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~前回のあらすじ~

 

【第1章】第2話 会社との出会いそして・・・

 

憧れの会社を諦めた僕は、
大学の進路センター長より1枚の紙を受け取る。
その紙書かれていた会社に訪問すると、
会社説明を受ける。
その後のテストではまさかの白紙。
自分の思いだけを綴ると、
まさかの就職内定。
社会人生活がスタートした。

 

誘惑のネオン街で見たものとは・・・

新入社員研修

ネクタイをしっかり絞め、僕は出社していた。
 
2か月の研修を終えて、
僕は大阪に戻ってきていた。

新入社員はまず2か月間、自社の工場に缶詰めにされる。
現場をまず知れということか。
 
僕がお世話になるプラスチックの会社

研修といっても、生産ラインのお手伝い。
特に何も教えてくれない。
現場の人間は、人が増えてラッキーくらいの感じ。
研修自体、早く終われと思っていた。
 
しかし、思ったよりも充実した日々が続いた。
毎週末、関東の歓楽街にのみに出歩くのだ。
 
大きな通りにはものすごい数のネオンが光っていた。
10m歩けば必ず声を掛けられるほどキャッチで溢れていた。
カタコトの日本語で
 
『オニイサン、マッサージどう?』
 
異国の女性達も沢山いた。

昔、僕の父は言っていた。

『お金、お酒、おんな』

トラブルのすべてはここから始まると。

初めての歓楽街。
この魅惑の街に飲み込まれることになるのだった。
その話はまだ先に取っておこう。
 

営業部に配属

営業部長との同行
 

研修の2か月はあっというまだった。
実作業はおいておいて、
人生でのいろんな体験を週末にできていただから。

僕は無事に大阪に戻り営業部に配属されていた。

出迎えてくれたのは、
舘ひろし似の営業部長だった。

『待ってたぞ!』

僕の顔を見るや否や、満面の笑みで出迎えてくれた。

僕の配属された先は
営業1課だった。

部長と40歳の先輩、45歳の女性アシスタント
僕を入れて計4名の課だった。
課長席は空席で部長が兼務していた。
 
配属初日からいきなり得意先へ同行することになった。
営業1課は得意先が1社の法人企業のみ
 
1社なのだが、購買、生産、開発と
全ての部署が別々の地域にあるらしい。
しかし、概ね普段の業務は大阪。

得意先に到着すると僕はびっくりした。
なんと、

超が付くほどの有名企業

知らない人はいない。

今日は挨拶の日らしい。
何の挨拶なんだろう?
案内されるがまま、とある部屋へ入っていく。

悠に100人は入れるくらいの大きな会議室だった。
そこにはあるものも陳列されていた。
男性の声が聞こえた
 
『おまえら遅いぞ!』
 
そこには、常務が立っていた。
準備は出来ているのかと何やら確認していた。
 
得意先のメンバー30人
サプライヤー60人ほどが集まっていた。

なんとこの日は半年後に発売される予定の
テレビの新モデルお披露目会だった。
驚いた。
初日からこんな会議に出るとは。
 
さらに驚くことが。
今回のTV開発にあたっての一番重要な部品。
それを生産対応するのがうちの会社だった。

常務が全体会議で挨拶をしている。
この生産・供給にはかなり苦戦をするだろう。
我々も覚悟をもってやると。
その流れで、人員増強の話がでた。
営業マンを1人追加したと。

常務から
『おい、挨拶しろ』
 
!?
 
僕は驚いたと同時に、心臓が
 
ドクン ドクン
急に高鳴りをみせた。
 
僕は名前と、今日が営業初日であることを正直に言った。
会場は笑顔に包まれていた。
舐められるのも嫌だから、こうも言った
 
『もし、僕に頼ることがあれば、悪い状況になります』
 
会場の視線が鋭くなる。
常務も部長も、驚いた顔をしている。

『だからこそ、頼られたときに力になれるよう、精進します』
 
会議が終わった後、得意先の責任者が常務と話していた。
会場を後にして、4人で車で会社に戻った。

車内で挨拶の件を怒られると思っていた。
しかし、予想とは違った。

『なかなかの存在感でしたね』
 
部長が常務に言った。

『なんたって、アホだからな』

と、笑いながら僕の事を見た。
責任者からも良く言われたようで気分が良かったみたいだ。
 

歓迎会のお支払い

その日の夜、歓迎会を開いてくれた。

常務と部長と、先輩、アシスタントの女性、僕
5人で海鮮居酒屋に行った。

初めての交流で僕は緊張していた。
進められるがまま、ジョッキでビールを1杯飲んだ。
僕はそれほどお酒が強くなく、1杯目から顔が真っ赤だった。
無理するなと言われほどほどに飲んでいた。

他の4人はすごいペースで飲んでいく。
焼酎のボトルが頼まれた。
料理もテーブルいっぱいにでてきて、
刺身もすごい豪華なのがでてきた。

2時間くらいたった頃、そろそろ次に行こうかと、
常務がみんなを誘った。
常務が、先輩にサインしといてくれといい。
先輩は伝票に名前を書いていた。

先輩にお金はどうしたらいいかと聞くと

『心配すんな』

 

と、言ってくれた。
僕は奢ってもらったと思い、

 

『ご馳走様です』 

 

と伝えた。


アシスタントの女性は、1軒目で帰っていった。

2軒目は、ドレスを着た女性が数人迎えてくれた。
僕は知っていた。
ここはラウンジだ。

関東のネオン街で1回だけ連れて行ってもらった。

綺麗な女性と一緒に飲めるお店
僕の認識はこの程度だった。

 

部長は初日からいいご身分ですなぁと
僕にチクリと言った。
気まずい感じがしたが、更に言った。

 

『覚えておけ、これが営業だ』


先輩が身を乗り出して僕に耳打ちをする。

 

『営業の醍醐味』

 

先輩はニヤニヤしていた。

 

そこでも2時間飲んで歌って楽しい時間を過ごした。

お会計の時間。
先輩が対応していた。

僕はまた、お金を払うことがなかった。
全部で支払いがいくらなのか気にもなった。

 1か月後その金額を僕は知ることとなる・・・

 

  

 ~第4話~へ続く

 

次回、仕事とは、営業とは、評価される内容を知る・・・

   何をどうすればいいのか、部長が教えてくれるのだが、
   その方法にとまどい、悩み、ついには・・・

 

最後までお読みいただき有難うございました。
次回もよろしくお願いいたします。

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まだ3話になったのですが、まだ誰も・・・。 
だれか最初の1人になってください。
宜しくお願いします。