IB(国際バカロレア)とは?大学の学費や進路にも影響するメリット・デメリットを紹介

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こんにちは。

皆さんはIB(国際バカロレア)プログラムというのを聞いたことはありますか?

海外を考えている方やインターナショナルスクールに通っている方は知っている人もいるかと思いますが、

日本ではまだそこまで浸透しているものではないかと思います。

タイトルにもあるように、大学の学費や進路にも影響がある大切なものになるので、僕が知っている範囲で紹介したいと思います。

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IB(国際バカロレア)とは?

IB(国際バカロレア)とは「International Baccalaureate」の略であり、

現在2023年1月の時点で、世界中の159か国・5600以上の学校にて7700以上のプログラムが提供されています。

つまり、世界共通の教育を受けることができるプログラムということですね。

教育の年齢層は「小学校(3~12歳)」「中学校(11~16歳)」「高校(16~19歳)」が対象となっていますが、今回は高校のIB取得にフォーカスして書いていきます。

高校のIBは2年間のプログラムになります。

なので、高校3年目の1年間でとろう!みたいなことはできないことを頭に入れておいてください。

IB(国際バカロレア)を取得するメリット

IBは日本でも海外の学校でも取得できますが、日本人がIBを取得するメリットにはどのようなものがあるのか気になりますよね。

海外の大学入学に有利かも(?)

海外(国にもよりますが)ではIBでの入学申請を受け付けている大学が多く、世界共通の教育を受けていることで海外の大学入学に有利な可能性があります。

もちろん、日本の一般高校を卒業しても海外の大学への入学申請はできるかと思いますが、

国や高校によって教育のレベルが違うことは大学側も想像できるわけで、そういった時にこういった世界共通の教育での成績が良いと

「この生徒は優秀なんだな」

という印象を与えやすいかと思います。

これが必ずしもIBの方が良い、という意味ではありませんが、大学側も学生同士を比較しやすくはなるかとは思います。

世界共通の教育を得られる

日本で勉強すると何かしらのバイアスがかかって、日本人的思考になりやすかったり、外国では当たり前の知識だけど、日本人は知らない、

なんてものもあるかと思います。

別に日本人的思考がダメ、なんとことは全く思いません。ただ、世界共通の教育であれば比較的偏りが少ない思考をすることができるのではないか、とは思います。

また、世界共通の教育というのは、必ずしも「レベルの高い教育」という意味ではありません

国によって教科ごとのレベルの高さは違うと思うので、「日本の教育よりもIBの方がレベルが高い」みたいなことを言うつもりは全くありません。

僕自身IBを取得したわけではないので細かいことは言えませんが、日本で学ぶ数学はカナダの数学授業よりも10倍くらいは難しいので、

数学だけで見れば日本の方がレベルが高いと個人的には思っています。

ただ、難しい方が良いというわけでもないと思いますし、聞くところによるとIBのプログラムはバランスが良く、論理的思考も付けられる。

という話を聞きます。

大学の単位に移行でき、学費を1年分節約できる

個人的にはこれが一番でかいメリットの気がしています(笑)

お金か!という感じですが、時間も1年間も節約できます。

海外大学に入学することを前提として話しますが、

IBで勉強した内容は大学1年生相当と考えられているため、高校で取得したIBの単位(最大で30単位まで)を大学の単位として移行できるのです!

つまり、大学1年目の学費を節約し、大学を3年間で卒業できるわけです。

これってすごいですよね。

かなりでかいメリットだと思います。

ただ、これが日本の大学制度で使えるかと言ったら(たぶん)使えないのではないかと思います。

考えられるIB(国際バカロレア)のデメリット

それではIBにはメリットしかないかと言えば、もちろんそんなことはありません。

何事にもデメリットはあります。

学費が高いことが多い

普通の日本の高校では基本的にIBプログラムは提供されていないので、もしIBを取得したいという場合は、

特定の私立高校やインターナショナルスクールに入学しなければなりません。

もちろん私立やインターナショナルスクールは学費が高いですよね。

金銭面の話にはなりますが、これは1つのデメリットと言えるのではないでしょうか。

また、僕が通っていたカナダの高校の場合は学費が違うかどうかは分からないのですが、公立高校でもIBを提供している学校はあります。

日本での大学入試の可能性が低くなる

日本でIBを取得した際も高校卒業資格を得ることはできるみたいですが、その単位で入学申請ができる海外大学を狙う場合はスムーズになる可能性がある一方、もし

「やっぱり日本の大学に行きたい」

となった際に、入試を申し込みできる学校の選択肢が少なくなってしまいます

というのも、日本ではそこまで普及していないためIBに対応している入試をしている大学は限られており、

他の高校生と一緒に一般入試で戦っていくのであれば、勉強内容が違うため、どうしても不利と言わざるを得ないでしょう.

こちらEDUBALさんのサイトでIBで受験できる国内大学が紹介されています。↓

国際バカロレア(IBDP)を日本で取得して受験できる国内大学まとめ【国内生向け】|生徒、保護者のためのグローバル教育情報|海外子女向けオンライン家庭教師のEDUBAL
国内で国際バカロレア(IBDP)を取得した学生にオススメな入試枠紹介! 本記事では日本の高校を卒業して国際バカロレア(IBDP)を取得した学生を受け入れている国内の大学を紹介します。 IB入試とは「IBDP生専用」の、I

課題量が多い

IBは課題量が多いという事でも有名です。

僕自身がIBを取っていたわけではないので、このくらいでした!みたいなことは言えませんが、

IBを選択していた友達は「課題が多すぎて大変」と言っていました。

こういうのは主観的なので難しいですが、他のサイトでもこのように言われているので共通の認識ということで良いかもしれません。

まとめ

IBを選択するメリット・デメリットはどちらもあるものの、もし海外大学を目指しているのであればメリットの多い選択肢だと思います。

後で、「やっぱり日本の大学に行きたい」みたいになってしまうと入試をする際に複雑になる可能性があるので、

しっかりと今後の進路を決めてからIBを選択するかどうかを判断することをおすすめします。

もし、僕のようにカナダや海外の高校にいっている場合は日本の大学に行きたくなったとしても、どっちにしろ一般入試はできないと思うので、

IBを選択しても後悔はしないのではないかなと思います。(課題量は多いみたいですが…)

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