【G1】大阪杯2023無料予想 阪神競馬場

G1 大阪杯

【大阪杯2023】前走の不完全燃焼を晴らす2000m巧者の伏兵牝馬が穴を開ける

春の古馬中距離路線の最高峰レース「大阪杯(GⅠ/芝2000m)」が阪神競馬場で行われる。

GⅠに昇格した2017年からの過去6年で1番人気が【2-0-2-2】、2番人気が【1-1-1-3】、3番人気に至っては【0-1-0-5】と、上位人気があまり信頼できない成績を残しているレースだ。毎年のように低人気馬が3着内に飛び込んできており、少波乱が度々起こっている。

年齢別で見ると5歳以下の馬が【6-5-6-42】とGⅠ昇格後の6年全ての年で勝利しており、6歳以上の馬になると【0-1-0-25】と極端に成績が悪くなっている。その中でも5歳馬は【4-3-1-23】と年齢別で一番の好成績。心身ともにピークを迎えた5歳馬には今年も注視する必要があるだろう。

最近ではドバイワールドカップデーと開催日が近い影響で、メンバーが集まらないと言われているが、とはいえ春の中距離路線の最高峰GⅠレース。宝塚記念ではなく、ここが春の大目標と設定する馬も当然いるので、勝負度合いをしっかり見極めることも重要だ。

タフさ増す馬場に総合力問われる舞台、脚質・枠順も要注目

レースが行われる阪神芝2000mは、スタンド前スタートから内回りコースを1周するレイアウト。スタート直後にゴール前の坂を通過し、最後にもう一度坂を越えるコースで、コーナーは内まわりとはいうものの、3、4コーナーは比較的大回りなのでスピードに乗りやすい。

直線は356.5m(Aコース使用時)と長くないので、切れ味に頼ったタイプでは厳しく、早めのペースアップに対応し、長く脚を使える総合力の高いタイプが本領を発揮する舞台だ。

また、馬場状況としては、阪神コースは今週で連続開催8週目になる。先週は週中・土日に雨が降った影響で時計がかかるタフなコンディションに。

今週は雨の心配は予報を見る限りなさそうだが、開催も進んでいるということもあり、先週の馬場へのダメージはそれなりにありそう。

今週も引き続きAコースが使用されるので、先週同様ある程度時計がかかる馬場になる可能性が高いだろう。

前述の通り、切れ味だけというタイプよりは総合力がモノを言う舞台で、馬場もタフ化してきている。4コーナーをまわった段階で如何に前・内をとれているか、如何に余力を残しているか、という進路取りや展開面での影響も大きい。

勝ち馬を選ぶときには、他レース以上に脚質と枠順を加味して予想することが必要になってくるだろう。

G1 大阪杯の予想

◎②マリアエレーナ

本命には前走GⅡ金鯱賞で7着の5歳牝馬マリアエレーナ。

その金鯱賞では、最後の直線で前が壁になってほぼ詰まりっぱなしの不完全燃焼な形での敗戦だけにノーカウントと見て良いだろう。

4走前のGⅢ小倉記念では道中5番手から競馬を進め、速めに先頭に立つと後続を突き放して2着馬に0.8秒もの着差をつけて圧勝しており小回り2000mの適正は非常に高いと見る。

実際に阪神芝2000mでも、5走前にGⅢマーメイドSで2着と好走。内有利な馬場状態で内を上手に立ち回った勝ち馬とは対照的に、同馬は外々をまわってかなりロスがある競馬だったことを考えれば評価して良い内容だった。

昨年のGⅠ天皇賞・秋では7着ながらも勝ち馬のイクイノックスとの着差はわずか0.7秒差。この0.7秒という着差は有馬記念で3着だったジェラルディーナがイクイノックスにつけられた着差と同じ。

また、このレースでは2コーナーで不利があったという点も踏まえると、今回のメンバーの中でも能力はトップクラスと見て良いと評価する。

調教の動きもまずまずで、陣営も強気なコメントを残している。先行力と器用さを兼ね揃えているので、人気は低いが一発あってもおかしくない。

◯⑭ヒシイグアス

ヒシイグアス
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対抗には前走8か月ぶりのレースだったGⅡ中山記念を快勝した7歳馬ヒシイグアス。

前走は久々の実戦とあって、少し体重は増え、スタートの反応も今ひとつだったが、GⅠ馬たちを相手に完勝という強いレース内容だった。

昨年の大阪杯では4着と敗れているが、これはもともと予定していた香港遠征が中止になった影響でローテーションも変更され、騎手もコメントを残している通り状態も急仕上げ気味だった中でのもの。

その次走のGⅠ宝塚記念では勝ち馬のタイトルホルダーと0.3秒差の2着だったことを考えると阪神内回りの適正は非常に高いと見て良いだろう。

阪神コース以外にも、香港カップ2着、天皇賞・秋5着とGⅠでもトップと差のないレースをしており安定感や実績面ではここでは最上位クラス。

「目標はあくまでGⅠ」ということで、このレースに掛ける陣営の期待は前走以上に高く、勝負気配も強い様子が伺える。

データ的に7歳馬はあまり好成績を残していないが、まだキャリアは16戦でフレッシュ。好勝負必至と見て対抗評価。

ポタジェ

3番手評価は昨年の大阪杯の勝ち馬ポタジェ。

前走のGⅡ金鯱賞では、他馬より2kg重い59kgという斤量も影響してか6着に終わった。とはいえ、昨年も金鯱賞を負けて大阪杯を勝利しており、勝ち馬とのタイム差でいうと昨年よりも縮まっている。

直近は今一つの成績が続いているが、阪神芝2000mは【3-1-0-0】と連対率100%の得意中の得意な舞台。他競馬場の2000m前後のGⅠレースでは、今のところ勝てそうな見込みのあるレースは少なく、陣営も去年勝っているこの舞台に再度掛ける想いは間違いなく強いはず。

今年も比較的ペースは流れそうな見込みで、総合力が問われるこの馬にはお誂え向きの展開にもなりそうなので、前走同様スタートさえ五分に出れれば粘り込む可能性は十分。

調教の動きも非常に良く状態は間違いなく良いので好勝負を期待。

スターズオンアース

連下の筆頭は昨年のクラシック2冠牝馬のスターズオンアース。

GⅠ桜花賞では、最後の直線で狭い内をこじ開けて進路が開くと一気の伸びで1冠目。続くGⅠオークスでは、大外18番枠からスタートし道中8番手あたりを追走、最後の直線は外に出すと最後の最後までどの馬よりも末脚を伸ばし続け2冠目を達成した。

続く大阪杯と同じ舞台で行われた前走のGⅠ秋華賞では、出遅れが響いて、最後の直線でスムーズな進路取りができず3着と敗れたが、直線で見せた瞬発力は凄まじく、桜花賞、オークスのパフォーマンスも含め、昨年の「3歳世代の牝馬No.1」ということを存分に示した一戦といって良いだろう。

今回古馬との対戦は初になるが、3歳時に負かしてきた相手はスプリンターズSで2着に好走したナムラクレアや、東京新聞杯3着に好走したナミュールなど重賞戦線でも活躍しており、そのあたりの能力比較からもGⅠ馬が多数の今回のメンバーでも全く引けをとらないと見ている。

ただ、内回りコースだけに前走のような出遅れがあれば届かずに終わる可能性もあるし、今回は5か月半ぶりのぶっつけGⅠという点もあるので少々心配。4番手までの評価に留めた。


その他、少し距離が長い気がするが本格化した①ジェラルディーナ、前走GⅡAJCCを快勝した④ノースブリッジ、ベストは左回りのような感が拭えないが一瞬の爆発力は凄まじい⑥ヴェルトライゼンデ、展開利がありそうな⑨ジャックドールを加えた合計8頭で馬券を組み合わせていきたい。

G1 大阪杯の勝負買い目はこれだ

単勝…②マリアエレーナ<1点>
複勝…②マリアエレーナ<1点>
馬連…②マリアエレーナ→⑩⑪⑭<3点>
3連複1頭軸流し…②→①④⑥⑨⑩⑪⑭<21点>

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