「ECM(アメリカン)な午後」
実家に帰ると楽しみの一つにレコード。東京の自宅ではCDオンリー、それも溢れに溢れてCD占拠率は増すばかり。とても今更レコードなど置くスペースもない。実家にはバークリーに留学する年まで集めていたレコードが。殆どのアルバムはCD化されているけれど、中にはなぜかされていないものも。
卒業して帰国する時を境にアナログからデジタルに切り替え。なので留学直前に買ったアルバムはアナログとデジタルの二枚持ち。さらにはアメリカでミュージックカセットテープで買ったものも含めると三種持ちのアルバムも結構あるんですね。
ただ、レコードプレーヤーはもう実家だけ。あとは全てミニコンポ。それとてもう40年選手ばかり。なので僕しか使えないから実家にいるときは通電も兼ねてレコード・タイムがある。
CD化されていないアルバムを今日は引っ張り出して聞いてみた。
まぁ、もう、この世界も随分長くなったから、いろんな事情というものにも明るくはなっているつもりだけど、CD化されない理由は色々なんだろうなぁ。
そんな事も思いながら聞くひととき。
中でも水色の恩師ゲイリー・バートンのアルバムは当時溝が擦り切れるほど(実際少し擦り切れている)聴いた。『PICTURE THIS/Gary Burton』(ECM 1982年)。子供の頃から聴き続けているゲイリーバートン。自分もヴィブラフォン弾きとなり、東京に進出して、Annex'82でジョージ・デューク氏に気に入られたり、ベストプレーヤー賞をもらったりして少しずつ自信を持ち始めた二十代前半の頃。。
このアルバム(多分ヴィブラフォン 弾き以外にはここでゲイリーがチャレンジしていることの凄さはわかるまい)の恩師の一挙手一投足を聴き逃すまいとして本番のない時は分析と研究と練習に明け暮れていた。
ここに聞こえる世界が自分としても到達点として動いていましたね。
そんなレコードを久しぶりに聞く。自分の音楽を作り始める前と後では聞く音楽もある範囲では変わった。僕の場合、ヴァイビストのアルバムを殆ど聴かなくなって(元々気に入ったもの以外あまり聴いていないんだけど)、主にピアノやトランペット、ギターが増えたかな。もちろん恩師のアルバムはその後も聴き続けているが、このレコードを聴いていた頃とは聴きかたも違う。
あれから・・・・と両手両足では足りないほど時代が変わって聞くアルバム。
客観的だからジャケットの端々まで目が行くと・・・
そうそう、僕がバークリーに行った頃にはサックスのジム・オドグレンはバークリーの教員になっていて彼のインプロヴィゼーションのクラスではよくカーラ・ブレイのチャートを演奏したなぁ。
マイク・ハイマンはバンドを飛び出してパンク・ロック方面で活躍していたとか・・・。
このアルバムのすこし後をボストンのあちこちで触れられた。
あれだけ聴いていたアルバムだったのに、A面の最後に大好きな“Derams so Real”(カーラ・ブレイ)が入っているのを100%忘れていて、流れてきてびっくりするやら、嬉しくなるやら、新鮮な瞬間に。
あの頃はそんなに気にもしなかったアルバムのデータ部分。
録音はニューヨークでプロデューサーはマンフレット・アイヒャーではなかったりと、今となってはいろんな事情を察する情報が満載されていた。
一つ前のアルバム『Easy As Pie/Gary Burton』(ECM 1981年)は同じ編成でいつものTonstudio。プロデューサーもマンフレッド。
当時を思い出すと、続々とECMからアメリカのミュージシャンが他のレーベルへと移り始めた時期。いろんな事が起きてたんだなぁ。。今頃になってそう思う。
X-IIIはまだまだ現役。中音の余裕は今のスピーカーには無いね。かなりヘタって入るけど。頑張れ!
僕が高校3年の時に同級生のトロンボーン専攻の中島くんから買った。高校の同級生にオーディオマニアっていうのも珍しいかも。
レコードと一緒に「Dreams So Real」を弾いてみる。全然大丈夫じゃん、ぴったりじゃん!!
中学の頃からやり慣れた方法。セッションには行かなかったが、いつもレコードが自分の先生、自分の伴奏者。その気持ちはいつでも蘇るな、と実感したECM(アメリカン)な午後でした。
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9月のこちらのライブ、予約が始まりました。どうぞお楽しみください。
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■9月7日(水) 池袋・Absolute Blue
【Majestic Colors Trio】
【出演】赤松敏弘(vib) ハクエイ・キム(p) 市原ひかり(tp)
【内容】2014年のアルバム「Majestic Colors」から最新作まで三枚のアルバムのフロント3人だけでお届けするここだけのトリオロジー！
【時間】open 19:00 / 1st 19:30-20:30 / 2nd 21:00-22:00
【チャージ】￥3,600 / 学割￥2,600 (別途1ドリンクオーダー)
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それでは楽しい午後を!
coming soon!
【ライブ】
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■赤松敏弘(vib)meetsハクエイキム(p)Duo
2022年8月24日(水)神奈川・茅ヶ崎『Storyville』19:00 & 20:00 (入替なし)MC:3.850円(別途要オーダー)
問い・予約0467-91-9604〒253-0056 神奈川県茅ケ崎市共恵1-8-19 中島ビル1F
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【放送】
今週のオンエア (8月13日～8月19日)
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【テレビ】
東京MX2 (地デジ9ch + ▲up)番組名『ヒーリングタイム&ヘッドライン・ニュース』癒しの映像+最新のニュース+最良の音楽。
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火曜〜土曜 放送時間 4:00～5:00
土曜 26:30〜27:00 日曜 26:05～26:35
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“ねこの足跡”21年6月、7月、8月、10月ヴィブラフォン部門【Amazon's Choice】選出作品『NEXT DOOR - birth of the swift jazz/赤松敏弘』(2000年作)
演奏:赤松敏弘(vib)ユキ・アリマサ(p)養父貴(g)新澤健一郎(kb)平石カツミ(b)斉藤純(ds)相内勝雪(mnp)他。
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金曜 放送時間 25:35 都知事定例会見後 ～27:00
土曜 18:00〜19:00
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“路面電車のある風景 - 1”『NEXT DOOR - NEW LIFE/赤松敏弘』(2020年作)
演奏:赤松敏弘(vib)ハクエイ・キム(p)市原ひかり(tp,flh)酒井麻生代(fl)須川崇志(b)小山太郎(ds)佐々木優樹(g)
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日曜 15:00～15:20
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“猫の足跡 看板猫”22年1月、ビブラフォン ジャズ部門【Amazon's Choice】選出作品
『TIDE GPAPH/赤松敏弘』(2007年作)
演奏:赤松敏弘(vib, mar)ユキ・アリマサ(p)松島美紀(mar)
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土曜 5:00～6:00
日曜 5:00～6:00 24:00〜24:30
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“東京点描 城南1”『SPARKLING EYES/YUKARI』(2021年プロデュース作)
演奏:YUKARI(vib,mar)飯島瑠衣(p)中林董平(b)森永哲則(ds)guest:赤松敏弘(vib)
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変わらずのんびりとやっております。
