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管理職として求められる力を身につけるためにやっておけること

管理職向け
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なめろうです。

前回は“管理職として求められる力”について書きました。

今回は“その求められる力を身につけるためにやっておけること”について、30代理学療法士なめろうの経験談を気ままに語っていこうと思います。

 

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やっておけること4選

 

組織にとっての“正しい人”を理解する

組織によって、コア・バリュー(重要な意思決定を行うときや、仕事をする際の指針となる価値観)は異なり、人間1人1人の価値観と同様に「この価値観は間違っている」と明言できるものはありません(違法なもの別として)。

そして、その価値観に沿った行動をできる人が、その組織にとっての“正しい人”となります。

  • 地域貢献になるような活動をしている人が正しいとする組織
  • 臨床しながら研究にも取り組んでいる人が正しいとする組織
  • 子育て世代が活躍できるようにしている人が正しいとする組織
  • 多くの単位を取得している人が正しいとする組織

組織の価値観の理解は1従業員にも言えることですが、管理職ともなると、より理解しておくほうが良いです。

 

自身の価値観が組織の価値観と異なり、自身の価値観を絶対的な正義として仕事をしている人は、その組織での問題や課題を適切に把握できず、間違った決断や行動をする可能性は高くなります。

その人自身の価値観自体は間違っていないのに、結果的にその人は“正しくない人”になってしまうのです。

 

そのまま組織内で“正しくない人”で居続けるのは余計なストレスが溜まる一方ですので、そういう方は、

  • 組織の価値観を理解し、正しい人を目指す
  • 自身の価値観に近い職場に転職する

この2択かなと思います。

 

では、理解するためにはどうすれば良いか。

それは、上司(理想は一番立場が上の方)の言動を注意深く観察することです。

職場での言動だけで不十分であれば、食事会などで1歩突っ込んで話できる状況で考えを聞くことも1つでしょう。もし、直接観察する機会が少ないのであれば、上司とよく接している人から情報を得ることもできます。

これを繰り返しおくことで、組織にとっての正しい人というのが理解しやすくなります。

 

「もし、自分だったら、こうする」とシュミレートをしておく

私がまだ管理職になっていない頃、上司から

「今回の件は、自分(上司)はこう考え決断したけど、君が自分(上司)の立場だった場合、どう考えて決断するかを今のうちにシュミレートしておくといいよ」

とよく言われていました。

シュミレートなので、私の考えたことが結果的に吉とでるか凶とでるかの答え合わせはできませんが、シュミレートをしていたことが、管理職になった際に活かされていると感じますし、管理職になった今でも、私の管轄外での出来事をシュミレートが私の管轄内の出来事に活かされることがあります。

私は以前、ある2人の管理職候補の部下に、私の経験を踏まえ「シュミレート」をすすめたことがあります。

「やってみます。」や「その場合だと、自分はこうします。」とシュミレートすることを前向きな Aさん

「実際になってみないと考えられない。人間はそういうものだと本で読んだ」とシュミレートすることに後ろ向きな Bさん

その後、Aさん、Bさんが管理職になったのですが、Aさんのほうが管理職としてのうまくパフォーマンスをしている様子をみると「やっぱり、シュミレートは大事なのかな」とより思うようになりました。(私のバイアスがかかっているかもですが)

 

仕切り役をしておく

結婚式二次会の幹事、忘年会の幹事など、仕事とは関係のないことも含め、“仕切り役”の経験は、管理職になったときに必ず活きてきます。そして、その数が多ければ多いほど良いです。

もちろん、職場での勉強会係など仕事の場面も含まれますので、チャンスがあれば積極的に“仕切り役”に立候補することをお勧めします。

“仕切り役”をすすめる理由は、管理職で経験することと類似する点が多いためです。

  • 5W(いつ、どこで、だれが、なにを、なぜ)1H(どのように)ですすめていく点
  • 協働する人間と、目的達成に関わるコミュニケーションをとっていく点
  • 色んな意見を取りまとめて、決断する点

類似することが多いという理由以外にも、忘年会の幹事や職場での勉強会係などは、社会的な責任が少ないことも理由にあります。

社会的な責任が少ないことの失敗は、責任ある立場になっての失敗と比べれば、大したことがないからです。

“仕切り役”は面倒な役回りですが、責任というリスクが少ないうちに、面倒なことへの耐性をつけておくことで、面倒×責任で押しかかってくる管理職へのプレッシャーにも対応できるようになるとも思います。

 

色んなタイプの人間と交流する機会を作っておく

十人十色とはよく言ったもので、この世は本当に色んな人間が存在します。

自分と気の合う人間だけと関わるだけで済まされる世の中だったら良いですが、なかなかそういう訳にはいかないですよね。特に“人の管理”を求められる管理職だと、よりそういう訳にはいかないです。

色んなタイプの人間と交流する機会を作っておくと良い理由は、対人免疫を作っておくため自分なりの対人スキルを身につけておくためです。

私自身、心地よく付き合える人間関係は少なく、部下含め同じ職場の中に得意でない人間は割といます。

そんな私ですが、社会人になってからは「色んな人間と交流しておくようにしよう!」と直感的に思い、懇親会、異業種交流会、自己啓発セミナーなど好き嫌いせずに極力参加してきました。

結果、心地よく付き合える人間の範囲は変わらなかったですが、以前より範囲外の人間との交流によるストレスが軽減した上に、その人間に苦手と気付かれないようなコミュニケーションスキルも身につきました。

色んなタイプの人間と関わる必要のある管理職になってから、この経験はとても役になったと実感しています。

また、合コンやキャバクラなど“対女性”との交流経験も、女性スタッフと関わる上で、活かされているなとも思います。

 

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まとめ

前回の“管理職として求められる力”に続き、その力を身につけるためにやっておけることについての経験談を書きました。

管理職として求められる力なので、管理業務の場面で身につけることはできますが、今回は管理業務以外の場面でできることについての内容でした。

その理由は、管理に関して考えたり経験する機会の“数”を1回でも多くすることが大事だと思うためです。

“量質転化の法則”という言葉はご存知でしょうか?

これは、ヘーゲルという哲学者が説いたもので、「量を積み重ねることで質が向上する」というものです。

当たり前ですが、管理職になった瞬間に管理職としての良いパフォーマンスを発揮できる人なんて存在しないと思います。存在したとしたら、それは管理職になるために生まれてきた天才でしょう。

管理職として、ある程度の水準でパフォーマンスするために、管理業務の場面だけで力を身につけるのは数が足りないですし、そうしている間に組織内での管理職としての評価はされ続けます。

なので、管理職業務以外の場面も含め、そこに繋がる経験を1回でも多くしておくことが、管理職として求められる力が身につきやすくなると思います。

前回の記事でも書きましたが、一般職に比べ責任が大きい管理職も、しっかりとしたパフォーマンスをし、組織内でも評価されるようになると、“やりがい”に繋がります。

管理職に求められる力を身につけるために、今からコツコツとやっていけることもあるというのを知ってもらい、参考にしてもらえたら幸いです。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

この記事を書いた人
なめろう

バランス重視のサラリーマンPT
訪問看護ステーション勤務

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