30日のドル/円は終値ベースで約0.2%上昇しました。
144.2円前後まで少々下げる場面もありましたが、米8月個人消費物価指数(PCEデフレーター)が予想を上回ったことなどから米長期金利が上昇に転じると、144.8円前後まで上昇。

ところで、石油輸出国機構(OPEC)プラスが5日の閣僚級会合で大幅減産を検討するとの報道があり、原油先物は週明けのアジア市場で大幅高となっています。
原油高はインフレ懸念による米長期金利の上昇につながりやすく、また、日本の貿易収支の赤字を拡大するという懸念から、ドル高・円安の流れを助長する可能性があります。

そして、ドル/円は本日ついに145円台に突入しました。
政府・日銀による円買い介入第2弾への警戒感はさらに高まりつつあります。
インフレ抑制に向けて積極的な利上げを続ける米国と、主要国で唯一マイナス金利を維持する日本という金融政策のスタンス格差は歴然です。
このためドル高・円安の流れは変わらないとの見方はありますが、短期的には円買い介入警戒感とのせめぎ合いで値動きは不安定化しそう、とのことです。