勉強の仕方・超基本②

今回は「勉強の仕方・超基本②」です。前回は前置きで終わり、今回から具体的に「勉強の仕方」を掘り下げていきます。

まず最初に、新しいことを学ぶところから始めます。

ある教科のある単元を学びます。そのとき、どのようにして学ぶでしょうか。

学校(塾・予備校)の授業を受ける

たいていは、学校や塾の授業で、新しい単元を学びます。また、独学で学ぶこともあるでしょう。

授業を受ける時の動作としては、「聞く」「読む」「書く」があります。そして、そのそれぞれで「考える」があります。さらに、「理解」できれば、学ぶことができたとなります。

授業を「聞く」

人の話を聞くことは、少々あやふやな部分があります。人が話した言葉は、時間が経つと消えます。また、人により、説明が分かる分からないの個人差も大きいです。

ただ「聞く」だけで学ぶのは、結構困難なことだと思われます。

英語では、英語を聞き取るリスニングがあります。国語でも、音声を聞いて答える問題もあります。「聞く」というのも一つの技能です。

そして、それに加えて「話す」技能も、これからは重視されます。英語の会話はもちろん、入試でも質疑応答、プレゼン、ディスカッションなど様々な形があります。従来の読み書きの勉強から、いずれシフトしていくでしょう。

今回は、その点での勉強の仕方は、一旦おいておきます。

やはり、「読む」「書く」ことが、勉強では必要となります。

「読む」力が勉強には必要不可欠

授業では、説明を聞くと同時に、黒板(ホワイトボード)に書かれた文字を読みます。

また、教科書やプリント、問題集などの文章やことばを読みながら、授業を受けます。

この「読む」ことが、授業を受ける時、重要になります。新しい事を習う時は、自力で読むことに重きを置くべきです。

すなわち「教科書を読む」ことが、勉強の第一歩です。

文字は目の前にあり、逃げません。

聞くのは、読んで分からない時の補助です。この点が、新しい事を学ぶ時の注意点です。

※ そこで問題になるのが「読解力」です。この点も、このシリーズでとりあげます。

「書く」のも学ぶ手段の一つ

さらに、板書をノートに書いて写します。聞く、見る、読む、書くという様々な動作で、脳をはたらかせて学びます。

「書く」ことで、新しい内容を形にして脳に落とし込みます。

ただ、この時、写すのに精一杯だと、理解が弱くなります。それはただの作業です。

ただ写すだけなら、目の前の教科書やプリントを読む方がましです。無理して書かなくても、理解できれば構いません。

書いてノートに残すことは、授業の後で、復習したり、問題演習の動作のもとになります。

読んで考える

勉強の第一歩の読むことは、小学校からの授業と、個人の学習で鍛えられます。

その両方とも重要です。

学習時間の多くは、学校の授業です。それをおろそかにしてはいけません。

そして、まじめに聞く、まじめにノートを取るより、自分で読んで考えるようにしましょう。

個人の学習は、また別で考察します。

また、読み方も、ただ文字をたどって読むのではなく、「考える」ことが重要です。

読むのと同時に、どういうことなのかと考えます。この行為が学習の基本で、そこを飛ばして目先の勉強の仕方を追っても、なかなか学力はつきません。

授業の予習

特に、中学生以降で、授業の理解を促すのが「予習」です。

予習といっても、前もって内容を理解する必要はないです。

単純に、授業の前に、教科書を読んでおくだけで十分です。英語なら、教科書の英文をノートに写しておく。宿題にされることも多いです。

全く白紙の状態で授業に臨むよりも、理解を大きく助けます。

すべての教科で、予習をする必要はありません。苦手な教科や、理解しにくい、覚えにくい教科ほど、予習が有効です。

特に高校内容になると、内容は難しく、習う量が莫大になります。事前に教科書を読むだけで、全く理解度が違います。

勉強の仕方の第一歩は、この新しい単元を習う時です。学校の授業がメインですが、自分で学ぶ時もあります。

その仕方は、やはり教科書を読んで、ノートにまとめます。そして、同時に考えて、理解に向かいます。