新入生向け【部活動】どこに入る?_入部を検討する際の考え方

中学生向け
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いつもご覧いただき、ありがとうございます。

この記事が公開されるのは入学式前なので、
新高1のみなさんの今は、新しい生活に期待と不安の毎日でしょう。

新しい生活での期待や不安はたくさんありますね。

人間関係うまくいくかな?
勉強ついて行けるかな?
部活どうしようかな?

今日はその中で、部活についてお話をします。

入部する部が決まっている人も、まだ迷っている人も、
高校生活でかなりのウエイトを占める部活に入部する際の考え方をお話します。
何かの参考になれば幸いです。

また中学と高校の違いについて書いた過去記事も併せてご覧ください。
どちらも最後まで読んでいただけるとうれしいです。

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部活は入った方がいい?

部活は自主活動

高校によっては入部を義務付けるところもありますが、
部活動は「生徒の自主的、自発的な参加により行われるもの」と定義づけられています。
つまり、学習指導要領に「これをやりなさい」とは一文も書いてない、本来なら強制力を持たない活動なんですね。

それでも加入を義務付けるのは「部活を通じて育まれる教育効果」を期待するからです。
穿った見方をすれば「部活を義務付ければ、少しでも非行に走る子が減るだろう」という考えがあるのも事実です。
中学校や高校でも教育困難校と呼ばれるところは、こっちの方が本音かもしれません(-_-;)

狭く深く

個人的な考えを述べれば、私は
「部活には入った方がよい」
という立場です。

それは、次のような理由からです。

義務的に受ける「授業」とは違い、自主的に活動する経験が大切だから
授業が「広く浅く」なら、部活は「狭く深く」を追求するところだから
「やればできる」を実体験する場となるから
自分の適性を発見する場となるから
自主的に狭く深く活動する中で育まれる人間関係が、何よりの財産になるから

義務的にする「授業」とは違い、自主的に活動する経験が大切だから

高校で一番大切なのは「授業」です。
これは高校生なら、法律で定められた最低限を、イヤでもやる必要があります。
そして授業を大切にしなければ、進級も卒業も進路も実現できません。

…ですが、イヤイヤやるのは、おもしろくないし、力はつきませんね。
高卒の資格だけが目的でイヤな高校に通い続けるのは苦痛以外の何物でもありません。

しかし部活は「自主活動」ですから、基本やりたい人の集団です。
やりたいことは、やって楽しいし、楽しいからこそ力もつきます。
イヤなことや苦しいことがあっても、本当に好きなことなら乗り越えられるでしょう。
さらに自分で決めて入ったんだから、責任感を持って活動することもできます。

自分の意志で「やろう」と決められる部活動は、だからこそやりがいがあるのです。

「やらされる」のではなく「自分で決めてやる」経験が大事なのは、これからの人生でも同様。
進路や就職、結婚相手だって、誰かに強制されるのはゴメンですよね。
自分で選び自分で決めることが、責任を持って続ける最低条件だと思います。

その点が、授業と部活動の大きな違いのひとつです。

授業が「広く浅く」なら、部活は「狭く深く」を追求するところだから

高校の授業は、専門学科を除き「広く浅く」が原則です。
中学よりは深堀しますが、それでも大学や専門学校に比べたら浅い内容を広く学習します。

しかし高校卒業後の人生は「狭く深く」を追求するのが人生です。

大学等への進学はもちろん、就職だってどこかの業界で何らかの業種に携わることになるんですね。
たとえば魚屋なら魚屋を専業とし、肉屋まで手を伸ばさないですよね。
もちろん魚屋でも肉屋でも、経営のノウハウをはじめ、店舗の清掃から接客対応、従業員管理などゼネラリスト的要素を持ちますが、事業の核となるその道の”スペシャリスト”的能力を必要とされるのが、仕事の一般的なスタイルです。

部活は、授業では踏み込まない高いレベルを求めて活動する場です。
それは高校卒業後の生き方を「練習」するような感覚に似ています。

このことから、ひとつの分野を深く探究する場として、部活動は有益な活動だと思います。

「やればできる」を実体験する場となるから

…ですから部活は授業に比べ活動内容がより高レベルになり、壁はより高くなります。

高い壁を乗り越えるのは大変ですが、それでも厳しい練習に耐え、これを乗り越えることに部活動の意義があると思います。

「やればできる」と言葉にするのは簡単ですが、実際にこれを実体験することで得られる「自己肯定感」や「自信」は、今後の人生を生きるうえで大きな財産になるはずです。

自分の適性を発見する場となるから

部活動は、自分の向き不向き(適性)を知る場としても有益な活動です。

個人競技?団体競技?
文化部?体育部?
屋外競技?屋内競技?
サッカーやラグビーのような身体接触がある競技?
卓球やバドミントンのようなネットで区切られた種目?
弓道や茶道のような「静」的な種目?

…など、各々の適性に合う最適の活動を選択でき、自己の持ち味を最大限に発揮できる場が部活動です。

仮に自分に合わないと思えば、その時点で辞めるなり変えるなりもでき、授業のように絶対に履修する必要がない点も、自主活動である部活動のメリットだといえるでしょう。

自主的に狭く深く活動する中で育まれる人間関係が、何よりの財産になるから

部活は、その種目が好きとかやりたい人の集団ですから、まず以てその点で価値観の合う人が集まる場です。

そして、よく似た価値観を持つ、同年代の生徒たちが、互いを励まし力を合わせて成長するところです。

さらに高校時代は、部活以外にも受験や人間関係に悩みが尽きない時です。
そんなたくさんの悩みを抱える中、同じ目標と価値観を持つ仲間と良好な人間関係を築くことが、この困難を乗り越える原動力となります。

良好な人間関係は、親や先生が与えてくれるものでなく、いくらお金を積んでも得られるものではありません。

これはあなたの人生にとっての何よりの財産になるはずです。

部活の選び方

こんな部に入ろう

自分のやりたいこと

これは部活選びで最優先の項目です。

自分の得意や好きなことなのはもちろん、
女の子にもてたい
なんていう不純な動機でも構いません。

要は「ここでなら一生懸命がんばれそう」
と思う部活を選びましょう。

直感

これも案外うまく行きます。

部活紹介や見学でピピっと来たら、何かの暗示かもしれません。

先輩がいい人そう
部の雰囲気が好き

やったことないけどおもしろそう
先生に声をかけられて
親のすすめ
SNS

こんな部はやめておこう

実力差が大きすぎる時

野球やサッカー、ブラスに多いパターンですが、入部希望者のほぼ全員が経験者で、初心者の自分とは圧倒的な実力差がある場合は、やめた方が無難ですね。

もちろん逆の場合も同様です。

逆に実力差が少ないのは、中学にはほとんどない部活です。
私の周りでは、弓道やボート、邦楽などが高校デビューでも実績を上げていました。

部員が少なすぎる

部活は先に書いたように、良好な人間関係を築く場でもあるので、
部員が少なすぎて廃部の危機にあるような部はやめておきましょう。

ただ部員が少なくても、熱心に活動している個人競技の部は例外です。

練習が真剣でない

活動日がほとんどない
活動日でも部員があまり集まらない
(幽霊部員が多い)
顧問が無関心
先輩が悪い意味での”先輩風”を吹かせている

…など、あまりやる気が感じられない部活なら、最初から入らない方がマシです。

こんな部は「入部を義務付ける」学校で、部活に入りたくない生徒が集まる腰掛け的な可能性が高いと思われます。

部活に入りたくない人は

幽霊部員

先にも書いたように、部活は「自主活動」ですから、
入部を義務付けられるのは本来間違っています。

しかし学校の先生が入部を勧めるのは、これも先に書いた部活の教育効果が大きいからです。

だから、ホントは入りたくないのに、入部を義務付けられる学校なら、幽霊部員も受け入れてくれる一部文化部にとりあえず入っとくか、練習日の極端に少ない部に入って活動するしかありません。

部活は今しかできない

しかし考えて欲しいことがあります。

それは「部活は人生の今しかできない」活動だということです。

部活に代わってバイトをしたい、と言う生徒もいますが、
バイト(労働)は大人になってからもできることです。

今しかできないことを今やれる環境にいる、ということを一度考慮してください。

部活に代わる活動を充実させよう

部活に入らない人は、そこで生まれる時間をぜひ有効に使ってほしいと思います。

スマホやゲーム、居眠りに費やすのは、あまりにももったいない(-_-;)

できれば、学校ではできない習い事など、自分をスキルアップできることに、その時間を使ってください。
具体的には、塾や予備校、資格取得のための勉強や習い事、趣味、学校の部活にはない種目、ボランティア…などたくさんありますね。

アルバイトも個人的には否定しませんが、先に書いたように「仕事は大人になってもできる」ので、やむを得ない場合を除き、今しかできないことに時間を割いて欲しいと思います。

まとめ

部活は”自主活動”とはいえ、中高ではかなりウェイトの高い重要な活動です。
今も昔も、学校選択の理由に部活動は大きな役割を果たしていることが、これを証明しています。

そして部活が生徒の人生を変えることも珍しくありません。
それはここに書いたようなたくさんの教育効果があるからです。

しかしそんな部活だって功罪の”罪”はあって、特に近年は、こればかりが喧伝され、部活は学校のお荷物的存在になりつつあります。

自主活動なのに加入を強制される
自主活動なのに顧問を強制される
土日も練習で休みがない

…などの弊害ばかりが叫ばれるようになりました。

私は過去記事にも書いたように、部活への強制は生徒教師ともに反対の立場です。
ましてや外部指導員なんてうまく行くはずがないと思っています。

自主活動なら自主的にやりたい人の活動であるべきで、教育効果を理由にこれを強制すべきではありません。
強制してしまうから、ここに書いた教育効果が半減してしまうのです。

だから私がここで言いたいのは、部活の教育効果は理解した上で、どんな放課後を過ごすか?はみなさんの選択次第だということ。
やりたくもない活動を強制されるのは、全く生産性はなく自主的でもない、ということです。

とはいえ、いずれ今の常識も改善される日が来るはずです。
今の常識は未来の非常識となることも普通ですからね。

とにかくこれを読んでくれた新入生のみなさんは、納得の選択をしてほしいと思います。
入ってみてダメだと思ったら、転退休部すればいいだけの話。

この記事が入部に悩むみなさんの一助になれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
また部活に関する過去記事も参照してくれるとうれしいです。

次回は高校の授業について書きます。
ではでは、、、また次回、、、

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