「さいむせいり」とは?
司法書士の山口です。
今日は、債務整理(さいむせいり)について。
初心者の方にも、分かりやすく説明していきます(^.^)
「債務(さいむ)」とは、法律用語で負債や借金のこと。
つまり、借金を整理することを、債務整理というわけです。
「借金を整理する」ってどういうこと…?
例えば、クレジットカードを利用しすぎた。
返済にお金をまわすと生活費が足りない。
生活費が足りないから、またカードを使ってしまう。
こうした状況は、お金を借りないと生活できない状態です。
「収入の範囲内で生活する」これが本来の姿。
収入の範囲内で生活できない状況は「ヤバイ」状況なわけです。
このまま自分で返済を続けても状況は悪くなるだけ…
収入が増えない限り、この問題は解決できません。
借りれば借りるほど借金は増えていき、最後は払えなくなります。
この状況をストップさせるために、債務整理を行う。
借金整理を行って「返済できる状況へ改善」を行っていくというわけです。
債務整理は法律に従った方法。
ですから、怪しい手続きではありません。
返済に困った場合の救済策として、正攻法でいけるたった1つの方法。
司法書士や弁護士が代理人として行っています。
債務整理の方法
↓債務整理について解説した動画です↓
債務整理(借金整理)の方法は3つあります。+
・任意整理(にんいせいり)
・個人再生(こじんさいせい)
・自己破産(じこはさん)
「借金が払えなかったら破産しか方法がない」
こんな風に思っている方がまだまだいますが、そんなことはありません。
破産以外にも借金返済を改善する手立てはあるのです。
債務整理の中で1番多く行われているのが任意整理。
次に自己破産、その次に個人再生と続きます。
破産、再生、任意整理を合わせれば、1年で軽く20万人以上はいるでしょう。
世間一般であまり知られていなくても、実はそんなに珍しいものではないのです。
任意整理は裁判所を使わないので、借金事情や任意整理したことを秘密にしやすい。
そんな理由で任意整理の利用者が多いと言えます。
個人再生や自己破産は、裁判所に申し立てが必要。
大がかりな手続きになる…
素人の人から見ればそんな気持ちもあって、任意整理より敬遠されます。
あとは、任意整理よりデメリットが多いとも言えます。
反対に、デメリットを我慢できれば、任意整理より個人再生・自己破産のほうが支払いは圧倒的に減ります。
任意整理とは?
例えば、リボ手数料15%で300万の支払いがある場合。
単純計算、300万×15%で年45万ほどのリボ手数料を支払うことに…。
この手数料の支払いがネックで、元金300万円がなかなか減らない。
45万円を12か月で割ったら1ヵ月4万弱…毎月8万払っても半分は手数料で消えているのです。
この手数料や利息を任意整理でカットする。
そうすることで「支払いが減る」わけです。
これが任意整理の効果というわけです。
住宅ローン、車のローン、奨学金、保証人、勤務先。
こうしたものに影響を出さないよう進められます。
デメリットは、金融ブラック(信用情報に傷がつく)になること。
カードやローンは、数年利用できなくなります。
(後述の破産や再生でもブラックになります。
個人再生とは?
元金もカットできる債務整理、それが個人再生。
・任意整理できない
・破産をすると支障がある
こんな場合にチョイスされるのが個人再生です。
借金(元金)のカット率は、最大で80~90%OFF。
「500万円の借金が100万円になった」
条件は必要ですが、条件さえ整えば大幅な借金の減額も実現できます。
個人再生は、住宅ローンは巻き込まずにできます(一定の条件はあり)。
つまり、自宅は残せるということです。
しかし、車のローンや奨学金は巻き込みます。
そのため、ローン払いのある車は引き上げ、保証人付きの奨学金では保証人に請求が行われます。
また、裁判所の手続きなので、官報に掲載される。
裁判所への個人情報の提出が多い。
デメリットは任意整理より多いが、返済は任意整理よりずっと楽になる。
それが個人再生です。
自己破産とは?
「支払いを0にできる」それが自己破産。
※養育費や税金、損害賠償責任など一定の支払いは免除されません。
※一部免責にとどまった場合は、一部の支払いは残ります。
借金が0にはなりますが、任意整理や個人再生より制約も多くなります。
・住宅ローンも含むすべてのローンが対象
・官報情報から、破産者マップに載せられる恐れがある
・20万以上の資産は残せない(お金は99万まで)
・職業制限・資格制限がある(手続き中、一定の仕事ができない)
などなど。
家族に秘密にするという上では、手続き上もっともやりにくいのが自己破産です。
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