ホワイトラビット読了!
だいぶ久しぶりの投稿になってしまいました。
前回ヒートアイランドを紹介させて頂き、続編について書きますと言っておきながら、書きません。
その辺が緩くていいのかどうかは分かりませんが、今回はまた伊坂幸太郎先生です。
『ホワイトラビット』です!
という事で、しろいうさぎ?と私は最初ハテナが頭に浮かび上がりました。どういう話なのか?
大雑把に言うとですね、白兎事件という事件に関してのお話なんです。
最初の冒頭、ビジネスとして誘拐をしているグループの話が出てきます。私は最初それ自体が白兎事件と呼ばれるのかと思っていました。
結論から言うと、違かったんです。
ビジネスで誘拐するグループがいて、ビジネスで泥棒をしているグループがいて。そして、罪を隠している警察官がいて。
それぞれの観点からの話がまず面白かったです。そして、それが後半になって絡まりあってくるんです。こうなってくるとワクワクが止まらないですね。
なんてったって、伊坂幸太郎先生ですから! 怒涛の繋がりを見せるわけなんです。こことここがつながるの!?という感じで今回も最後の怒涛のエンディングで感動しました。
本当に面白かった!
これを誰かに伝えたくて書房に投稿しました。
読了した後、興奮冷めやらぬまま本屋さんへ。そして、また買ってしまいました。伊坂幸太郎先生のバイバイ、ブラックバード。
これを読んだ後また投稿したくなるんだろうなぁ。
それでは、また。
垣根涼介先生 『ヒートアイランド』シリーズ
ヒートアイランドシリーズ
今回は垣根涼介先生の『ヒートアイランド』のシリーズを紹介したいと思います。
この作品はですね、2004年に文庫になった作品で、私は14年頃前に読み始めましたね。2009年頃ですか。
アクションものというか最初はギャングの話なんですよ。
主人公がアキで、相棒がカオル。二人はそれぞれの役割を担ってまして、武力的なところはアキが。頭脳的なところはカオルが。
それぞれ役割分担をして二人とも互いを尊敬しあっているというか、かっているというか。いい関係なんですよねぇ。
それでストリートギャングの『雅』の頭をアキがはっているという感じでですね、話が進むんですけど。
喧嘩の強いアキはそれぞれのギャングの頭とタイマンして傘下に収めていくんですよ。メチャメチャ強くてですね、カッコイイんですよねぇ。
それを企画したのもカオルだったと思います。そういうのを考える役割なんですよねぇ。
ストリートファイトを開催してお金取るようになるんですよ。そしたらヤクザに目をつけてしまってそこからヤクザの金を狙った強盗団との抗争になるんですよ。
この抗争の部分がまた面白くて興奮しました。どうやってヤクザに対抗するか。それをカオルが考えるんですよ。実行はもちろんアキなんですけどねぇ。
それでクライマックスを迎えてヒートアイランドという作品は一旦終わるんです。ですが、続編がありまして。
ギャング・スターレッスンというタイトルなんですけども、ここからちょっとネタバレになっちゃうんですが。
『雅』というストリートギャングのチームを解散して、その後アキは強盗団に入るんですよ。そこで、銃から運転技術などの強盗のノウハウを学ぶんですよ。
この作品はなんというか興奮してクライマックス!みたいな感じではなくですね、たんたんと技術を昇華させていくというような。
これからの物語への架け橋をかけるような、そんな役割なのではないかなと思って読みました。
一作目がアクションが強めな感じが多かったんですが、この二作目はアキの心情の動きが細かく描写されていた気がしますね。
そして、技術を教えているのが柿沢と桃井という強盗団の二人なんですけどね、技術が高くて、とても賢いんですよね。
強盗なんていうのを生業にして生きている訳ですからね。賢くないと捕まってしまいますし。なんで捕まらないかって、人に言えないような事をして稼いだ金を盗んでいるからなんですよ。
通報されないことまで読んでの反抗なのですが、そういうお金を持ってる人ってだいたい危ない人なわけで。
かなり強盗をする時には気を配っているわけです。もちろん私生活も人より気を配っているのではないかと思うわけです。
こうなってくると、稼げるけど心が休まる暇がない。みたいなのはちょっとヤダなぁと思ってしまったりするわけなんですよねぇ。
私、ゆるく生きていきたいので。世の中そんなに上手い話はないですよね。
ゆるく生きたいなら真っ当に生きるのが、理想に近いのかなぁと思います。
今回は続きの二作を次の投稿にしたいと思います。
では、また。
奇抜! 奥田英朗先生 『イン・ザ・プール』
衝撃を受けて笑った作品
『イン・ザ・プール』という作品なんですが、これがですね、記憶にかなり残っていまして。
「注射持ってきて」これ、いきなり言われたら「はぁ?」って思いません?しかも、精神科医が注射するっていう意味が分からないですよねぇ。(笑)
伊良部先生っていう先生なんですけどね、かなり癖のある先生なんですが。注射が好きで、一人だけミニスカだったかの看護婦さんが付いてるんですよ。
色んな症状の人が来るわけなんですが、なかでもかなり印象に残っているのがありまして。
ちょっと下の方なのでこれを小説にするってすごいなと思ったんですけどね。下の方が起きたままになるという病気なんです。
これね、本当に困ると思うんですよ。この作品の中でもすごく悩んでいて、想像しただけでも可哀想というか。悩むだろうなぁと思って共感してしまいました。
ただ、伊良部先生が奇抜なというか、ユニークな方法で解決しようとするんです。解決しようとしてるのかな?
あのですね、読んだら分かるんですけど、先生の方が病院に行った方がいいんじゃないですか?って思う場面があるんですよ。
それだけやることなすこと奇抜なんですよねぇ。でも、結果いい方向にいくんですよ。実は凄い人なのかな?って思えてくるんですけど。
こんな精神科医の先生がいたらいいかもしれないですね。
これはあんまり言ったら引かれるのかもしれないですが、私自身、統合失調症っていう精神病を患っていまして。
なんか先生には完治とかはないって言われていて毎日薬を飲んでいる状態なんですけどね。そんなヤツがネットでブログとかどうなの?って思う方もいらっしゃると思います。
いいのかどうかは私も分かりません。今かかってる先生にはネットでブログしてるとか小説書いてるとかは知らせていないので。
小説も書いてて、批判的な意見とかも来るんですが、まず読んでくれたことに感謝して。それで意見のことを考えて。
相手の意見をまず、肯定してあげることが大事なんじゃないかなって思ってまして。批判に批判をしたら何も生まれないわけで。
精神病を患うまでは強気で勝気な性格だったんですよねぇ。病を患った後は柔らかい性格になったと自分では思ってまして。
総合的に考えたら私の人生、精神病ありきで構成されてるんじゃないかなって。ちょっと病気になって色々見つめ直したり。患ったのも良かったんじゃないかって思うようになりました。
でも、そばで見ていた人は違うんですよね。妻には「精神病になって良かったなんて言わないで!」って言われたことがあります。
妻は「人が変わって帰ってきた」って当時を語っていまして。出張に行ってる間に精神病を患ってしまったので、妻的にはそう思ったんだと思います。
「あの時間は恐怖だった」
妻がそう語るのは入院中に病院の公衆電話からの私の電話の時間の事なんですがね。
「どこにいる?」から始まって何をしてるか聞くんです。でも、家にいるって言われても信じられないんですよ。何故かって、病院にいるのに妻の声が聞こえるからなんです。
それはおかしいでしょ!(笑)って思いますよね?本人は真面目なんですよ。聞こえてるから。幻聴が酷かったんですよね。
そんな時に伊良部先生がいたらどうしてたんだろうかとか、今は考えちゃいますね。どんな事をして治してくれるんだろう?
今だに薬は飲んでるわけですけどね。昔よりかなり前向きに考えられるようになったんじゃないかなと思うんですよね。マインドを変えるって中々大変かなと思います。
精神病は、色んな症状の方が居ると思います。辛さも人それぞれかなと。私はまだ軽い方だと思います。重い方は命に関わる行動に出てしまう方もいるわけで。
私もかなり落ちました。気持ちが浮上できたのは、妻と子供のおかげですね。死ぬ訳には行かない。その一心でした。
笑った作品の話だったのに重い話になっちゃいましたね。すみませんでした。これダメだと思うんですけど、つい言ってしまいます。
「すみません」
これを先に行って予防線張ってるんでしょうね。そうやって自分を保ってる。
別に精神病じゃなくたって、辛い思いしている人はいると思う。病気に一歩手前の人もいると思う。最後を考えている人ももしかしたらいると思う。
この作品でも奇抜なことをして、生き抜きをして、非日常を感じで気が楽になったりするんですよねぇ。
生きるの辛い。そう思うことってあると思います。辛いよね。私も辛い時あります。落ちてた時は毎日辛かった。今も辛い時ある。
私が病気になってから思っている事なんですけどね。逃げって悪いことじゃないと思うんですよ。自分を守るために。最悪の事態が起こるくらいなら逃げればいい。
学校、仕事、バイト、辞めればいい。
生活できなくなるからできない。それは私もよく分かります。頼るところがない人も居るでしょうしね。
今はオンラインでできる仕事とかありますし。親は……頼れる人なら頼った方がいい。頼れる人いないっていう人もいると思います。
思い切って支援を受けてはどうでしょうか。調べれば今は色々と支援があるみたい。
作品の話から遠のいてしまいましたね。
結局私の話をしてしまいました。
なんか、これを見て少しでも気が楽になってくれたらなって。最後の選択をする前に。凄く綺麗事を言います。
生きていれば、やり直しってどうにでも出来るんじゃないでしょうか。
「はんっ」って鼻で笑う方もいるでしょう。綺麗事だから。でもね、人生を終わりにしてしまったらそこで何も出来なくなるじゃないですか。
家から出なくてもいいじゃないですか。
部屋から出なくてもいいじゃないですか。
いつかは出れるかもしれない。
可能性を自分で消すって一番悲しいです。
誰にでも可能性はあると思う。
未来は誰にも分からないから。
ちょっとした一歩で変わるんじゃないかなと思います。その一歩を出したくないなら今は、出さなくてもいいんじゃないかな。
出したくなる時がきっと来る。
今ってSNSで繋がってますよね。同じような気持ちを持つ人に出会える確率って、昔から比べたら格段にアップしたんじゃないかなって。
なんか自分の話ばかりになってしまいました。本の紹介どうした。
精神病の話になったら言いたいこといっぱいでした。こうやってブログとか小説とか文に起こしてアウトプットするとスッキリしないですか? 人それぞれかな。
誰でもいいので、少しでも気持ちを言える人が居たらいいのかなと。SNSとかでもいいと思うし。Twitterとかで呟いてもいいのかなとか。
とにかく。
生きていれば、何とかなる。
生きていれば、未来がある。
辛くない未来にするには苦しい勇気のいる一歩が必要な時が来るかもしれない。誰かを頼って、カッコ悪くたっていい。見苦しくたっていい。生きていれば可能性が繋がる。
やりたい事。無いですか?それを見つけるのもいいかもしれないですよ?色んなものを検索して。
例えば私は、バイクに乗りたくて。小説家にもなりたい。父親になるというのは現在進行形なので。おじいちゃんになりたいもあります。
私は精神科医では無いので病気の治し方も、患者さんとの接し方も分かりません。先生との合う合わないもあります。
私の場合は最初の病院にいても悪化するばかりで次の病院の先生に出会って良くなりました。
長々とすみませんでした。私の余計な話に付き合ってくれてありがとうございます。
誰かこの話で心が軽くなってくれたら嬉しいです。
無責任でいいじゃない。
逃げたっていいじゃない。
何もしなくたっていいじゃない。
肯定から入ることって大事だと思います。
伊良部先生の話、良いですよ。
いきなりですよね。(笑)
無理矢理話を戻します。
私は本を読むことで救われた部分があるかもしれません。気持ちに余裕がある時にしか読めないですけど。
このブログを読んで少しでも気が楽になってくれた人とかいたらいいなぁ。私も救われます。
今回は自分の話がメインになってしまいました。最後まで読んでくださってありがとうございます。
では、また。
『アイネクライネナハトムジーク』不思議な名前ですよね
ホッコリする話
タイトルからも分かるように不思議な著書名ですよねぇ。
また伊坂幸太郎先生に戻ってしまったわけなんですが。
不思議な名前だなぁと思って手に取り、気になったのでそのまま買ってしまいました。序盤は何だかサラリーマンの街頭アンケートたったかから始まるんですよねぇ。
そこから始まるんですが、そこから次々に人の視点が変わって行くんです。
でも、視点だけじゃないんですよ。
年代も変わるんです。
最初の話から未来の話になり、あんまり詳しく話すとネタバレになっちゃうので話しませんが。
時代まで支配しちゃいました。伊坂幸太郎先生。ホントになんでこんな話を創造出来るんでしょうか。
この作品なんですが、斎藤和義さんとのコラボというか。伊坂幸太郎先生が斎藤和義を好きでその交流から生まれた作品なんだそうです。作中に出てくるんですよね。斉藤さんという謎の人物。
なぜ謎かと言うと、百円?だったかを入れると勝手にちょっとした音楽を流してくれるミュージシャン?のような存在なんですが。
その歌詞と音楽が聞いた人の心に残って、物語の主軸のような部分になっていくというですねぇ。非常に味がありまして。
この作品もですねそれぞれの登場人物の境遇が違くて、まぁ、当たり前ですよね。それぞれ違う環境で生きてるんですから。
でもそれを自然と感じさせてくれるんですよね。この子はこういう環境で育った。この子はこうだったんだな。それが感じられる所があって。
人って、テレビで見た人に影響されるとか結構あると思うんですよ。例えば、めちゃめちゃ上手いダンサーがいて、憧れてダンス始めるとか。他にも色んな例があるとは思うんですが。
でも、身近な人。会って話をして名前と顔を認識した人。その人に近づきたい。この人のようになりたいって思うのって、テレビで見たとかよりパワーが漲ってくる気がしません?
そんな事ないっていう方もいらっしゃるかもしれませんけどね。実際テレビで見ただけで凄いエネルギー貰う人もいると思いますし。エネルギーを発する人もすごい方いらっしゃいますからね。
なんか認識してる人って、凄く身近に感じると思うんですよ。その方がテレビ出てたりすると異様に盛り上がったりしません?
なんかそんな感じの興奮があったりするんですよ。この作品。恋愛小説なので、それぞれの恋愛模様とかがあったりして。
ちょっと高校時代思い出したり。
彼氏、彼女を異様に作りたかった時期ありませんでした? 無かった人もいるかもなぁ。何人彼女がいたとか自慢する奴がいたりして負けたくなかったんでしょうねぇ。
なんか私はそういう時期があったんですよねぇ。何人かに告白したりして。これ作品の話に関係ないんですけど、そんな手当り次第に告白しているような私に衝撃を与えた友達がいまして。
今考えると普段はふざけてる感じの人だったんですけどね、考え方は大人だったのかなと。
「俺が好きになる人は生涯で一人だけでいい」
こんな言葉だった気がするんですが。
当時は衝撃を受けまして。
そうか。そうだよなぁ。何人とも付き合って何になるんだろう。
そう思いましたよ。
私の中で何かが変わりました。
その後でしたね、彼女が出来たの。
その友達の言葉の影響があったのかどうなのか。その時の人と結婚して子供が二人いるわけですが。
まぁ、私の話は置いておきましょう。
この作品の話ですが。
ほぼホッコリですね。
殺し屋とか出てきませんし、異能力もありません。伊坂幸太郎先生って恋愛模様も書けるんだというので、また衝撃を受けたんですねぇ。
心の描写が上手いんでしょうねぇ。
読んでほっこりするってことは文に感情を動かされているんですよね。
それって凄いことだなと、そう思ったりするわけですが。
心を揺さぶる小説、書いてみたいですね。
今回は、ホッコリする小説を紹介させて頂きました。みなさん、ホッコリしてみませんか?
では、また。
恩田陸先生の常野物語シリーズ
常野物語シリーズ
シリーズっていうのもですね、三作品出版されてるんです。実はですね、二作品は一気に読んでしまいまして。
光の帝国と蒲公英草紙という作品なんです。このシリーズに出てくる人達が特殊な能力を持った一族。
異能力物にハマってたこの時の私にはドンピシャでした。こんな小説もあるんだ!と世界が広がった気がしたんですよねぇ。
光の帝国の方は短編集のような感じで、予知能力、遠見の能力、記憶をしまっておける絶対的な記憶能力、謎のひっくり返す能力。
そんな能力をもった一族の話がかかれていたと思います。すみません。結構前に読んだもので記憶が曖昧なんですが……。
ブログに上げるなら読み返しなさいよと、そう思いますよね。実は、だいぶ前に一気に整理して手放してしまったんですよぉ。
ちょっと調べてあらすじ見て思い出したりしてました。ズルしてすみません。
ただ、思い出してる内に感じたことが蘇ってきました。
光の帝国は最初ワクワクして読んでたんですよねぇ。中には切ないような話もあったり、戦いのような話もあったと思うんですが。
曖昧!すみません。紹介したいと言ったのにだいたいで紹介するなんて……。それがゆる弥書房なんだということで多めに見て欲しいなぁ。
記憶をしまえる能力、欲しくないですか?
これあったら、試験とか無敵じゃないですか?仕事も忘れることとか無いですよね。羨ましい。
発火能力とかもあった気がするんですが、これなんかはパイロキネシスと呼ばれる有名な能力ですよね。
よく異能力物で出てきますよねぇ。
異能力、一回は自分にも何かあるかもって思った事ないですか? 私だけですかね……。
某気を使うアニメが有名になり、いまだに続いていますけどね。映画とかゲームとか。それが流行った時、自分にも気が使えるんじゃないかとアニメと一緒に特訓してましたよ。
こういうの皆さんも何かしらあったんじゃないかなぁなんて思うんですけどね。ちょっと古かったですかね。今はなんですかねぇ。
呪いの力を使うとかそれぞれの剣術使うとか異能力物っぽいのがある訳ですが。あっ! 実を食べるのもありますね。
話が脱線しちゃいました。すみません。
蒲公英草紙の方はですね、たしか記憶をしまう能力の一族にスポットを当てた話だったんですよね。
ちょっと切ないようなそんなお話だったと思うんですねぇ。終始曖昧かよ!と思う方もいらっしゃると思うんですが。
ぜひ読んでみてください。
最後にエンドゲームがですね、ひっくり返す能力をもった一族のお話なんです。これが静かに戦うような話で。
ドカーン、バキンといったアクションの感じではなくですね。迫る敵をひっくり返したりしてひっくり返されないように戦う。といった風でですね。
精神の力で戦うみたいな。
なんかイメージが黒を白にひっくり返すようなイメージだったかと。ボードゲームみたいに伝わっちゃいますよね。
人というか敵を黒から白にグルってするイメージでしたねぇ。人それぞれ、感じ方は色々かと思うんですけど。
もー面白かったです。
身近に感じるんですよね。
皆さんの周りにももしかしたらいるかもしれませんよ?
常野一族。
という事で、異能力物で面白かったもの、紹介させて頂きました。
ちょっと次回は最近読んだものを紹介しようと思います。
では、また。
伊坂幸太郎先生の私の中で意外だった作品『グラスホッパー』
意外だったのは殺し屋の話
この本がグラスホッパーといいまして。
たしか主人公が奥さんが車にひかれて亡くなってしまった鈴木さん。
この奥さんをひいた犯人を探す為に動き、物語が進んでいくといった話だったと思います。
伊坂幸太郎先生ってこういう話も書くんだなぁと当時は思っていました。でも、私はアクションものが好きなので面白そうだなぁと直感で買った覚えがあります。
先に結果を言うとやはり好きになりました。なんというか、大袈裟に言うと異能力者達の戦いのような。
違うと思った方が居たらすみません。
私的にはナイフの近接戦闘が上手い蝉がいて。何かの能力で人を自殺させる鯨。車に轢かせる押し屋がいたり。
なんかこの時は丁度Web小説の界隈で異能力バトル物が流行ってた様な気がします。これに関しては、この時の私の中で流行っていただけかも……。(笑)
私の中で凄くタイムリーで。
伊坂幸太郎先生って流行りの小説にもついていったりするんだ。すげぇなって。
失礼だったかもしれませんが、なんか流行りは関係なく自分のスタイルの小説を書くって思ってたんですよね。
孤高の人っていうか。
私の勝手なイメージなんですけどね。
そうじゃないって思った作品でした。
グラスホッパー面白いなと思ったんです。
そしたら、殺し屋シリーズが次も出ました。
マリアビートル。
グラスホッパーは主人公が一般人?だったんですよね。マリアビートルは序盤の話の主人公が元殺し屋で。仇討ちしようとして東北新幹線はやてに乗りこんでターゲットを殺そうとする所から始まるんです。
物語の場所が東北新幹線のはやてで私が岩手県出身なので凄く身近に感じた覚えがあります。
伊坂幸太郎先生は仙台の出身でいらっしゃって、仙台を舞台にした話が多い印象を受けます。
舞台が明確だから尚のことかもしれないですが、非常に情景が頭に浮かびやすいんですよね。それが、伊坂幸太郎先生と作品を身近に感じる要因なのかなと思ったりします。
ただ単に伊坂幸太郎先生の描写が上手いというだけかもしれません。私がそう感じるということで、深く突っ込まないで欲しいなぁ……。
途中からですね、天道虫と呼ばれる殺し屋に視点が変わったりするんです。運がない殺し屋と自分の事を思ってて。
実際に依頼されたことを遂行しようとするんですが、上手くいかないんです。そのもどかしさからなのか、この殺し屋に心を奪われてしまいました。
他に殺し屋が乗り合わせていたりして鉢合わせてしまうんです。殺し合いになってしまったり。この天道虫と呼ばれる殺し屋、強かったんですよぉ。
私、嬉しくなりました。
強いじゃん!やるじゃん!ってなりましたねぇ。
また伊坂幸太郎先生の世界に浸かってしまってますね。
次にも出てたんですね。
AXという小説です。
これは、私が久しぶりに本を買って読見たいと思った時に一発目に手に取った作品です。
この作品の主人公も殺し屋なんですが、蜂と呼ばれている殺し屋でしたね。
実は殺し屋としては優秀なんですが、妻に気を遣いすぎて家庭では頭が上がらない。
というですねぇ。非常に共感を持った主人公でした。やはり家庭では中々妻には頭が上がらないですねぇ。
皆さんはどうでしょうか?そんな事ない。という方もいらっしゃったり、ウチは逆だよなんて方もいらっしゃるのかな。
この主人公にも息子がいまして。
あっ、うちにも息子が居るんですが。
読んでの感想は、この蜂さん家族を守るために身を粉にしてカッコイイ父だという事ですね。
ネタバレしないように気をつけます。
読んで楽しんでもらいたいので。
伊坂幸太郎先生はこういう殺し屋が出てくるような話も面白いというオススメでした。
アクションは多めではないですね。
どちらかというとやはり人間模様を前面に出しているといった印象を受けました。
グラスホッパー、マリアビートル、元に映像化されておりますね。
驚くことに、マリアビートルは映像化したのがハリウッドなんです。主演がブラッド・ピットですよ。
世界に伊坂幸太郎先生の素晴らしさが伝わりましたね。
なのに、私はどちらもまだ観てはいません。
「ハリウッドのオススメだよ!」という方いらっしゃったら教えて欲しいなと思います。
観たいとは思ってます。
思ってますよ。
それでは、次回なんですが、こんなに伊坂幸太郎先生が好きなんですが、異能力者物が読みたくなり、違う方の作品も読んで面白かったので、紹介したいと思います。
それでは、また。
次に読んだ本『重力ピエロ』
今回は『重力ピエロ』
前回に続きまして、伊坂幸太郎先生ですが、この本も私に衝撃を与えてくれました。
陽気なギャングが地球を回すを読み終わりそうになった時にですね、思ったこと。
まだまだ読みたい!です。
しかし、何を読んだらいいかは全く分かりません。初めて読んだから当然なんですが、もちろん調べました。
そして、迷いました。
私事なんですが、言ってしまえば優柔不断なんですねぇ。ランキングとか見て迷いに迷いまして、結果が重力ピエロです。
これに関しては、伊坂幸太郎先生のファンの方は、「正解!」という方と「違う本がオススメだよ!」という方と、いらっしゃるんじゃないかと思います。
私として、正解だったと言わざるを得ません。
何故なら、それはもうズブズブと嵌ってしまったからなんです。
これがですね、ジャケットは不思議な感じなんですよね。
ただ、この不思議なジャケットは伊坂幸太郎ではあるあるだったんですねぇ。
この時は知りもせずに「不思議なジャケットだなぁ」と思ってました。
内容はと言うと、少し暗めな内容だったんですね。
これ少しネタバレになってしまうのですが。ある日、ベビーカーをひいた女性が性被害にあいます。そして、妊娠してしまうんですね。
これだけでも本当に許せることではありません。そう思うのは私だけではない、と思いたい。この場面、読んでて私は怒りで震えました。
初めての体験でしたね。
小説を読んで怒りに震えるなんて初めての体験でした。それだけのめり込んでいたんですねぇ。
その後、女性は産むことを決意します。
「子供に罪はない」というような言葉だったと思うんですが。
この決断については、考え方が色々別れるところだと思います。
ですが、私は泣きました。
『強い』その一言が頭に浮かびました。
胸が苦しくなりました。
母は強しですねぇ。
その後としましてはあまり周りの反応が良くなくてですね。考え方はやはり色々で。
そんな序盤だったのですが、読み進めていくと兄弟の仲が良くて。そして、お母さんとお父さんがまた素晴らしくて。
これ以上はネタバレしないようにします。
是非読んで欲しいと思ってしまいますね。
この気持ちを共感したいというか。
重力ピエロを読んで感じたこと。
『家族愛』ですね。
また私事なんですが、子供が二人いるのですが。父のカッコイイ背中を見せるっていうのはなかなか難しいですね。
ですが、優しく包み込むことは出来るのかなと。この小説を見た記憶があった影響もあるかもしれませんね。
時には怒ったりもするんですが、それでも温かく包み込むように。
この小説を読んでこういう父親になりたいと、そういう風に思ったのは人生で初めてだったかもしれないですねぇ。
当時は23歳くらいでしたか。
締めくくりとして、何が言いたいかと言うと。伊坂幸太郎先生の作品が私の人生に影響を与えたということです。
これって凄いことなんじゃないかなと、私は思うんですけど。人の人生に影響を与えるって凄いですよね。
ではまた。