「植毛に興味があるけど、年齢も若いし植毛するにはまだ早いかな?」
「まだまだ薄毛が進行しそうだけど、本当に今植毛してもよい時期なのだろうか?」
「植毛費用が貯まるまで植毛を先延ばしするべきか、医療ローンを活用すべきか?」
このように、植毛を検討されている方の悩みに「植毛のベストタイミングはいつなのか?」があります。
そもそも植毛を行うにあたり前提条件があります。
その前提条件をクリアした上でなお、いつ植毛するのが良いか迷う場合があります。
さっそく結論ですが
植毛のベストタイミングは「早ければ早いほど良い」となります。
本記事では植毛タイミングに悩む理由を踏まえながら、なぜ植毛タイミングは早ければ早い方がよいのか解説いたします。
植毛を行う前提条件
植毛のベストタイミングを考える以前に、そもそも植毛を行うにあたりクリアしておきたい前提条件が2つあります。
条件①植毛はAGA治療薬を試した後に行う
AGA(男性型脱毛症)を原因とする薄毛の改善の順番として、まずはAGA治療薬による治療→その後に植毛がセオリーとなります。
薄毛改善の手段に「いきなり植毛」を選択するのは悪手です。
なぜなら、AGAは進行性ですので、まずはその進行を抑える治療が最優先となるためです。
また、薬物治療で薄毛が改善すれば植毛を行う必要が無くなるかもしれません。
そのため、薬物治療→植毛の順番は合理性があります。
AGA治療薬による薄毛改善は常に右肩上がりとはいきません。ある程度のところで頭打ちとなったり、AGAの進行が薬の効果を上回る場合があります。
AGA治療薬による治療に限界を感じたり、AGA治療薬で抜け毛予防をキープしているものの、効果以上の薄毛改善を求める場合は、植毛を行ってもよいタイミングが到来しているものと判断できます。
AGA治療薬の概要は、抜け毛を防ぎ進行を抑えるAGA治療薬「フィナステリド」の服用をベースとし、発毛を促進するAGA治療薬「ミノキシジル」を併用するとより効果的です。
条件②植毛のリミットを理解した後に行う
当たり前になりますが、植毛で薄毛が改善する見込みが立つ場合に初めて植毛という選択肢がうまれます。
植毛は発毛の確実性の高い薄毛改善の有効な手段ではありますが、決して魔法ではありません。植毛で出来ることには限界、いわゆるリミットがあります。
この植毛の限界を理解しないで植毛を受けることは危険です。
言い換えますと、植毛のリミットを理解したうえでなければ植毛をするべきではないと考えます。
なぜなら、植毛の未理解のまま植毛を行うと、高確率で結果に不満を感じる可能性があるためです。
植毛のリミットを理解し、地に足の着いた治療プランをイメージする必要があります。
植毛を行う前提条件の例外
植毛を行う前提条件の例外として、AGA治療薬を試すことなく植毛を行ってもよいケースがあります。
それは薄毛の進行が進んでおり、薬物治療では大きな改善が難しいケースです。
薄毛治療の分野において、前頭部や頭頂部のAGA(男性型脱毛症)の進行を分類した「ハミルトン・ノーウッド分類」と呼ばれる分類があります。
引用元:あやべクリニック
この分類でクラスⅣ以上の薄毛状態は、AGA治療薬での回復に時間がかかる、または思うほど回復しない場合がありますので、植毛からの改善アプローチを視野に入れてもよいと考えます。
植毛タイミングに悩む理由
上記の植毛を行うタイミング上の前提をクリアしており、かつ積極的に植毛を検討していいるにもかかわらず、植毛するタイミングをはかりかねる場合があります。
このように植毛タイミングに悩む理由として次の2つが挙げられます。
植毛はハゲ切ってからするべきかで悩む
この理由をもう少し深掘ると、次のような不安・不満から植毛タイミングに悩んでしまうことが分かります。
- ハゲ切る前に植毛すると植毛後も薄毛が進行する。そうなると、移植毛だけ残り離れ小島みたいな奇妙なハゲ方になってしまうことが嫌だ。
- せっかく植毛しても移植毛以外の毛が抜け落ちたら「焼け石に水」の感がある。
手術費用が貯まってから植毛をするべきか否かで悩む
植毛はやりたいけれど、手術費用といった先立つものが自己資金で準備できないうちは、やりたくても出来ないということです。
この場合は、医療ローンを利用するという選択肢もありますが、同ローンの利用について否定的な感情があり利用を躊躇される方もいらっしゃると思います。
この辺りも少し深掘ると、髪を生やすという特に生死に関係ない審美目的(見た目)の美容医療に対し、「借金までして急いでやるか…?」という抵抗感が心にあるのではないかと思います。
植毛のベストタイミングは「早いに越したことがない」
上記理由を踏まえたうえで、植毛を行うベストなタイミングは冒頭でも結論付けたとおり「早く植毛するに越したことはない」となります。
理由は次の3つとなります。
理由①薄毛でない人生を長く過ごせる
薄毛の進行がとまりハゲ切ってから植毛したい気持ちはよくわかります。
ハゲ切ってから植毛できれば、植毛デザインも悩まずに済みます。植毛した後から薄毛が進行して植えた毛だけ残ってしまう、いわゆる「離れ小島問題」に悩む必要もありません。
しかし、何歳で、どの範囲で薄毛の進行が止まるかは誰にも分かりません。
そもそも、死ぬまでハゲ続けてしまった場合は一生植毛することが出来ません。
それならば早めに植毛を行う方が、植毛により頭髪のある人生を過ごす時間が長くなるため、ハゲ切るのを待っての植毛より合理的であるといえます。
また、このことは「医療ローンを利用してまで植毛を早くやるべきか」の問いに対する1つの答えにもなります。
ローンをうまく活用することで「時間」を短縮することが出来ます。
60代の方には失礼かもしれませんが、30代で植毛してその後を過ごす人生と、60代で植毛して過ごす人生では”30代で植毛する方”が時間的な意味で人生を有意義に過ごせる可能性が高いと考えます。
ローンに対する考え方は個々人で異なりますので一方的な良し悪しは述べられませんが、高額な商品やサービスをローンで購入することで時短のメリットがあることは間違いありません。
なお、植毛後に薄毛が進行してしまう「離れ小島問題」については対処法を後述いたします。
理由②植毛直後のダウンタイムが過ごしやすい
植毛を行う人の多くは、周囲に植毛したことをバレたくないはずです。
周囲にバレないようにするには手術直後の一定期間、植毛部分を隠す必要があります。
この植毛手術後のダウンタイムが過ごしやすくなるかどうかは、既存毛のありなしが大きく影響します。
つまり早いタイミングで植毛をするということは、隠せる髪が少しでもあるうちに植毛ができる→植毛直後のダウンタイムが過ごしやすくなることに繋がります。
薄毛が進行しすぎると植毛直後の隠すのが大変です。
特に生え際への植毛は、多少でも前髪があるのとないので周囲バレの難易度は雲泥の差となります。
理由③人気植毛クリニックの手術予約を早くとりつけられる
植毛は「よし!やろう!」と思い立ったらすぐにできるモノではありません。
人気のある植毛クリニックは手術予約から実際の手術まである程度の期間がかかります。
早く植毛することを決断できれば、その分早く人気クリニックへの手術予約が可能です。
「それって当たり前のことでしょ。植毛を早く決めようが、遅く決めようが人気クリニックは同じく待ち期間が長いことに変わりがないなら、特に早く植毛するメリットにはなりえないのでは?」このような感想をお持ちの方もいるかもしれません。
実は人気植毛クリニックの手術までの待ち期間は年々長くなっています。
これは、植毛を行う人の割合が増えたことで、評判のよいクリニックに人気が集中していることが考えられます。
最も手術待ちの長いクリニックははなんと3年待ちの状態です。
そこまでではないにしろ、人気のクリニックは総じて以前よりも待ち期間が長くなっている傾向にあります。
未来のことは誰にも分かりませんが、現在なら手術待ち期間が数か月のクリニックも、5年後には1年以上待つようになるかもしれません。
植毛手術までの流れは
「事前カウンセリング」
↓
「手術予約」
↓
「手術」
となります。
私の経験としては、植毛することを決心すると今度は「無性に早くやりたくなる」ものです。
植毛をやろうかどうかの検討に時間がかかるようであれば、事前カウンセリングだけでも先に受けた方が効率的です。
事前カウンセリングを受けることで自分自身の植毛プランがはっきりしますし、植毛をやろうと決心できればすぐに「手術予約」に移行できます。
もちろん、事前カウンセリングを踏まえた結果、そのクリニックで植毛を行わない判断をしても何のペナルティもありません。手術予約まで行わなければキャンセル等も発生せず誰にも迷惑はかかりません。
「複数クリニックでの事前カウンセリングの重要性」の詳細記事はこちら
植毛後の「離れ小島状態」への対処法
植毛後に薄毛が進行した場合、AGAの影響を受けない移植毛のみが残ってしまい、まるで離れ小島のような奇妙なハゲ方になってしまう場合があります。
離れ小島のような奇妙なハゲ方をするくらいなら、植毛せず普通にハゲた方がマシだという意見があります。
上記意見のように植毛後の「離れ小島状態」の問題点は、その異様なハゲ方に核心があります。
この離れ小島状態に対する対処法は次のとおり。
追加植毛を行う
離れ小島状態の前向きな解決法としては
- 再度植毛し、「離れ小島」から「つむじハゲ」レベルの状態にまでもっていく
- そのうえでつむじハゲ隠しの各種対策を施す
これなら離れ小島という違和感ある薄毛状態を回避することが可能。つむじハゲまでもっていければまだ対処のしようがあります。
なお、この方法を行うには追加植毛するためのドナーを温存しておく必要があります。
複数回の植毛を行う場合は、離れ小島回避のためのドナーを使い果たさないよう注意した方が良いかもしれません。
残った移植毛を「剃る」または「脱毛する」
違和感のあるハゲ方にみせている元となる「残った移植毛」を剃る、また抜くことで、普通にハゲた状態へ戻す方法です。
剃るor抜く方法は、追加植毛と比べると後ろ向きな対象法となりますが、追加植毛の費用が不要なことや、やろうと思えばすぐにでも出来る手軽さの点でメリットのある対処法です。
個人的にはせっかく植毛した毛を剃ったり抜いたりするのはもったいない気がしますが、最終的にはこのような方法も選択肢に入れておくことで、離れ小島に対する不安も和らぎます。
まとめ
植毛のベストタイミングは、「植毛の前提条件がクリアされていれば早いに越したことがない」となります。
植毛はいつやっても同じではありません。
植毛するタイミングを適切に見極めることで、植毛がもたらしてくれる恩恵は大きく変わります。
せっかく植毛するなら、最大限の恩恵が得られるタイミングを狙いましょう。
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