「SNS」は通じない?海外企業のソーシャルメディア活用事情

日常生活にすっかり馴染んだSNS、僕もTwitterやInstagramを見ていろんな情報を得たり、自分で発信したりしています。企業のマーケティング活動の一環としても活用されていて、SNSを流入元にしてキャンペーンを行うこともありますが、外資系で働いていて、日本と海外ではSNS事情も微妙に違うことに気づきました。それを書きます。

SNSでは通じない?Social mediaが一般的

日本語だとすっかり定着した「SNS」という言葉、言わずもがな「Social Networking Service」の頭文字を取った略語ですが、これを海外の人とのやり取りで使うと「なんのこと?」と言われることが何度かありました。海外ではSocial mediaという呼び方が一般的になっていて、SNSと言っても通じないことが多いです。もとは英語なのに日本でしか通じなくなっているのは興味深いです。Instagramの呼び方も日本だとインスタって呼んだりしますが、海外勢だとIGだったりしますし、日本だとこういった呼び名が独自に進化するのは面白いですね。海外の人とやり取りするときはSNSだと通じなかったりするのでSocial mediaって言ってみてください。

中国文化圏ではWeChat

世界中で使われているTwitterやFacebookも中国では使えません(VPNとかの話を除いて)。代わりにWeChatやWeiboなどの独自のサービスがあります。日本だとメッセージングアプリはLINEが主流で、あとはInstagramやTwitterのDMを使ったりしますが、中国だとWeChatが使われています。ビジネスでもかなり浸透している印象で、メールでのやりとりの代わりにWeChatでクライアントとやり取りしている、という話も聞きます。クライアントからいつ連絡がきても対応するようなコミュニケーションは欧州勢ではあまり聞かない気がしますが、中国勢ではよく聞きます。日本で使われているSNSだとFacebookに近いと思います。企業のアカウントからニュースやサービス事例なんかを発信したり、メッセンジャー機能を備えていたり、というあたりが似ています。

LinkedInが企業情報発信に使われている

一方、欧州勢はどうでしょうか。日本との大きな違いという意味ではLinkedInがよく使われていることが挙げられます。日本だと転職活動に使うSNSという感じで、実名を出して利用するのがなんとなく憚られる雰囲気のLinkedInですが、基本的に皆実名、かつ所属している企業を公表していることでビジネス上のSNSとしては非常に有用なツールです。海外勢は基本的に転職活動を秘密裏に行う、というような文化もないので、自分の所属する会社やプロフィールを全面に使ってアピールをしています。なので企業としてもここでプロモーションを行えば、自社のスタッフが実名で拡散してくれたり、もしくは自社のスタッフの投稿を拡散したりと、会社や個人のネットワークを互いに有効活用できます。日本だとFacebookがこういう使い方をされている気がします(最近は廃れてきた気もしますが……)。LinkedInのプロフィールを充実させることは仕事の一環と言ってもよく、僕が会社から使用を指示されているメール署名にもLinkedInのリンクがあります。日本だとLinkedInって転職エージェントだったり、バリバリにキャリアチェンジする人だったり、海外志向の人だったりで、ユーザー層に偏りがある気がしますが、逆に外資系への転職を考えている人はLinkedInに登録して直接企業アカウントやそのスタッフとつながりを持つと近道かもしれませんね。


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