ソーラー噴水を作ってみた

★実家のメダカ


これは、2016年6月のDIYです。


私の両親は、私の家の隣に住んでいます。

というか、実家の隣にあった、祖母が経営していた文化住宅の跡地に私が家を建てました。

実家では、父が大きなかめの中でメダカを飼っています。

かめは、和歌山かどこかで購入したそうなのですが、本当に大きなかめです。

100Ⅼくらいの水が入るのではないかという大きさで、高さが80cmくらいあります。

その中に水草とメダカを入れて飼っているのですが、面倒を見ている父親の魚の飼育方法が、めちゃめちゃ大胆なのです。

エサやりが1日1回で、ドバっと入れるため、水面がエサで埋まって中が見えなくなってしまっていたします。

また、水換えも大胆で、メダカを小さなバケツに出して、かめをひっくり返して水を全部流します。

そこに新しく水を入れて、カルキ抜きのために半日ほど放置してからメダカを戻したりと、見るたびに声をかけていたのですが、改善される様子がありません。

エサは、たくさん入れてもそんなに食べられるわけはないので、食べ残しで、すぐに水が汚くなってしまいます。

かめの深さも影響して、底にエサの残りがたまってしまいます。

その汚れが原因なのか、ある程度の期間がたつと、メダカの様子が変になって水面で口をパクパクしだすので、定期的に水を総入れ換えしています。

水換えの仕方も大胆なので、メダカがうまくなじめないとまた元気がなくなってしまいます。

私も、面倒くさがりで、自分が飼っても、ていねいに面倒を見れる方ではないのですが、それでもここは外してはいけないというポイントがあるように思います。



★メダカの飼育で気をつけること


色んな所に書かれている情報を頭に入れた上で、メダカのような小さな魚を飼う上で個人的に気をつけていることは、

①エサは食べきれる量だけを入れて、1日に何回かに分けてあげる。




②水は、1週間に1回くらい、半分以下の量を入れ換える。

③汚れをためないように気をつけ、水の入れ換えのえの時に、汚れも取る。


④入れ替える水は、カルキ抜きをしておく(薬を使っても、半日ほど放置していてもOK)。





辺りのことを気をつけるようにしています。

ていねいに管理する人は、もっともっとしっかりとしていらっしゃるだろうし、忙しいときには、水の入れ替えをさぼったりしてしまいますが、一応頭に入れるようにしています。

大事なのは、魚にとって有害な成分を分解してくれるバクテリアを殺していまわないようにすることだと考えています。

バクテリアが住み着いて、しっかり作用してくれていれば、水質も安定するし、魚も長生きすると思います。

にもかかわらず、父親は、エサをやりすぎて水を汚し、そうじするときには、かめの中からメダカを網ですくって、バケツなどに入れ、水を全部入れ換えるのです。

カルキ抜きはしているので、塩素による影響はないと思うのですが、とにかく大胆です。

見るたびに声をかけているのですが、「わかったわかった」という割に、次に見たときも同じ作業をしています。

年齢的にも性格的にも、声かけをしたところで、その部分が改善されるようには思わないので、水質を改善できる工夫が必要だと感じました。



★メダカの生存率を上げるために


そこで、インターネット上で、いろいろと探しながら検索していると、水を循環させることで、多少水質を改善できると書かれていました。

屋外なので、電源コードの確保が難しく、本格的な循環経路を作る自信はないので、安いソーラーポンプを購入しました。

噴水状に水を噴き上げて水面に当て、酸素を供給してバクテリアを増やすことができないかと考えました。




魚が少しでも快適な環境で長生きするように、DIYをしてみたいと思います。



★かめに合うソーラー噴水


ネットショッピングを見て回っていて、ソーラー噴水を購入することができたので、作業を進めていきたいと思います。




食べ残しなどの養分がたくさんあって、太陽が良く当たるときに藻や植物プランクトンが発生します。

太陽が出ているときに、太陽の力で水をかきまぜることのできるソーラー噴水は、よく考えられた商品だと思います。

メダカを飼っている瓶の中は、このような状態になっています。



ホテイアオイも浮いていて、オオカナダモもいきいきとしているので、きれいにみえます。

でもよく見ると水は緑色をしているし、汚れは底にたまってしまっています。毎日の食べ残しのエサ、メダカの糞などがそこにたまっていて、



イメージでいうと、こんな状態になっていると思われます。

深いので、上の方と下の方で水温も違います。

冬場は水の温度が高くなる上の方にメダカが集まるので、水質の悪化による影響は少ないようです。

比較的水がきれいな所で元気に泳いでいます。

ただ、夏場はかめの色が黒で光を吸収しやすいため、水温がかなり上がってしまい、冷たい水を求めて、メダカは下の方に潜っていきます。

下の方は、ヘドロが溜まったような状態で、酸素も不足していて、しかも上の方で藻や植物プランクトンが大量に発生するので、光も届きにくい状態です。

その結果、メダカが活発になり産卵もさかんに行われるはずの夏場に、水質の悪化の影響で、メダカがしんどそうにしているという悪循環が起きてしまっていました。

もう少し浅い鉢などで飼えば、と言ったのですが、このかめがいいということなので、仕方ありません。

当初は、底の汚れを吸い上げて、循環させれば、汚れが空気に触れるため、バクテリアによる分解が進んで、きれいになりやすいと思ったのですが、試しに底まで届くようなパイプをつないでみたら、水を吸い上げられません。

ソーラーパネルの電力とポンプの給水能力的に、この深さのかめの底までは給水できないようです。

残念ですが、ポンプに無理をさせると、早い段階でポンプが壊れてしまうので、無理をせずに、上の方の水を吸って噴水で水面を叩いて、酸素を供給する計画でいくことにしました。

実際に使ったソーラー噴水は、以下の写真のような形です。





ポンプに直接噴水がついていて、アタッチメントを変えることで、水の出方を変えることができます。

水の出口を絞って勢いを強くすれば、1mくらい水を吹き出すことができます。

また、ソーラーパネルはコードが長いので、少し離れたところに設置することができます。

値段はそれほど高いものではありませんが、うまく活用すれば、いろんな工夫をしながら使えます。

計画としては、ソーラーパネルは、どこかに設置するとして、噴水のついたポンプは、水の上に設置しなければいけません。



★DIYスタート


通常であれば、底にポンプを置いて、管を伸ばして、水面に噴水を設置するのですが、かめの深さを考えると、ポンプ自体も水に浮かせなければうまくいきません。

いろいろと考えてみたのですが、杉板の端材を使って、木にポンプを取り付けることで、浮く仕組みを作りたいと思います。



どこで使っていたものかわかりませんが、杉の粗材です。

杉板は柔らかい木で、柔らかいということは、間に空気の層が多いので、水に浮きやすいです。

実際に加工性も高く、手ノコでも簡単に切ることができるので、木工DIYでは重宝しています。
未乾燥なので、乾燥したときに反ったりねじれたりすることもありますが、そもそも柔らかい素材なので、矯正しやすいところも良いところです。

この板の形を整えて、ポンプを設置したいと思います。



丸くしようかと思ったのですが、そこまで形をきれいにしなくてもいいかと思ったので、八角形に整えました。

多少辺の長さがそろっていないため、いびつな形ですが、気にせず進めます。

真ん中に丸い穴が開いていますが、あそこに水の通るパイプを通します。



噴水のアタッチメントは、あまり高く水を上げると、風の強い日には瓶の外に水が飛び出してしまうので、一番穴の数が多いものにしました。



裏側は、こんな感じです。このパイプがポンプにつながります。きつめの穴を開けたので、入れるのに苦労しましたが、その代わり、水の中に入れて使っているときに、抜けてしまう心配はなくなりました。



実際に水の中に浮かべてみましたが、しっかり水に浮くし、ポンプも作動して、水を吹き出しています。

ポンプの部分はこれで成功です。



★ソーラーパネルの設置


ポンプ部分の設置が終わったので、ソーラー部分の設置を進めていきたいと思います。

ソーラーパネルは、15cm角くらいの大きさです。その辺に置いておこうかと思ったのですが、風で飛ばされたり、蹴られて壊れたりしそうです・・・。




きっちり固定することと、足が当たらない位置に置けることと、太陽が良く当たることが条件になります。



考えるのが面倒くさくなって、これでいいかと尋ねたら、母親に「タヌキが見えなくなるのはあかん!!」と言われてしまいました・・・。

タヌキが持っている感じがかわいいと思ったのですが、仕方ありません。



固定するための方法を考えて、水道管を活用することを思いつきました。これは、かなり前に子どもたちにサッカーゴールを作ってあげたときの廃材です。

太陽光が良く当たる角度にするため、上部に45度の角度をつけました。



ソーラーパネルに傷をつけたり、紐をパネルの上に通すわけにはいかないので、裏に両面テープで木材を取り付けました。この木材に穴を開けて、水道管を突っ込みます。



水道管と木材は、黒く塗りました。

水道管も黒く塗ると、違和感がなくなりますね。

けっこう深く穴を開けて差し込むと、ほとんどグラグラしなくなりました。



上から見ると、こんな感じです。パネルの上に障害物がこないので、発電効率も下がっていないと思います。

こうやって写真を見ていると、こういう商品を買ってきたみたいに見えますね。

水道管、木材、ソーラーパネルという違和感しかない素材の組み合わせでも、色さえ合わせれば、それなりに見えるんだと思いました。


これを、かめとは反対側の手すり部分に取り付けました。

ここが一番日当たりがよく、邪魔にならない部分だと思います。



取り付けには、結束バンドを使いました。結束バンドはしっかり締まるし、ゆるまないし、取り付けも簡単なので、重宝します。




これで、設置完了です。

メダカのかめまでの配線は、階段の下を通しました。線も目立たないので、見た目も悪くありません。



晴れた日には、水の勢いが強すぎることもあるようですが、水面が噴水の水で叩かれて、酸素が供給されるようになり、水質の悪化も多少マシになっているようです。

かめの中をメダカがスイスイ泳いでいる姿は本当にかわいいので、ここで元気に何世代も育ってくれたらと思います。

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