塾で急激に伸びる(中学生)

今回は「塾で急激に伸びる(中学生)」です。

塾は、成績を上げるのが目的の1つです。そして、塾に来ると、多くの場合、成績は上がります。特に、中学生は、塾に来て最初の定期テストで、早めに結果が出ます。

今回は、急激に伸びたケース(中学生)をとりあげたいと思います。

特に、塾に来る前まで成績が低迷していて、そこから中位あるいは上位に食い込んだ例です。

最下位→最上位

公立中学生で、成績が最下位付近で、そこから最上位に食い込んだ例は、非常にまれです。というより、今まで1人しか見たことがありません。

中1の2学期に塾に来た時は、定期テストで各教科20~30点で、合計100点少々で、最下位近くでした。

そして、数カ月後、中2の1学期には、5教科で450点近くをとり、順位も10位前後まで上昇します。

非常に極端な例ですが、そこに成績を上げるヒントがあると思います。

塾だけでは上がらない

塾に来て最初は、新しい環境で新鮮で、やる気も出て、成績は上がります。しかし、慣れてくると、多くは元にもどります。根本的に学力をつけて、順位を上げるのは大変です。

この急上昇の例でもそうでした。ご家庭の協力と本人の努力、塾の後押しが、うまく絡み合ってのことです。

最初の頃は、ご自宅で、夜中の1時、2時まで勉強をしたそうです。塾でした問題を解き直す、塾のテストを何回も覚える。

特に英語は、教科書の本文を完璧に覚えるまで、何回も何回も…

※ 当時の中学英語は、今より易しく、教科書本文を覚えることが有効でした。

ご家族も一緒に取り組み、大変だったと思います。それが、最初の1ヶ月くらいでした。その後は、ペースを落としましたが、努力は続きます。

部活もしていて、塾にも週2日通い、大変だったと思います。成績が安定してからは、上位をキープし続けました。能力があるタイプでなく、努力でそこまで昇り詰めるのはまれで、非常に驚かされました。

塾に預けっ放しはよくない

普通に下位から中位、上位から最上位に上がるのは、よくあることです。この場合、やはり塾だけでなく、家庭での勉強と合わせての効果になります。

塾で厳しく指示して、管理して、勉強をさせた場合は、意外と伸びません。最初は上がりますが、低迷するケースが多いです。本人が前向きに、継続して取り組まないと、本当の力はつきません。

塾にすべて任せるのは危険です。もちろん、塾がそれを放置してもいけません。ただ塾で指導して、それだけで完結するのは、なかなか成績も上がらないでしょう。