成田山新勝寺は全国初詣参拝客ランキング寺院部門で、堂々の1位(神社・寺院合わせると2位)の成田山。毎年300万人以上が初詣に訪れているという。一体何が人をそこまで惹きつけるのか。 実際に参拝してみたら分かったお寺の歴史と、脈々とそれを大切に受け継ぐ人々に感銘を受けた。 最近の参拝日:2024年1月11日
- お寺の紹介
- みどころ
- 成田山新勝寺 総欅造りの総門
- 成田山新勝寺|手水舎
- 成田山新勝寺|二宮尊徳翁開眼之地
- 成田山新勝寺|大きな提灯が有名な仁王門
- なんとも不思議な【こわれ不動堂】
- 成田山新勝寺 大本堂
- 成田山新勝寺|出世稲荷 ※ビジネスマンに大人気!名刺をお忘れなく!
- 成田山新勝寺|釈迦堂 ※現在の本堂より一代前の本堂
- 大本堂の奥にある「額堂」「光明堂」へ。
- 成田山新勝寺|額堂 ※歌舞伎で有名な市川一門「成田屋」ゆかりの建物
- 成田山新勝寺|光明堂 ※現在の本堂より二代前の本堂
- 成田山新勝寺|奥之院(おくのいん)
- 成田山新勝寺|清瀧権現堂(せいりゅうごんげんどう)
- 成田山新勝寺|成田山内陣十六講
- 成田山新勝寺|開山堂
- 成田山新勝寺|醫王殿(いおうでん)
- 成田山新勝寺|平和の大塔
- 成田山新勝寺|太子堂
- 成田山新勝寺|三重塔
- 成田山新勝寺の仲見世商店街(昭和のノスタルジックな雰囲気)
- 成田山に来たならば欠かせない「参道」
- アクセス
- ご当地グルメ
- 近くにあるおススメの神社仏閣
お寺の紹介
- 真言宗智山派の大本山の一つ(成田山新勝寺・川崎大師平間寺・高尾山薬王院)
- 地元の人からは「成田山」として親しまれている
- 940年(天慶三年/平安時代)に成田山新勝寺を開山
- 「平将門の乱」平定祈願として護摩供を奉修したことが始まり
- 本尊の不動明王は「空海」作と言われている
- 歌舞伎役者の初代市川團十郎が「不動明王」をテーマとした歌舞伎興行に先立ち成功を祈願
- 興行成功にあやかり「成田屋」の屋号を名乗るようになる
- 初詣の参拝者数は寺院では第1位(毎年300万人以上)
- 神社仏閣合わせても、平安神宮に次ぎ第2位
正式名称
大本山成田山 金剛王院 神護新勝寺(通称:成田山新勝寺)
創建・開基
940年・寛朝大僧正
宗派
真言宗 智山派
御本尊
不動明王
ご真言
のうまくさんまんだ ばーざらだん せんだー まーかろしゃーだー
そわたや うんたらたー かんまん
成田山新勝寺の御朱印
令和6年から新たな御朱印が登場(数量限定|1,000円)
※梵字「カン」の部分は、金色の箔押し加工が施されている
過去の御朱印
御朱印所について
それぞれの堂内で受け付けてもらえた。
2024年は、大本堂向かって左手に臨時のプレハブ小屋が建っており、そこでまとめて御朱印を頂けるシステムになっていた。
パンフレット
成田山新勝寺の境内はとても広いので、戻るのも大変。効率よく回るのがベスト。
成田山はとても広いので、見ごたえ十分。全部見て回るには1日がかり。
珍しい公式の「御朱印MAP」。とても分かりやすい!!
➡お役立ちポイント!
新年限定のお守り ※写真は令和5年度
みどころ
成田山新勝寺 総欅造りの総門
最初に出迎えてくれるのは、立派な総門。まだまだ新年の時期となるためか、参拝者が多くいた。さすが寺院初詣日本一位の実績である。
この総門は、2008年建立にされた比較的新しい門である。
成田山新勝寺|手水舎
あまり目立たない場所にあるので、結構見落としがち。
こちらで清めてから参拝に向かいましょう。
龍の顔がカッコイイ!!
成田山新勝寺|二宮尊徳翁開眼之地
成田山には何度も来ているが、ここには初めて来た。
だって、いつもなら総門から仁王門、本殿と一直線に登ってしまうから。
二宮尊徳翁開眼之地は仁王門前の階段を登らず、右に曲がるとある。
何度も何度も成田山には来ているが、ここは初めてきた。
あの二宮尊徳もここ成田山新勝寺にきており、さらに修行して開眼した地であったとは。
知らなかった。
ためになったね~。
成田山新勝寺|大きな提灯が有名な仁王門
山門を抜け石段を登ると、大きな仁王門が目に入る。巨大な提灯をくぐるとまた石段が続く。
なんとも不思議な【こわれ不動堂】
仁王門をくぐると左手に「毀れ(こわれ)不動堂」が見えてくる。
「何度修理してもふしぎと、こわれる」ことから「こわれ不動堂」と呼ばれているそう。
なんだか憎めないやつなのだろう。奉納の利剣がたくさん置かれている。
こわれ不動通り過ぎ、またまた長い石段を登ると、ようやく見えてくるのが大本堂。
成田山新勝寺 大本堂
目の前がパッと開け、立派な大本堂が中央に鎮座している。
三重塔と大本堂は絵になる!
ドーーンと建つ、めちゃくちゃ大きなお堂が大本堂。
成田山新勝寺|出世稲荷 ※ビジネスマンに大人気!名刺をお忘れなく!
出世稲荷で頂ける御朱印|吒枳尼天尊
合掌一礼でご参拝!
出世稲荷に行くにはこの長い階段を登って行く。
鳥居が見えて来た!
鳥居をくぐり階段を登ると、社殿が見えてくる。
たくさんのお稲荷さんが祀られている!!
出世稲荷
社殿の裏にも色々な祠がある。その中にあるのが、出世稲荷。
みなさん名刺を置いている。こちらに来るときは、是非名刺をお忘れなく!!
成田山新勝寺|釈迦堂 ※現在の本堂より一代前の本堂
釈迦堂で頂ける御朱印|釋迦如来
本堂の左手には、かつての本堂だった「釈迦堂」がある。安生5年(1858)に建立された前本堂。現在の大本堂の建立にあたり、昭和39年に現在地に移築された。
大本堂の奥にある「額堂」「光明堂」へ。
「平和大塔」「醫王殿(いおうでん)」へ向かうための参道の手前に、オレンジ色の目立つ門。
※門の左奥に見えるトイレに隣接するような形でバリアフリー対応となるエレベーターが設置されている
成田山新勝寺|額堂 ※歌舞伎で有名な市川一門「成田屋」ゆかりの建物
「額堂」は、奉納額や絵馬を掲げておくための建物らしい。当時の博物館のようなイメージだろうか。たくさんの額が掲げられていることがよくわかる。近くで見ると、細部まで丁寧に作られている。庶民の信仰が厚かったことが伺えるとのこと。
額堂に近づいてみると、たくさんの額が飾られていることがわかる。
倒れないか心配する…
学堂の中には、成田屋七代目 市川團十郎の像が置かれている。さすが成田屋!!
成田山新勝寺|光明堂 ※現在の本堂より二代前の本堂
「光明堂」は1701年に建立された旧本堂で、先の「釈迦堂」より一代前の本堂とのこと。こちらも、壁一面に額が奉納されている。中は煤(すす)が多く、とても古くからある建物であることがよくわかる。
光明堂の額
こちらのお堂の壁には多くの奉納された額が掲げられている。
お堂の裏までビッシリ!!
亀の彫刻が素敵である。
こちらは本堂入口の上に掲げられた剣。カッコよい。
成田山新勝寺|奥之院(おくのいん)
奥之院は、光明堂の裏手にあるので、少し分かり辛いかも。
扉の格子越しに中を見ると真っ暗で何も見えない…。
なので、奥の場所を少し明るくしてみると…
何やら見えて来た。さらに拡大してみると…
仏像が見えた!こちらが説明看板にあった大日如来の仏像なのだろう。
成田山新勝寺|清瀧権現堂(せいりゅうごんげんどう)
妙見とは北極星を神格化した仏教の天部の一つであり、北辰菩薩とも呼ばれる。
地元千葉県の武将、千葉氏が妙見信仰を熱心に崇敬していた。
成田山新勝寺|成田山内陣十六講
とても迫力のある像である。
成田山新勝寺|開山堂
歴史ある成田山の中では新しい建物である。
中は見ることは出来なかった。
成田山新勝寺|醫王殿(いおうでん)
この建物は比較的新しく平成29年に建立された。内部に入ると、真新しい建物だと感じる。
入口に柵が設けられており、仏像を近くで拝めないので少し残念。遠くから見る限り、とても歴史のありそうな仏様。
成田山新勝寺|平和の大塔
塔の中には入ることができ、大きな仏像や仏画が多くあるので、是非入ってみて頂きたい。
成田山新勝寺|太子堂
本堂から向かって右側には「太子堂」が建立されている。仏教興隆の祖である聖徳太子の理念にもとづいて1992年建立。法隆寺にある「夢殿」と似ている建物であった。なんだかとても美しい造りで、しばし見入っていた。
お堂の中に祀られている聖徳太子像。お堂内部の絵も鮮やかできれいである。
成田山新勝寺|三重塔
絵柄や彫りが細かく、デザインがすばらしい。
成田山をぐるりと一周し、とても満足した。
成田山新勝寺の仲見世商店街(昭和のノスタルジックな雰囲気)
成田山の境内には今も昭和の風情を残す仲見世商店街がある。
シャッターも目立つが、まだ残っているお店もある!!
この昔ながらの雰囲気がたまらなく良い。
新勝寺の総門前だけでなく、ぜひ奥の商店街も見て頂きたい。
こちらには多くの占いのお店があった。調べてみると昔から有名な占いであることが分かった。
ベンチもあるので、ゆっくりと昭和の気分を味わって頂ける。
成田山に来たならば欠かせない「参道」
成田山新勝寺の参道は、まさにお食事パラダイス。
成田ゆめ牧場のアイスや地元成田の有名和菓子「なごみの米屋」のご当地グルメを始め、多くのお店が並んでいる。
期間限定(お正月のみ?)なごみの米屋の生栗むし羊羹は絶品。
他にも千葉の名産を使った商品も沢山あるので、目移りします。
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美味しそうな鰻の香りにおなかが空く。平日の昼過ぎに散策したが、どこも60分以上待ち。
やっぱりみんな食べたくなるんだな。
鰻以外にもおいしい食べもの屋がたくさん。
ここの石鹸で一番のお気に入りは「白檀の香り」。
ちょっと高額ではあるが満足度はぶちあがる。
成田山新勝寺|薬師堂 ※現在の本堂より三代前の本堂
ほとんど人は訪れないので、静か。みんな見落としちゃうのかな。
昔ながらのお寺である。お堂の中は拝見することが出来ず…残念。
無人なので、御朱印も頂くことは出来ず。
これにて成田山のお参りは終了。このように3代前までの本堂が残っているお寺も珍しい。歴史を大切にし、のちの世に継承していくことの重要さを深く思う参拝であった。
アクセス
住所
所在地 | 千葉県成田市成田1番地の1 |
最寄駅 | 「京成電鉄 京成成田駅」または「JR線 成田駅」下車 徒歩10分 |
駐車場情報 | 専用の駐車場なし 近くに有料駐車場多数あり(お土産購入で割引など) |
バリアフリー | エレベーターが各所に設置されており、車いす・ベビーカーの方でも気軽に参拝出来る |
公式サイト | https://www.naritasan.or.jp |
GoogleMap
ご当地グルメ
うな重|川豊(かわとよ)
香ばしい匂いと鰻自体の味がとても美味しい。
大人気のお店なので、混雑時は2時間待ちもざらにある。整理券を頂いてから参拝すると良いかも。
ふるさと納税で こちら川豊のペアお食事券あり!
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