今回は「3回、7回くり返す」です。
同じ問題をくり返し解く
勉強の方法で「同じ問題をくり返し解く」があります。
あまりにもベタなやり方です。
中学生
中学生の場合、学校のワークを最低3回くり返し解きます。
定期テストで成績を上げるのはこのやり方です。私は何度も言います。
そして、それを普通にした生徒は点数上がります。当たり前です。
しかし、上がらない生徒は塾に不満を言いますが、そもそも1回しかしていません。しかも、学校の提出期限前ギリギリであわてて。
※ 勉強が苦手な場合、同じ問題集をくり返すのが苦痛な場合も多いです。その場合、薄い基本的な問題集をもう1冊するのも方法です。
例えば、市販の「教科書ワーク」など。また、塾のワークを復習も一つの方法です。
高校数学
高校数学の定期テスト対策では、教科書傍用の問題集を3周します。
昔からそのべたな方法を言い続けました。しかし、昔に比べてそれをする生徒はかなり減りました。
いわく「そんな時間はない」と。はいはい。
中学生同様に、テスト前に一巡するのが精一杯です。
まあ、分からなくはないです。他にもたくさんの教科を抱えて、部活に塾にと忙しいのでしょう。
それに、高校数学でこのやり方は泥臭く、良くない?ブラック?な面もあります。
3回
中学生には「3回くりかえして解け」といいます。
まず、1回では身につきません。
そして、2回解いてもそれほど変わりません。人間は忘れる生き物です。まず、1日寝たら半分忘れます。
前に、同じ問題をくり返して解いて、どれくらいできるか試したことがあります。
1回目50%の正解率が、2回目では50~60%とあまり変わりません。そして、3回目だと70~80%に上がります。
さらに、4回目。すなわち3回解いています。すると、80%以上は正解になります。
まあ、100%ではないんですね。それでも、学習成果はあります。
もっとも、個人差は大きいです。1回解いただけで、正解率が跳ね上がる生徒もいますし、逆に変わらないときもあります。
一応私は「3回」としていますが、ネットで調べてみると、「4回」「5回」と諸説あるようです。
2回までは効果なし?
例えば、塾で1回解きます。そして、その解き直しを宿題にします。
家で2回目を解きます。しかし、2回で終わりです。これって身につかないのでは?
宿題の出し方や塾での演習の仕方も考えるべきですね。
そして、3回でもそれほどたいした定着はないのでは?
だからこそ皆が皆できるようになるとは限りません。人間の脳に定着させるのは簡単ではないですね。
4回くりかえす?
① まず1回解く。
② 翌日に復習で解く。
③ 1~2週間後に復習で解く。
④ 1~2か月後に再度解く。
このように時間をあけて、くり返し解くと定着が高いようです。最初の1回を除けば、3回くりかえすとも言えますね。
7回
そして、私は「7回くりかえせば一生覚える」と言います。
7に科学的根拠はないんですが、これも調べると諸説あります。当然、個人差もありますし、学年や教科などによっても違うのでしょう。
先程、人間は一晩寝ると半分忘れると言いました。
一方、一度覚えたことは長期記憶となりずっと覚えます。
くり返すにつれて忘れる割合も下がります。