吉野に来てみたけどあっさりしたものをお腹いっぱい食べたい。
ガッツリ系もいいけど日本人なら美味しい寿司を食べてみたい。
蕎麦やうどんなど麺類も一緒に食べたい。
ご飯と麺類の組み合わせは最高です。
そんな氣持ちを満たすなら、下市町にあるおけ常をオススメします。
本記事の内容
- 本格的なお寿司が格安で食べられる
- 麺類とご飯を一緒に食べることができるので、満足感がとても高い
- おすすめ度:★★★★★
回転寿司とは比べ物にならない旨さ
おけ常は吉野郡下市町にある寿司屋さんです。
寿司屋と聞けば、値段が高く滅多なことでは入れない敷居が高いお店。
時々時価などと言ったよくわからない値段表示がありで、いくら払うのか緊張する印象があります。
しかしここおけ常は、とても庶民的なお店で気軽に入りやすくなっているのに本格寿司が食べられる店です。
今回吉野探検隊は、昼のランチ調査で入店することにしました。
その理由は昼のランチという定番メニューがとても氣になっていたからです。
メニュー表を見ると各種寿司と麺類がついてなんと780円。
寿司ランチをこの価格で食べられるお店はなかなか見つかりません。
本格寿司を食べられる絶好のチャンス。
行かない手はありませんでした。
メニュー豊富で困り果てるほど
お目当ては日替わりランチ。
これを目的として行ってみたものの、他のメニューも氣になって仕方がありません。
それもそのはず。
オススメメニュー表示があってねぎとろ丼や海鮮丼などの競合メニューがズラリと並んでいるのです。
店の入り口間際まで日替わりランチで決め込んでいた吉野探検隊の隊長と女性隊員。
ところが看板メニューを改めて見て悩み続けました。
しかし今回日替わりメニューと決めたなら、一度このメニューを克服しないと吉野探検隊の名に恥じる。
そう感じた隊員は、暖簾をくぐりつつ当初の目的日替わりランチ一本でこの日を迎えることにしたのです。
スタッフさん親切すぎる -いい感じのお店-
入店するやいなや、いらっしゃいませの後に女将さんらしき方が登場。
早速、冷たいお茶か熱いお茶かを尋ねられました。
なんという氣遣い。
10月に入って暑い日もありましたが、ちょうど気温が下がった時期でしたので熱いお茶をお願いしました。
持ってきて頂いたお茶碗がじつに良い。
寿司屋なら、よくある感じの寸胴でゴツゴツした茶碗をイメージしますが、おけ常は違いました。
上品な丸いかわいいお茶碗の登場です。
こんなお茶碗、おばあちゃん家で出してもらうような感じでどこか懐かしい。
女性隊員は、茶碗の柄がいいねと思わずコメント。
お茶はほうじ茶で、すすると氣持ちが和みました。
やはり本格寿司の実力は違う
吉野探検隊の両者ともに、予定通り日替わりランチを頼みましたが麺類の注文は違うものを選びました。
女性隊員はうどん、隊長は蕎麦で攻めることにしたのです。
登場した日替わりランチ、麺類は小サイズ。
一方、寿司屋を主張するかのような大きめの皿に盛られた寿司は立派で本格派が見てすぐにわかります。
タコ・マグロ・うなぎそれぞれに醤油やタレが塗られていて、すでにプロっぽい。
付け醤油が小皿に添えられていますが、足りなければどうぞ的な感じでお盆に添えられています。
お箸はさすが吉野杉を使った高級箸です。
関連記事:吉野杉・檜の対話から生まれた木工|箸作り名工が芸術を創り出す工房きえん
隊長はさっそくタコを頂きます。
寿司職人が握った本格寿司は久しぶり。
これまで回転寿司に慣れていただけに、職人寿司はシャリが丸くいかにも手作り感が伝わります。
またワサビがネタとの間にきちんと収められていて、これぞ寿司という印象。
口にほお張ると、ワサビの香りが口の中で広がってシャリがほろりとほぐれる何とも言えない感覚が伝わります。
次にマグロに挑戦です。
マグロもシャリがしっかりと握られていて、すでに回転寿司のものとは全く違うことが理解できます。
口の中に入れると、どっしりとしたネタの厚みがしっかりと舌に伝わってきました。
隊長も女性隊員も、これは回転寿司では味わえない寿司だよね!で意見が一致。
これぞ寿司なのだということを思い出させてくれました。
巻きずしではカンピョウがしっかりと入っていて、これもThe SUSHIです。
隊長も女性隊員もうなぎを最後まで残していて、食べるのがもったいないくらい。
海苔の味もしっかりと感じさせてくれ、回転寿司とは完全に違う旨さと納得感。
皆まで言うな的な味わいは、これぞ寿司屋。
営業努力が見える寿司屋
この日は昼前の11時過ぎに入店。
ところが平日だというのにお客さんがどんどん入ってきます。
一方、出前も大変注文が殺到しているようで準備が着々と進められています。
板前のご主人は休むことなく、寿司を握り続けていました。
寿司屋で朝の9時から営業という根性もすごい。
カウンターには、日替わりメニューに関する企業努力のような文言が。
昔ながらの味を守り続けています。
この文字だけで、おけ常の寿司根性が見えてくるのです。
ランチメニューを見てみれば、どれもこれも美味そうなものばかり。
どれを選んでも間違いないだろうと感じてしまうほどの内容でした。
もし隊員たちに、胃袋がいくつもあればあれもこれもと次々に頼んでしまうだろう。
そんな贅沢なメニューでした。
次来たときはねぎとろ丼と海鮮丼にアタックしたい、そんな印象を持ちを抱くのでした。
クルマの行き交いが多い店舗には駐車場が必須
おけ常は国道沿いにあって、クルマの行き交いが結構頻繁です。
吉野探検隊は当初、おけ常の調査に入ろうと考えていたとき、はてクルマは駐車できるのだろうか?と疑問に感じていました。
Google Mapでしっかりと当たりを探していたら、駐車場がきちんと整備されていることがわかりました。
クルマの多く行き交う場所に、路駐はやはり危険です。
そのため駐車場完備は安心してゆっくり食べられるので本当にありがたいものです。
ちなみにおけ常の駐車場ですが、店を出て道路を挟んだ左右に用意されています。
それぞれの駐車スペースは3~4台程度でしょうか。
軽自動車ばかりなら、それぞれ左右の駐車スペースで4~5台程度は停められそうです。
ランチ看板が目立つ商売の上手さ
最初おけ常に行こうと決めたのは、女性隊員が吉野探検の道中で見つけた看板がきっかけでした。
日替わり780円。
寿司屋で780円は破格です。
店前は板前が寿司を握っている姿が見えるようになっており臨場感が伝わります。
所要で出かけていた吉野探検隊は次回はこの店の調査を決定していました。
こんな看板を見せつけられて、行かない理由はないからです。
看板だけでなく、中身がきっちり納得できる店でしたので、ここはリピ確定です。
アクセス
おけ常は吉野の中でも駅チカ。
公共交通機関なら近鉄吉野線「下市口」より徒歩で10分程度で行けます。
クルマがあれば、食後いろんなところを観光に回れるのでマイカーかレンタカーが便利です。
遠方から来るなら、源泉かけ流しの十津川温泉に泊まるのもいいですよ。
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