勉強時間を確保しろ

今回は「勉強時間を確保しろ」です。

成績を上げたり、志望校に合格するためには、勉強時間を確保すべきです。

勉強時間

高3生から「1日何時間勉強すればいいのですか」とよく聞かれます。そのとき私は、「平日3時間、休日7時間」と答えます。

もちろん、3時間したからと言って、勉強ができるとは限りません。3時間だらだらと勉強しても無意味です。また、勉強の仕方によっては、同じ3時間でも成果は変わるでしょう。

さらに、人によっても違います。同じ3時間でも、問題を解くスピードは違いますから、勉強量に差が当然出ます。

それでも、学習時間を確保しなければ、何も始まりません。最低限の勉強量を確保するためにも、何時間勉強すると意識して、決めて実行すべきです。

勉強の仕方がどうこうとか、ただ時間かけても成果が違うというのは、次の段階の話です。何時間かけるかは、そのときの学年や状況によりますが、とりあえず勉強しなさいということです。

そのときに「~時間勉強する」のは分かりやすい指針で、そこから始まります。

1日3時間は一つの目安

私が高校生だったとき、成績優秀な生徒がいました。彼は普段全く勉強をしている風には見えません。そこで、友達と、彼が勉強しているのか調べることにしました。

寮生活をしていて、調べた結果、1日3時間勉強をしていました。当時は、「たった3時間だけか。やはり天才だな」と思ったのですが、冷静に考えて、毎日3時間の勉強は簡単ではありません。私は、3時間どころか、しない日すらありました。

もちろん、彼の3時間は常人の10時間くらいにあたるのでしょうが、勉強時間を確保しています。

だからというわけでもありませんが、当塾の中学生の学習時間は1日3時間です。これは近隣の塾にはなく、長時間です。

当塾での中学生の勉強時間

先に言いましたように、当塾の中学生の学習時間は1日3時間です。

その中で、一斉授業で各単元の基本を学び、個別に演習をします。さらに覚えたり、それをテストしたり。すなわち「勉強」をします。

その代わりではないですが、宿題はほぼありません。英語や社会などを覚えてくることが宿題で、覚えてくるのは塾に来る絶対条件です。

ワークなどの宿題は出しません。塾で目の前で演習してもらいます。宿題に出して、それを家でしても、なかなか定着にはつながりません。作業としての宿題になりがちです。

その結果、当塾が開校しておよそ1年ですが、成績はどうでしょうか。

当塾の中学生の成績

今回の冬休み明けの診断テストでは、中1、中2とも全員順位が上がりました。2学期の期末テストと比べてです。5教科の順位で、それほど大きく上がったわけではありません。

成績を落としていないというべきでしょうか。

開校して約1年ですが、昨年の学年末テスト、1学期期末テストから、爆上がりではないですが、じわじわと上昇しています。それも全員です。これは、塾生が上がったというより、学年・学期が進むにつれて、周りが落ちているという方が正確でしょう。

これは、塾での指導が優れているわけではありません。即効性の高い指導も、付け焼刃の指導もしていません。塾での「学習時間を確保」して、それを積み重ねた結果です。

ただ、今来ている生徒さんが、皆まじめに取り組んでいるからでもあります。皆が上位にいるわけではないですが、まじめに勉強してきて当然です。塾は、その場を提供しただけです。

例えば、ある一人の例を挙げると…

70位(学年末)→43位(1学期期末)→27位(9月診断)→37位(2学期期末)→33位(1月診断) ※ 5教科順位

9月の診断は、範囲が狭く、夏休みに塾でかなりしたので、順位がいいのは当然です。その他は、安定してじわりと上がっています。この生徒さんの1日3時間の勉強量は、かなりな量です。通常の塾でする量の2倍、3倍でしょうか。

次回の学年末テストが楽しみです。