【質問例付き】大学院留学へ向けた奨学金の面接対策を紹介します

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留学

こんにちは、独学家(セルフ・ラーナー)のKuroです。

このブログでは、独学での大学受験や一級建築士試験、海外留学についてのノウハウを発信しています。

こちらの記事では、アイビーリーグの一校(建築・デザイン系大学院)へ外部の奨学金を得て留学を果たしたKuroが、実際に行った大学院留学へ向けた外部奨学金の面接対策、について紹介します。

はじめに

大学院留学を志している人の中には、留学費用を工面するためにも次のような外部の給付型奨学金へ申し込まれる方も多いかと思います。

これらの奨学金を得るためには先ず、書類審査を突破する必要があります。そして書類審査を突破したら、奨学金を得るための最後の関門として面接が立ちはだかります。

しかし、多くの人は奨学金の面接に慣れていないのではないでしょうか。現に、ブログ主であるKuroも、奨学金の面接は最初で最後の経験でした。

そこで、こちらの記事では、合計1,000万円以上の給付型奨学金を得たKuroが実際に行った面接対策を紹介します。

Kuro
Kuro

まず初めに、私が実際に行った面接対策はこちらです

奨学金の面接対策
  • 想定問答を用意する
  • 回答内容を推敲する
  • 自然体で話す練習をする

では、一つずつみていきましょう。

面接対策‐1 想定問答を用意する

面接対策として先ず初めに取り組んだのが想定問答の用意です。

想定問答とは、面接官から聞かれるであろう質問を予め想定しておき、その質問へ対する回答内容を準備することです。頭の中が綺麗に整理されている人であれば想定問答を準備しなくても良いかもしれませんが、ブログ主のKuroはそうではなかったので、事前に準備しました。

Kuro
Kuro

大きく次の項目ごとに想定質問と回答方針をまとめ、最終的にはA4で10ページの想定問答となりました。

質問項目
  • 研究に関する質問
  • 志望大学に関する質問
  • キャリアゴールに関する質問
  • 留学に関する質問
  • 留学の準備状況に関する質問
  • 奨学金に関する質問
  • 応募者自身に関する質問

基本的に面接は書類に基づいて行われるため、想定問答を作る際は出願書類をよく見返すことが重要です。出願書類と面接での回答に齟齬があると、更に突っ込まれたり準備不足と思われる懸念があります。

Kuro
Kuro

私は書類合格・面接通知を受領してから実際の面接を受ける2週間で面接対策を行いました。出願書類を提出してから合格通知をもらうまで2~3ヶ月間あったため、出願書類をよく見返して内容を思い出しました。

なお、想定問答は一問一答が綺麗に区別できるものではありません。いくつかの質問項目は趣旨が似通っていて、そのために同じような回答方針となることもあり得ます。

では、一つずつ詳しく見ていきましょう。

研究に関する質問

先ず考えられるのが研究計画に関する質問です。

準備の必要性:★★★

  • 留学先で重点的に取り組みたい研究課題を教えてください
  • その研究課題に取り組みたいと考えるに至った背景を教えてください
  • その研究課題においては現在、どのような研究が進められているのか教えてください
  • 日本で取り組むことはできないのでしょうか
  • あなたの研究が当該分野に与えると考えられる付加価値を教えてください

これらの質問を通じて、面接官は研究計画の妥当性や、留学へ対する本気度を見ています。大学院での研究内容は留学の核心なので、必ず聞かれると思って入念に準備しました。

なお、フルブライト奨学金はアメリカ留学に特化しているため、なぜアメリカなのか、という質問も想定しておきましょう。

志望大学に関する質問

次に想定されるのが志望大学に関する質問です。

準備の必要性:★★★

  • 志望する大学を選んだ理由を教えてください

多くの奨学金申請書には志望大学を記載する欄があります。志望大学の選定理由は留学の本気度を確認できる質問なので、なぜその大学への留学を希望するのか、という質問も高確率でされると考えてよいでしょう。

Kuro
Kuro

私は志望大学の教授陣や、提供されているクラスの概要、周辺大学との単位交換制度の有無などを調べて回答方針を準備しました。

キャリアゴールに関する質問

必ず質問されると想定するべき次の質問は、キャリアゴール(将来目標)に関するものです。

準備の必要性:★★★

  • あなたのキャリアゴールを教えてください
  • キャリアゴールを達成するために、今まで何をしてきましたか
  • この留学があなたのキャリアゴールに与える影響を教えてください

大学院留学を目指して奨学金の獲得を目指しているわけですが、人生というタイムラインの中では留学自体が目標ではありません。自身のキャリアゴールを達成するために、留学が重要な要素となっているはずです。

Kuro
Kuro

留学を思い立ったきっかけをよく思い出して、自身の人生において何を達成したいのかを語れるように準備しておきました。

留学に関する質問

次に考えられるのが留学の必要性に関する質問です。

準備の必要性:★★☆

  • 留学の志望動機を教えてください
  • 日本の大学ではなく海外の大学へ進学したい理由を教えてください

このような質問は王道のように感じられますが、先に紹介した研究やキャリアゴールに関する質問へ答えられれば、このような質問へも自然と答えられるようになります。

Kuro
Kuro

先ずは研究に関する質問、志望大学に関する質問、キャリアゴールに関する質問への答えを準備しましょう。そうすれば、留学の志望動機に関する質問は自然と答えられます。

留学の準備状況に関する質問

今まで紹介した想定質問に比べると優先順位は落ちますが、留学の準備状況も整理しておきましょう。

準備の必要性:★☆☆

  • 大学院への出願へ向けた準備状況を教えてください

面接官側は、応募者が大学から入学許可を勝ち取ることができるかどうかを見ています。留学への本気度を把握するために、TOEFL/IELTSといった英語試験の準備状況や、推薦者は誰を想定しているかなど、答えられるようにしておきましょう。また、出願にあたりキャンパスビジットや大学へコンタクトをしているようなら、その事実もしっかり伝えると良いでしょう。

奨学金に関する質問

いままで紹介した内容は留学自体に関する質問でしたが、奨学金に関する質問へも備えておきましょう。

準備の必要性:★★☆

  • なぜ〇〇奨学金へ応募するのか教えてください
  • ○○奨学金を得る上での抱負を教えてください

奨学金の母体は、応募者個人だけの目的に投資しているのではなく、将来的に奨学金母体の理念に沿った人材になってくれるかどうかを判断材料にしています。これは特に財団系の奨学金にあてはまるでしょう。

奨学金へ応募する理由は、留学費用が足りないことが殆どだと思われます。しかし、留学費用が足りないから応募しましたというのは説得力がありません。

Kuro
Kuro

私は奨学金の設立趣旨や活動の目的などをウェブページを通じてよく把握した上で、その奨学金の理念に共感することや、将来的に貢献できる活動を考えて回答方針を検討しました。

応募者自身に関する質問

最後に想定しておいた方が無難なのが、応募者自身に関する質問です。

準備の必要性:★☆☆

  • あなたの長所・短所を教えてください
  • 過去に挫折した経験や、そこから立ち上がった経験があったら教えてください

奨学金の面接は、留学したい理由や研究内容、キャリアゴールに関することが中心になるでしょう。そのため、限られた面接時間の中で応募者自身へ対する質問は優先順位が落ちると考えています。しかし、質問されたときにパニックにならないよう、最低限の回答は用意しておいた方が無難でしょう。

Kuro
Kuro

新卒採用の時に準備した回答内容をベースにして準備しました。が、結局このような質問は皆無でした。

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面接対策‐2 回答内容を推敲する

想定問答の骨子ができた後、回答内容を推敲しました。

推敲に当たっては、できる限りわかりやすく、また簡潔な内容となるよう留意しました。

わかりやすい回答を心掛ける

奨学金の面接官は、奨学金母体の職員や、当該分野の専門家、過去に同じ奨学金を受給したOB/OGであることが多いでしょう。そのため、研究について全くの素人ということは考えにくいです。

しかし、面接において専門用語を多用することは避けた方が良いと考えています。というのも、応募者が研究したい内容について、全ての面接官が深い知見を有していることも考えにくいからです。

面接官は、複数の応募者との面接を重ねて奨学金を与える人を相対的に決めます。複数の応募者と面接するということは、それだけ多くの研究課題を把握して必要性を理解することが求められます。如何に面接官が素晴らしい人でも、全ての研究課題を一瞬で理解して的確に質問することは難しいでしょう。

その分野の専門家から見て素晴らしい研究課題を掲げていたとしても、面接官に理解してもらわなければ、他者に説明する能力のない人と見做される恐れがあります。

Kuro
Kuro

私は知人や身内から回答内容へフィードバックを貰い、研究課題をできる限りわかりやすく伝えられるよう推敲を重ねました

回答時間は長くても1分に抑える

回答内容を推敲する際は、わかりやすい内容にすることに加えて、できる限り簡潔な回答とするよう留意しました。

奨学金の面接は15~30分程度です。これは長いようで一瞬です。もし一つの質問へ対して数分もかけて長々と話してしまえば、いたずらに応募者の発言だけで時間が過ぎてしまい、面接官が聞きたいことを聞けない状況になってしまいます。

Kuro
Kuro

回答時間に特別な指定がなければ、長くても1分で回答するよう心掛けました。また、実際の面接でにあまりにも簡潔すぎると感じた時は、「ご不明点があればもう少しお話しします」、と伝えました。

面接対策‐3 自然体で話す練習をする

自然体で面接に臨むイメージ
自然体で面接に臨む

想定問答を考えて回答内容を推敲したら、それを自然体で話せるよう練習を重ねました。

練習する際は先ず一人で練習して、ある程度慣れてきたら対人で練習しました。

一人で練習する

想定問答ができたら、それを基に先ずは一人で回答の練習をしてみましょう。想定される各質問へ対して、ぶつぶつと独り言のように回答するのです。

なお、この時留意しなければいけないのが、想定問答を一語一句丸暗記しないことです。

仮に一語一句丸暗記して面接へ挑んだ場合、想定外の質問が来たときや暗記した内容を忘れてしまった時にパニックになってしまいます。また、一語一句丸暗記してしまうと、どうしても面接で不自然となってしまいます。

Kuro
Kuro

想定問答の要点さえ抑えていれば、毎回の回答が異なってもよいという気持ちで練習しました。また、通勤時間帯を利用して心の中で回答する練習をしていました。

対人で練習する

各質問へ対してある程度滑らかに回答できてきたと感じたら、対人での練習を行いましょう。

面接は対人なので、対人で練習してフィードバックを貰うことは大変効果的です。大学の同期や指導教官、または身内へ想定される質問を渡して、好きに質問してもらうのです。

この時、普段のしゃべり方と比べて違和感がないか、わかりやすく回答できているかをチェックしてもらいましょう。的確なフィードバックを貰うためにも、いつもの自分自身を知っている身内の人や、研究内容に多少の知見がある大学の同期へお願いするのがおすすめです。知人や身内を模擬面接の相手としたくない人は、留学エージェントへお願いすることも一案でしょう。

Kuro
Kuro

私は身内へ質問内容を渡して模擬面接をしてもらい、フィードバックを踏まえて想定問答の内容を推敲して、面接本番を迎えました。

まとめ

こちらの記事では、外部奨学金を得るためにブログ主のKuroが実際に行った面接対策を紹介しました。

こちらをご覧になられた方の中には、ここまで対策する必要があるのか、と感じられた方もいらっしゃるかもしれません。しかし、外部の奨学金を得られるかどうかで、百万円単位の違いが出てきます。できる対策はしっかりと行い、後悔しないようにしましょう。

最後に、想定される質問一覧はこちらとなります。

研究に関する質問
  • 留学先で重点的に取り組みたい研究課題を教えてください
  • その研究課題に取り組みたいと考えるに至った背景を教えてください
  • その研究課題においては現在、どのような研究が進められているのか教えてください
  • 日本で取り組むことはできないのでしょうか
  • あなたの研究が当該分野に与えると考えられる付加価値を教えてください
志望大学に関する質問
  • 志望する大学を選んだ理由を教えてください
キャリアゴールに関する質問
  • あなたのキャリアゴールを教えてください
  • キャリアゴールを達成するために、今まで何をしてきましたか
  • この留学があなたのキャリアゴールに与える影響を教えてください
留学に関する質問
  • 留学の志望動機を教えてください
  • 日本の大学ではなく海外の大学へ進学したい理由を教えてください
留学の準備状況に関する質問
  • 大学院への出願へ向けた準備状況を教えてください
奨学金に関する質問
  • なぜ〇〇奨学金へ応募するのか教えてください
  • ○○奨学金を得る上での抱負を教えてください
応募者自身に関する質問
  • あなたの長所・短所を教えてください
  • 過去に挫折した経験や、そこから立ち上がった経験があったら教えてください
Kuro
Kuro

最後までご覧いただきありがとうございました!


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