こちらの山口大権現はJR長崎本線肥前鹿島駅の西南西およそ5kmの距離、佐賀県嬉野市塩田町大字谷所山口に鎮座されます。
鹿島市から嬉野市へ抜ける県道41号鹿島嬉野線の鳥越峠の手前に位置し、火の神様が祭られている八天神社のすぐ西隣になります。
八天神社前の信号機から嬉野方面に100mほど行き、そこから北へ田圃の中を割って走る一本道を進み鹿島川に架かる橋を渡ると、正面の山裾に鳥居が建立されているのが見えてきます。
社頭に立つと、境内入口に鳥居は建立されていますが見渡しても社殿はありません。鳥居をくぐって進み、左の方に目をやるとその正面の石垣の上に石祠が3基並んで祭祀されていました。
境内入口に建立された台輪鳥居。
「山口大権現」の神額が掛かります。
柱は風化が進んだためか鉄板で補強されており、刻銘が入っているのは確認できますが建立年は分かりませんでした。
鳥居の横に立つ石碑には「山口大権現敷地」と刻まれており、近辺の集落と思われる名前が書かれていました。おそらく合祀された数社の名前が刻まれているものと思われます。
山裾に並行に造られた境内の先に石垣が組まれ、その上に三基の石祠が祭祀されています。
溜まった落ち葉がまるで絨毯のようにフカフカで、おそらく水仙であろうと思われる株が植えられていてるので、それを避けながら進むのも結構大変ですｗ
石祠。
向かって左側には「山神」と刻まれています。
中央の石祠には座像が祀られていますが、それがどなたなのかは分かりません。
向かって右側は「地神」と刻まれています。
石碑。
由緒沿革等は不明ですが、おそらく地元の氏子さんによって祭祀されているものだと思います。これからもずっと守っていっていただけると嬉しいですね。
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