登場人物の9割が悪役?!本当は怖い映画『アー・ユー・ヒア』
見かけに反して、なかなかショッキングな映画《Are you here》。前回はヒロインのアンジェラが善と悪に揺れる中間的な存在であることをお伝えしました。
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Photo by ©Gilbert Films
・公開:2013年
・時間︰114分
・出演:オーウェン・ウィルソン、ザック・ガリフィアナキス、ローラ・ラムジー、エイミー・ポーラー、他
・ジャンル:なし(ロマンス、サスペンス、ドラマの融合)
実はこの映画の登場人物、9割は悪人なんです! ストーリーを解明するため、この記事では、残りの悪人たちをざっとまとめてご紹介しましょう。
同じように登場人物の大半が悪人という映画は『ザ・マイナスマン』があります。オーウェン演じる主人公(探偵でもなければ警察でもない)が手探りで事件の真相を突き止める展開もちょっと似ていますね。
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先に結論を言うと、この映画ではものすごく規模の大きい犯罪がバックに描かれています。
🌿宗教団体アーミッシュの目論見は世界征服?!🌿
本作の背景を彩るのは、アーミッシュという宗教組織が絡む犯罪*1。
宗教団体はしばしば狂信妄信に捕らわれ、自分たちの勢力を世界的に拡大しようと企てる傾向があります。過去に遡ってみても、中世には宗教裁判所長のほうが国王より権限があったこともあるし、あのヘンリー八世でさえカトリック教会の力には悩まされていました。
アーミッシュとは何か?
アーミッシュは、独自の原始的な生活を営む宗教グループの総称で、名前ではありません。
アーミッシュについては⬇こちらのWikipediaの解説が分かりやすいでしょう。
富豪を手玉に取りながら権力強化する作戦
さて、《Are you here》で権力拡大を狙うのは、このアーミッシュという団体。テリー、ニュースメディア会社、売春婦たちは信者かお金で雇われた手下と考えられます。
アンジェラもグループの一員ですが、彼女だけは嫌がっているので、何らかの理由で無理やり従わされている苦しい立場のようです。
権力拡大のためには資金が必要。そこで、彼らがターゲットにするのが裕福な人々です。
仲間や手下の女を富豪に嫁がせる→時期をみて殺し、遺産を継ぐ→入ってきたお金で人員を増加→富豪殺害と遺産相続で懐を肥やしていく→企業・公的機関を買収→企業への投資・海外への事業拡大→これらを繰り返して世界を操る力を取得
現実でも行われている犯罪!
2018年頃から現在にかけては、日本の創価学会がメインとなり、このプロセスで陰謀を企んでいます。善良で勘のいいあなたならお気づきだと思いますが、コロナを流行らせたのは犯罪の手段。
映画に話を戻すと、《Are you here》のストーリーでは「企業を買収する」あたりまではプロセスが進んでいそうですね。
🌿映画《Are you here》の悪者たち🌿
完全なシロはスティーブ(オーウェン)とベン(ザック・ガリフィアナキス)だけ。他の者は互いに関係ないように見えて大半がグルです。
以下、悪人と思えるキャラクターと犯行の手口や動機をご紹介します。
アーミッシュの長老
Photo by ©Gilbert Films, fzmovies
本作には3回ほどアーミッシュの老人が姿を現します。
1.スティーブとベンが葬儀に向かう道すがら、馬車を路上駐車しているアーミッシュを目撃。
2.姉に裁判を起こされ、パニックになったベンがアーミッシュの家に押しかける。
3.映画のラスト、アーミッシュが馬車で通り過ぎ、ベンが不思議そうに見送る。
一見、何ということはない通行人の端役ですが、その言動は不審なことだらけ・・・。
1.馬車はパンクしない
まず、1番め。アーミッシュは路上駐車して何をしていたのでしょうか?
Photo by ©Gilbert Films, fzmovies
スティーブたちは「馬車がパンク? あり得ない!」と笑いながら通り過ぎますが、実に妙な行動です。何気ないふりをして、見張っていたような感じですね。
2.ベンの家宅侵入の謎
次に彼が出てくるのは、ベンがアーミッシュの家に侵入した時。アーミッシュは家宅侵入に驚いて警察を呼びますが、これもちょっと不自然。
Photo by ©Gilbert Films, fzmovies
アーミッシュは馬車で移動する主義ですが、それでも警察を見つけるまでに2時間もかかるでしょうか? 地元の人間なら、近くの警察は知っているはず。いくら電話を使わないといっても、他人に頼むことはできるし、実際警察はアーミッシュを胡散臭そうにしています。
そもそも「なぜベンがアーミッシュのところに行ったのか」も謎。ベン自身は「信心深い彼らに挨拶をしたのだ」と言いますが、ベンはパニック状態で、経緯の詳細は覚えていないでしょう。
ベンが家宅侵入したように思わせるために、アーミッシュがわざと陥れた可能性もあります。
3.夜中に馬車で移動
1と2の項目だけなら見逃せるとしても、ラストの登場はさすがに怪しいです。
Photo by ©Gilbert Films, fzmovies
まず、アーミッシュは早寝早起きの規則正しい生活を信条としています。が、ラストの舞台設定は夜。それも深夜に近い時間帯です。
馬車で去っていくアーミッシュをよく見てみましょう。雨の中、傘を目深にさして去っていく彼の後ろ姿はどこかスッキリしないものがあります。
テリー
ベンの姉テリーは真っ黒です。アンジェラを手先に使って父親を殺し、どこまでも意地汚くお金を狙う守銭奴。
Photo by ©Gilbert Films, fzmovies
さらに注目なのは、彼女が店の名前に「アーミッシュ食料品店」とつけたこと。
ベンに向かって「もっとお店を近代的に作り替えたいの」と言っていたのにアーミッシュを店の名前に使うのは不自然。アーミッシュは近代どころか、原始的だからです。
スティーブを極度に嫌うのも妙ですね。
オーウェン︰スティーブは彼女にまったく好意を持っていないし、テリーはスティーブにいつもイライラしてる。この2人、高校時代にでも何かトラブルでもあったのかもしれないね。
オーウェンはインタビューでテリーのことをこう語っていましたが、いずれにしてもテリーのスティーブへの敵意は理不尽です。
・オーウェンのインタビュー映像
シングルマザーのアリ
Photo by ©Gilbert Films,insider
最後に登場し、ベンと親しくなるアリ。が、彼女も信用なりません。アパートに引っ越したばかりのベンとばったり会うのはともかく、深夜のスーパーマーケットに子ども連れで現れるのは不審です。
しかも買い物が終わっても帰ろうとせず、当たり前のようにベンに子守を手伝わせます。
恐ろしいのは、ベンが買い物に行った時はほとんど人気がなかったのに、彼が外に出てくると異常なほどたくさんの客が店の外にいること。彼らはいかにも人工的に集まっているのがわかり、気味が悪いです。
実はこの現象、私自身も2018年頃から現実に遭遇しています。
・入った時はガランとしているのに、私がいればいるほど人が増えていき、誰もが私の様子をじっと探る。
・私が別の場所に移動すると、また意味ありげな通行人がフラリと近寄ってくる。
細かく言えばいろいろありますが、特徴は「それぞれに赤の他人に見える人々が、集団でターゲットをつけ回すこと」です。私はプライベートの事情と非公式の捜査活動のためにターゲットになったんですが、この映画のラストでのベンは私の状況に似ていて、驚愕しました*2!
現実に起きた(というより現在進行中の)事件については、⬇こちらの記事も参考にしてください。
ただ、この映画では警察や裁判所などの公的機関はちゃんと機能していますから、その点は現実よりマシですね。今の世では、公的機関そのものが犯罪集団ですから。
アリがシングルなのは夫を殺したから
一見ごく普通の母親に見えるアリ。が、彼女は犯罪組織の中で動くコマの1つ。アンジェラと同じく、富豪を狙って結婚しては相手を殺していく役目を担っています。だから、最後アリは富豪になったベンに近づくのです。
Photo by ©Gilbert Films
アリは年齢に合わない、丈の短いスカートを履いていますが、これは彼女が売春婦である証。そういえば、アンジェラやテリーもノースリーブの露出が目立ちますね。
テリーやアリに比べて、アンジェラは丈の長いドレスを着ていますが、これはアンジェラが他の女性よりも慎みがあることを示しているかもしれません。
すべてが象徴的に描かれるこの映画においては、服装にも意味が込められていそうです。
ニュースメディア会社
スティーブが勤めているニュース番組の会社は何とほぼ全員が犯罪組織の手先! スティーブはそれとは知らず、常に彼らの監視下に置かれているわけです。
不審な18のロゴマーク
壁のロゴに「18」と書かれている。上司(奥)の持つカップにも同じロゴマーク。
Photo by ©Gilbert Films, dvdizzy
一見無害なニュース会社に見えるのに、ロゴは18を丸で囲んだマーク。視聴制限などの「18歳以上」を示すのにそっくりで、この会社が実は売春と関わりがあることを象徴しています。
豊胸手術と濃いメイク
仕事に嫌気がさしたスティーブの後任としてお天気キャスターになったディリアは会社から豊胸手術を受けるように指示されます。
ディリア
Photo by ©Gilbert Films, fzmovies
この出来事は上司がスティーブに話すのですが、お天気キャスターが豊胸手術を命じられるのは不自然。
しかし、この会社の実態が売春斡旋会社であれば納得がいきませんか? ディリア本人は疑問も持たずに手術を承知したのですから、彼女は裏事情を知っているわけです。
ニュースキャスターのヴィクトリアも、メイクは夜の商売そのもの! 話すのは財産のことだけで、浅ましい女です。
ヴィクトリア
Photo by ©Gilbert Films
🌿この映画は現実への警告?🌿
ハリウッドは映画という強みを活かして、「将来起こるであろう陰謀をそれとなく警告した作品」をいくつも作っています。
《Are you here》はそうした流れの初期の映画。【ヒューマンドラマのヴェールに覆われた、現実への警告ミステリー】の役割を果たす貴重な作品です。
・ストーリーのバックに集団犯罪が描かれている
・富豪を狙って資金集め
・集団ストーカーに行動を逐一見張られる
恐ろしいのは、《Are you here》の後ろに潜む犯罪が2018年から世界中で起きていることです。 映画に出てくるこれらの犯罪はすべて私自身も経験したり、目の当たりにしました。
犯罪を隠蔽するために、コロナは作られました。いま世界で起きていることは、「共産主義による世界統一政府への準備」。ムーンショット計画などもその一環です。
バカな日本人がボサッとしている間、海外の善良な人々は世界情勢に目を光らせ、すでに数年前から怪しい空気を感じていました。
いろいろ考えさせられる映画ですね。
つづく➡
3.キャラクターの9割は悪役!(本記事)