シニアさん 新卒さん 社会福祉協議会(略称 社協 しゃきょう)への就職はどうですか?

仕事力向上

みなさん、社協(しゃきょう)って聞いたことがりますか?

「何をしているかわからない・・?」
「市役所のようなところ?」という方も、おられると思います。

今回は社会福祉協議会への就職について考えてみましょう。
シニアの方、新卒で福祉系大学を卒業された方等にはおすすめしたい職場です。

わたし福祉系の大学なんて出てないし・・という方
その気になれば、社会福祉士の受験資格は通信教育等でも取得できますし、社会福祉協議会では、いろいろな経歴の方が活躍されていますよ!
(元営業職、一般企業の方等バリバリ頑張っておられます。)

 

社会福祉協議会は何をするところ?

社会福祉協議会は、社会福祉活動を推進することを目的とした民間の組織です。
職員さんのことを、公務員と間違える人もおられますが違います。民間の社会福祉法人の職員さんです。

組織は、大まかに3つに分かれています。

・全国社会福祉協議会(全社協)
・各都道府県(都道府県社協)
・各市区町村の社会福祉協議会(市町村社協)があります。
※区の場合もあります。

これらは、それぞれが、別々の社会福祉福祉法人になっています。

市社協の組織的な上位団体は都道府県の社協、その上が全社協ですが、各法人はそれぞれ独立していて、地域によって取り組みも異なります。

社会福祉協議会は何をするところ?という質問に一言で答えるとすれば、
「民間の立場から、地域のさまざまな福祉を高める活動をするところ」です。

 

実際には、全国(全社協)、県(都道府県社協)を中心に、政策提言や広報活動、調査研究活動、福祉人材の育成・研修事業等も取り組んでおられますが、次にあげる、市町村社協の業務内容が社会福祉協議会の基本業務と言えるでしょう。

 

(市町村)社会福祉協議会の業務内容

  1. 住民の福祉活動、地域での活動の支援
  2. ボランティア・市民活動の支援 ※ボランティアセンターの設置等
  3. 相談窓口(地域での生活支援に向けた相談・支援活動、情報提供や連絡調整)
  4. 経済的な支援を必要とする方に対する支援、生活困窮者への対応や生活福祉資金等の貸付
  5. 日常生活自立支援事業(判断能力に不安のある方を対象としたサービスの利用援助や金銭管理等の事業)
  6. 介護サービスなどの多様な在宅福祉サービスの提供
  7. 各種団体の事務局(老人クラブや民生委員、介護者の会、地域活動を行う団体の事務局等)の仕事
  8. その他、新しい福祉課題、困りごとへの対応
    「引きこもり」「いじめ」「子どもの貧困、子ども食堂」等


社会福祉協議会を理解するためのキーワード

住民、地域福祉、ボランティア、生活困窮者、生活福祉資金、日常生活自立支援事業

 

どんな仕事をするのか? おすすめできる人は?

社会福祉協議会の業務が幅広いので、ここで仕事をする人の業務内容も幅広いです。

事務職の人もいれば、訪問介護や訪問入浴、デイサービスの介護職をしている人もいます。
社会福祉協議会によっては、特養やグループホーム等を運営している法人もあります。

社会福祉協議会で働く人の職種・職名
福祉活動専門員、訪問介護員・ホームヘルパー(介護職員初任者研修修了者)、ケアワーカー、看護職員、コミュニティソーシャルワーカー(CSW)、ケースワーカー、地域福祉コーディネーター、ボランティアコーディネーター、相談員、事業職員、事務職員など、職名も業務内容も色々です。

社会福祉協議会への就職を考えたい人は、社会福祉協議会で何を目指すのか、しっかりと確認をしておきたいですね。社会福祉協議会のお仕事をおすすめしたい方、3つのパターンをあげます。

 

社会福祉協議会というと、何と言っても主役は、「地域福祉」です・・

おすすめ① 福祉系の大学などを卒業した「ソーシャルワーク」をやりたい方

住民ネットワークづくりやボランティア、生活困窮者のサポート等を中心に社協ならではの地域福祉関係の仕事に就くと満足度は高いと思います。

地域福祉をやりたい社会福祉士さん、社会福祉協議会一択です。県社協、市町村社協、どちらも間違いなく、やりがいのあるお仕事です。

 

おすすめ② 夜勤はできないけど、介護職やりたい方

地方、田舎に行くと市町村社協が訪問介護やデイサービスをやっています。

介護保険のサービス内容は基準があり全国共通です。どこへ行ってもほぼ同じお仕事になります。
ただ、社会福祉法人に特別養護老人ホーム等の施設がなければ、介護職で就職しても、基本、夜勤はありません。
介護職をやりたいけど、夜勤はできない。したくない。という方、市町村社協での介護職おすすめできます。
時間管理や労務管理もしっかりしている職場が多いですよ。

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おすすめ③ 事務職等の経験のあるシニア世代の方

福祉サービスの利用支援や金銭管理のお手伝いの仕事があります。

私の町の社協さんでは、事務職を定年退職をした60歳代の方が数名、利用者の金銭管理の仕事をされています。障害を持つ方や高齢者等、判断能力の低下した方が利用するサービスですから、コミュニケーション能力は必要になります。

ただ、ある程度、同じご利用者を担当することが多いので、何度か訪問すると顔なじみになってコミュニケーションも円滑にできるようになります。

 

給与や待遇はどうなのか?

職場としての、社会福祉協議会の魅力は「安定」です。

独立した社会福祉法人ではありますが、公的な事業を多数、行う法人ですから、財源的には厳しいながらも安定しています。

労働、雇用関係の規則も整備されており、社会福祉法人の中もこのあたりは、正しく運用されています。当然、産休育休や介護休暇等も整備されています。

社協の職員さんの給与ですが、求人票を見ても、正直、初任給はあまり良くない印象です。
特に相談員を含めて、事務系の仕事の人たちは、最近の国の制度「介護職員処遇改善」の対象にならないですから、介護系の職種の人たちと大きな差があります。


私の勤める法人の特養の職員さん達と、同じ町の社協さんの給与比較すると、夜勤手当を入れると3~4万円以上安い印象です。

 

ただし・・

  • 昇給は確実な所が多い!
    社会福祉協議会の給与は給与表に準じて、確実に昇給するところが多いです。
    初任給は決して高くはありませんが、少しずつ、確実に昇給する印象です。
    「役職」や「職制」もしっかり整備されていますから、長く仕事をするには適した仕事です。
  • 時間給は他の法人と変わらない!
    介護職・相談職の時間給は、ほとんど変わりませんでした。介護職さんなら処遇改善手当もつきます。
  • 身体への負担は少ない
    困りごとを抱える方の暮らしを支える、介護や福祉の仕事をしたいけれど、体力に自信がない。という方もおられるでしょう。
    こんな方には、社会福祉協議会の事務や相談員系の仕事はおすすめです。イベント、行事の準備、被災地でのボランティアの調整など、体力を必要とする場面もありますので、ゼロという意味ではありません。

 

何もより、自分の住んでいる町をよくするために仕事ができるのは、この上ない「喜び」だと思います。ボランティア活動を通じて、社会福祉協議会の仕事を知って、就職を決意した方もおられます。

安定と地域福祉へのやりがい!これが、社会福祉協議会の魅力です。

 

まとめ

日本全国、どちらの市町村にもある社会福祉協議会ですが、その仕事内容はあまり知られていない方も多いと思います。

社会福祉協議会は、地域の福祉を高めるために幅広くさまざまな福祉活動をする団体です。
直接的な介護をする訳ではありませんが、社会福祉協議会の活動のとても力は大きいです。

高齢者や障害を持つ人が地域で安心して暮らすためには、食事や排せつの支援をする介護の力だけで支えはできません。
まわりの人たちの理解や、場合によってはお金を預かって管理をするサービス、災害時に助け合う仕組みなど全部が大切です。

社会福祉協議会の仕事は、地域のために、困っている人のために何かをやりたい。と思う方には最高にやりがいのある職場です。

事務系の職員は、それほど、たくさんの求人はありませんので、こまめに求人情報等に目を通しておくと良いと思います。

福祉や介護の仕事を目指されている方が、よい職場とお仕事に就かれることを願っています。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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