司法書士の山口です。

 

「任意整理の費用はどうやって払っていけばいいの…?」

「カードの支払いもあるのに、費用が払えるか不安」

 

今日はこの点について説明していきます。

 

任意整理費用のポイントは、こんなイメージです。

うちの事務所の場合です

 

・依頼時に費用の用意は不要

・依頼するとカードの支払いはストップする

・分割払い(初回は次の給料日が基本)

 

まずは、これを頭に入れておきましょう。

 

 カード返済と費用は被らない

 

ポイントは「カードの支払い+任意整理費用を毎月用意するわけではない」ということ。

 

これだと、さすがに難しいです。

カードの支払いでアップアップだから任意整理へ。

それなのに、費用と重なったら払えるわけがありません…。

 

実際の分割払いのスケジュールを見てみましょう。

 

例:Aさんの分割払いのスケジュール

★任意整理5社

★費用総額22万(税込)

(5カ月での分割払い)

★借金額は250万円。

★任意整理で毎月4万円~4万5000円の返済にする予定。

 

(費用のスケジュール)

・01/10:任意整理を依頼

※以後、いったんカードの支払いは停止になる
・01/25:1月分の給料日
・01/31:1回目の費用4万円の支払い

・02/25 :2月分の給料日
・02/28 :2回目の費用4万5000円の支払い

・03/25:3月分の給料日
・03/31:3回目の費用4万5000円の支払い

・04/25:4月分の給料日
・04/30:4回目の費用4万5000円の支払い

・05/25:5月分の給料日
・05/31:最終費用4万5000円の支払い

・06/25:6月分の給料日
・06/30:全5社へ任意整理の返済をスタート(毎月4万2000円の返済)

 

①任意整理を依頼する

②現在の支払い止まる

③費用の支払い開始

④費用終了

⑥任意整理の返済へ

こうした流れなので、カード返済と費用は重ならないのです。

 

・裁判所に未払いで訴えられている

・早期で任意整理の返済を開始したほうが和解条件が良くなる

こうした事情があれば、予定は変わります。

 

 

 分割払いの金額はどう決まる?

 

費用の分割払いの金額(1ヶ月辺り)はどう決まるか?

 

これも基準があります。

それは、「任意整理で支払う1ヶ月の返済額が基準になる」ということ。

 

任意整理の返済が毎月4万円なら、費用の分割払いは毎月4万円というイメージ。

もちろん、これもどんな任意整理になるか?という状況でも、多少変わります。

 

任意整理の返済額は(借金額÷60回払い=毎月の返済額)が基本的なスタンスです。

 

・借金200万円の場合

→200万円÷60回払い=約3万4000円

 

・300万円÷60回=約5万円

・400万円÷60回=約6万8000円
・500万円÷60回=約8万4000円

・600万円÷60回=約10万円
・700万円÷60回=約11万7000円
・800万円÷60回=約13万4000円

 

300万なら、毎月の費用も任意整理の毎月返済額も、5万円前後が目安。

600万なら、毎月の費用も任意整理の毎月返済額も、10万円前後が目安。

 

例えば、300万円の任意整理の依頼で

「費用の支払いは月々2万円にできませんか?」

と希望されるケースがありますが、無理なのです。

 

なぜなら、毎月2万円の費用しか払えないのに、任意整理で毎月5万円払える保証がないから。

費用の支払いは、任意整理の返済ができるか?見極めの期間でもあるのがポイントです。
 

・36回払いでしか和解できそうにない

・逆に80回で和解できそうな場合である

 

こうした状況によっても変わります。

 

前者は、もっと毎月の返済額が上がる。

後者は、毎月の返済は緩やかになる。

 

カード会社によっても変わりますし、どのくらいの期間カードを利用しているか?によっても変わります。

 

 

 まとめ

 

任意整理の費用は、正直分かりづらい仕組みだと思います( ;∀;)

 

ただですね、、分かりづらくしたいわけではないのです…。

 

・費用とカード返済を被らせないようにしたい

(→負担が上がってしまう)

 

・費用の分割払い金額=任意整理の分割払い額にしたい。

(→任意整理で払っていけるか確認)

 

この2つを念頭に置かないと、意味がないですからね。

そのために、少しややこしい仕組みになってしまうのです"(-""-)"

 

そして、任意整理をするカード会社も、一定期間しか待ってくれません。

なるべくなら、早く返済をして欲しいのです。

遅くても半年以内には費用の精算はできないと、費用と返済が被ることになってしまうのです。

 

カード会社も、ご依頼人も誤解しているところはありますが…。

「我々が早く費用を欲しいわけではない」のです。

実際、うちの事務所では事件完了しない限り売上にはあげませんしね。

 

全体のバランスを考え「任意整理を成立させる」には、このような方法をとるしかないのです。

この点を、当事者全員が分かって頂けると、良い任意整理になります。

 

↓ホームページでも分割払いを解説しています↓

 
 
なお、任意整理の費用は事務所ごとに違います。
支払い方法も違います(上の記述は全てうちの事務所のもの)
費用が高い事務所では、費用+任意整理の返済が被るとこもあります。
 

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