に提供することにより、社会の発展に寄与するものとする。 (出典:学校教育法・大学設置基準等)
つまり、大学は社会における学術の中心として、広く知識を授ける(教育活動)ことを行いながら、深く専門の学芸を研究(研究活動)する必要があります。
この教育や研究の取り組み成果や過程において、広く社会に貢献(地域連携)することが役割となっています。
大学職員を目指すということは大学を構成する一員となり、これら3つの役割を果たしていくことになるため、志望動機を考える際はどれか1つに触れながら「なぜ自分は志望しているのか?」という理由を考えていきましょう。
次に大学が社会に求められる役割ごとに志望動機の例文を紹介します。自分の考えと似ているところや言語化のヒントを探しながら参考にしてください。
「教育活動」をベースにした志望動機の例文①
私は「自ら考えて決断する力」を備えた学生を社会に輩出するために大学職員を志望します。なぜなら、変化の激しい現代を生き抜くためには、自らの行動に責任を持つ覚悟が必要だと考えるからです。自分で考えて決断することで自責の念で行動できるようになり、結果的に可能性を切り開くことができます。私は「自ら考えて決断する力」の重要性について、初めて担当した得意先との商談のなかで痛感しました。それまで「商品は顧客が選ぶもの」という考えで仕事をしていましたが、「欲しいのは商品であなたではない」と得意先から言われた一言で自分の存在意義について考え込んだ経験があります。私は選択を顧客に委ねることで受け身の姿勢をとり、自身の責任から逃げていました。この挫折経験を糧にして、自分が思う顧客にとっての最適解や提案を積極的に積み重ねることで2年間の月日はかかったものの「商品ではなくあなたの考えを聞かせてほしい」と言われるまでに成長しました。これまでの常識が一変する現代において、「自ら考えて決断する力」だけは不変です。社会に出る手前の大学生活を通じて、自分で考えて選択することの大切さを学生時代に身につけてほしいと考えます。貴学には学問領域を横断した履修プログラムがあり、学生の選択肢を多く備えた環境があります。私の最後までやり遂げる力という強みを活かすことで、学生が卒業後も粘り強く活躍するための学修環境を整えることができます。これからの時代を支えるのはAIやICTではなく人です。学生が「自ら考えて決断する力」を修得できる環境づくりのために全力を尽くして取り組みます。(671文字)



なぜ教育活動を大事にしたいのかを伝えよう!
教育活動に携わることを動機とする場合はなぜ教育活動が大切なのか自分なりの意見を必ず伝えましょう。
また、小学校から高校までの教育ではなく、大学での教育活動である必要性については、自身の経験談などを用いて答えを持っておきましょう。
経済産業省「我が国の未来をけん引する大学等と社会の在り方について(第一次提言)(素案)」では、未来を支える人物像として下の項目をあげています。
- 主体性、創造性、共感力のある多様な人材
- 夢を描いて技術的に解決し、それをデザインでパッケージングできる人材
- 身近なものから地球規模のものまで様々な社会課題を発見し、横断的な観点から解決できる人材
- エシカルな行動ができる人材
- 急激な社会環境の変化を受容し、新たな価値を生み出していく精神を備えた人材
「研究活動」をベースにした志望動機の例文②
私は「社会を発展させる研究支援」のために大学職員を志望します。現職の製薬会社では営業職として、顧客と接するだけでなく、社内の研究チームと情報交換を密に行っています。なぜなら、顧客ニーズと自社の研究状況を把握しているのは営業職だけであり、提案や訴求を通じて私が仲介することで価値提供につながると考えるからです。特に医療の現場で起きている課題や新薬への期待などを研究チームに伝えることで間接的に自社の研究支援を行いながら、研究チームの研究内容や進捗状況を収集して顧客への提案や課題解決に繋げています。自分の子どもが病気で通院した際に私が過去に取り扱った薬が処方され、次第に回復していく様子を近くで見た際に「研究とは日常の幸せを守る力」だと身に染みて感じました。研究は研究者だけで成り立つものではないと考えます。研究には研究費や研究施設の維持・管理が必要です。研究者が自身の研究に集中できる環境を整えることは研究支援において欠かすことができず、私にとって研究支援に関わることは間接的に社会を発展させ、身の回りの日常を守る仕事に繋がると考えています。現職では営業職の立場で間接的に研究支援に関わっていますが、企業の収益都合により、本来取り組みたい研究を後回しにせざるを得ない状況を見てきました。大学の役割のひとつである研究活動は、民間企業の新薬開発に繋がるような基礎研究を行う土壌があると理解しています。これまで営業職で培った課題発見力、顧客と自社をつなぎ発展させる渉外力を活かして大学職員として研究活動の強化・支援に貢献したいです。(663字)



大学教員は研究者です!
日本には研究所やシンクタンクなど数多くの研究機関があります。
そのなかで大学が担っている研究活動の役割は非常に多く、製品化や商品化につながるような企業との共同研究をはじめ、発展的な研究の土台となる基礎研究※1などを行っているのも大きな特徴です。
※1 基礎研究は主に「真理の探究」、「基本原理の解明」や「新たな知の発見、創出や蓄積」などを志向する研究活動である。
(出典:文部科学省 令和元年版科学技術白書)
大学の中に「研究所」が併設されており、大学教授が研究員として所属している大学も数多くあります。
大学の毎年度予算の中には教員ひとりひとりに「研究費」が割り当てられているため、大学教員は大学講義を行いながら日々、研究活動に邁進しています。
夏休みや冬休みなど大学教員が長期間、大学から不在になるのは自身の研究のために海外渡航やフィールド調査に出かけているからです。
「地域連携」をベースにした志望動機の例文③
私は地域の課題を解決して共に生きる喜びを創造するために大学職員を志望します。学生時代のゼミ活動では行動経済学を用いて地域商店街の課題を解決する取り組みを行い、この活動がきっかけで大学職員を志しました。私が所属したゼミでは行動経済学の学問を実際の地域経済に落とし込んで考えるフィールドワークを行っていました。キャンパス周辺にある商店街の活性化・売上向上のために1年以上にわたって取り組みを行いましたが、この取り組みを行うにあたり、事前に商店街組合や市役所への説明、協力依頼などゼミの教授や大学職員の方の多大なる尽力がありました。これまで地域の課題は広告や人件費などお金を支払わなければ解決できないと決めつけていましたが、大学の学生・研究・補助金というリソースを最大限活用することで莫大な費用を投じなくても地域の課題解決ができることを学びました。ゼミ活動を通じて、私たち学生も大学が存在する地域に所属しており、コミュニティの一部ということを実感し、キャンパスを設置している大学が地域に貢献する役割は大きいことを肌で感じました。大学は人々の暮らしや生活をより良いものに発展させるために教育や研究を行っていると理解しています。その大学で勤務する大学職員の工夫やアイデア次第で大学が地域に貢献できる度合いは大きく向上します。私のきめ細かく準備ができる性格と最後まで諦めない完遂力という強みを活かして大学だけでなく地域全体に良い効果を波及させたいです。せっかく働くのであれば、自分が属するコミュニティ、地域のために真剣に取り組みたいという自身の想いに基づき、大学職員を強く志望します。(686字)



地域の課題を大学と一緒に解決したケースを見てみよう!
地域の課題を大学のリソースを活用して解決した事例は数多く存在します。
例えば、関西地域にキャンパスを構える関西大学では、地域住民の健康意識を高めて健康増進に繋げたいという課題の解決のために民間企業のスポーツクラブ事業を拡大する企画を行いました。


このように企業・教授・学生など、さまざまな人々をつなぐことで、これまで社会になかった新たな価値を生み出し、地域課題への解決へとつなげることができます。
多くの人々が関わるプロジェクトでは事前調整や意思決定の手続き、契約書確認など大学職員が間に入って調整する場面も多くあります。
大学職員になって地域課題の解決に貢献したいという想いはきっと叶えることができます。
職業・経験ごとに考える大学職員の志望動機
就活・転職活動で大学職員を目指す場合、「なぜ大学職員になりたいのか?」という理由を説明する必要があります。
なりたい理由はただ伝えるダメではだめです。面接官に「なるほどね!」と納得感を持ってもらうことが選考通過の大きなポイントです。
では、面接官に納得してもらえる志望動機はどのように考えたらいいのでしょうか?
それは自分の実体験をベースにした志望動機を考えることです。
自分の経験をベースに話をすることで、ほかの方では話せないあなただけの志望動機になり、自分の経験が根拠になっているので説得力がでます。
ここからはさまざまな職業や経験談を想定した志望動機の例文を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- 「市役所公務員」のための大学職員の志望動機例文④
- 「営業職」のための大学職員の志望動機例文⑤
- 「小学校教員」のための大学職員の志望動機例文⑥
- 「塾講師」のための大学職員の志望動機例文⑦
- 「銀行員」のための大学職員の志望動機例文⑧
- 「ITエンジニア」のための大学職員の志望動機例文⑨
- 「介護士」のための大学職員の志望動機例文⑩
- 「MR(医薬情報担当者)」のための大学職員の志望動機例文⑪
- 「家電量販店員」のための大学職員の志望動機例文⑫
- 「看護師」のための大学職員の志望動機例文⑬
- 「経理」のための大学職員の志望動機例文⑭
- 「人事」のための大学職員の志望動機例文⑮
- 「総務」のための大学職員の志望動機例文⑯
- 「ホテル従業員」のための大学職員の志望動機例文⑰
- 「保険営業マン」のための大学職員の志望動機例文⑱
- 「化粧品メーカー勤務」のための大学職員の志望動機例文⑲
- 「一般事務職」のための大学職員の志望動機例文⑳
ご購入者の声(クチコミ)



志望動機を書くにあたって自身の実体験をもとに書くことの重要性が分かりました。(20代 男性)



大学職員の仕事理解、自己理解、大学への貢献が結びついた例文。しっかり伝わるのに言い回しは端的な志望動機なので言語化力が詰まった資料で大変参考になりました。(20代 女性)



志望動機をどのように書けばいいのか漠然としていましたが、様々な例文を通して、文の構成や内容を考える上でのヒントを頂くことができ、大変助かりました。ありがとうございます。(20代女性)
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