大人ニキビがニキビ跡になる前に皮膚科に行くべき理由と治療を解説

大人ニキビがニキビ跡になる前に皮膚科に行くべき理由と治療を解説 ニキビ治療
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大人ニキビは、ストレスやホルモンの乱れなどの原因で発症する可能性があり、ニキビは皮膚の慢性炎症性疾患です。

皮膚科でのニキビ治療は保険診療が基本ですが、ニキビが治らない方や治るがすぐに再発して大人ニキビを繰り返すこともあります。

ひどいニキビによってクレーターニキビ跡になってしまうと改善が難しい傾向があるため、適切な治療を受けることが必要です。

ニキビが治らない方や皮膚科に行くべきか迷っている方、皮膚科を選ぶときに自分にあった治療法やクリニックの特徴がわからないことがあります。

そこで、大人ニキビがニキビ跡になる前に皮膚科に行くべき理由と治療法、皮膚科や美容皮膚科の違いなど解説していくのでニキビ跡になる前に自分にあった対処法を検討していきましょう。

大人ニキビがひどいとニキビ跡になるため皮膚科で治療をおすすめします

大人ニキビがニキビ跡になる前に皮膚科に行くべき理由と治療を解説

大人ニキビがひどいとニキビ跡になる可能性があるため、ニキビ跡を作りたくない方やニキビの症状に悩まされている方は皮膚科で治療することをおすすめします。

大人のニキビは思春期後痤瘡(ししゅんきござそう)と呼ばれ、大人になる前から症状が続くこともあり原因はストレスやホルモンなどさまざまです※1。

大人ニキビは再発を繰り返しやすいのが特徴で、クレーターのニキビ跡になると修復が難しくなってきます。

目立つようなニキビ跡が残ってしまうと、精神的なストレスになる可能性もあるためニキビ跡を作らないことが大切です。大人ニキビに悩んでいてニキビ跡を作りたくない方は、これ以上悪化する前に皮膚科で適切な治療を受けることをおすすめします。

※1 引用:公益社団法人日本皮膚科学会ホームページ

皮膚科でのニキビ治療は保険診療が推奨されている

大人ニキビがニキビ跡になる前に皮膚科に行くべき理由と治療を解説

公益社団法人日本皮膚科学会※1によると、保険適応外の薬や治療は日本における安全性が十分に確認できていないため、日本皮膚科学会のガイドラインでは推奨されていません。

保険適用外の治療はケミカルピーリングや光線療法、レーザー治療などがあり、この中で唯一推奨されているのはケミカルピーリングのみです。

そのため、皮膚科のニキビ治療は「保険診療」が勧められています。「保険適用外」の治療を受ける際は、医師から治療に必要な期間や費用、期待される効果と予想される副作用の説明をしっかり受けることが重要です。

皮膚科での保険診療のニキビ治療は薬の処方や面ぽう圧出などである

皮膚科での保険診療でのニキビ治療は、飲み薬や塗り薬の処方や毛穴に溜まっている皮脂を排出する面ぽう圧出、ケミカルピーリングが基本です。

クリンダマイシンと過酸化ベンゾイルの配合薬など抗生物質の飲み薬やベピオなどの塗り薬が強く推奨されています※1。

面ぽう圧出は、専用の器具を使って皮脂や角質などを取り除くことであり、面ぽう圧出で痕が残る可能性は少ないです。

ケミカルピーリングは保険適用外ですが、保険診療が中心の皮膚科であっても取り扱っていることがあります。

保険適用外の治療を受ける際は医師から治療のリスクや費用などを確認しよう

保険適用外の治療を受ける際は、医師から治療のリスクや費用、副作用などをしっかり確認しましょう。

保険診療の治療で効果がなかった方やニキビが治らない方は、保険適用外の治療を検討される方もいると思います。

国内未承認薬である「イソトレチノイン(イソトロン)」など、海外で承認されていて日本で使えない薬は副作用の理解が必要です。

国内未承認薬であるイソトレチノイン(アキュテイン)の副作用を理解しよう

大人ニキビがニキビ跡になる前に皮膚科に行くべき理由と治療を解説

国内未承認薬のイソトレチノイン(アキュテイン・イソトロン)は、難治性のニキビに効果的な治療が期待できると言われておりクリニックによっては取り扱っています。

イソトレチノイン内服中と内服前後に妊娠すると胎児の奇形を引き起こすリスクがあるなど、副作用を理解することが必要です※2。

厚生労働省HPには「アキュテイン及びそのジェネリック医薬品については、数量に関係なく、医師の処方せんまたは指示書に基づき必要な手続きを行わない限り、個人輸入することはできません」と記載があります※3。

難治性のニキビで他に有効な治療法がない場合に用いられていますが、個人輸入は危険なので禁止です。


※2 引用:うらた皮膚科ホームページ

※3 引用:厚生労働省ホームページ

症状によっては市販薬で様子を見ることも選択肢のひとつ

大人ニキビがニキビ跡になる前に皮膚科に行くべき理由と治療を解説


ひどいニキビではない方や、ひどいニキビだが直ぐには皮膚科に行けないなど応急処置的な使用が目的の方には、市販薬の使用もおすすめです。

白くポツポツしている状態の白ニキビであれば、自宅でケアが可能な範囲のため殺菌剤が配合されたものを選びましょう。

赤く腫れている状態は抗炎症薬配合がおすすめで、黄色く膿んでいる状態は抗生物質配合が効果的と言われています。


参考:EPARK薬の窓口コラム

大人ニキビ治療もしたいがニキビ跡の治療もしたい方は美容皮膚科がおすすめ

大人ニキビがニキビ跡になる前に皮膚科に行くべき理由と治療を解説

大人ニキビの治療をしたいが、既にできてしまったニキビ跡の治療もしたい方は美容皮膚科がおすすめです。

皮膚科は、全身の皮膚症状を保険診療で治療する場所ですが、美容皮膚科は美肌を手に入れることやアンチエイジングなどが目的で保険適用外の治療も取り扱っています。

ニキビ跡の治療は、浅くて広範囲のニキビ跡によく用いられるダーマペンやフラクショナルレーザーや、クレーターなど深いニキビ跡に適用されるサブシジョンやTCAクロスなどさまざまです。

皮膚科と美容皮膚科を両方診療しているクリニックもあるため、自分にあったクリニックを選びましょう。

大人ニキビ治療やニキビ跡の治療ができるクリニック

大人ニキビがニキビ跡になる前に皮膚科に行くべき理由と治療を解説

自由診療を治療を検討されている方は、クリニックによって費用や取り扱っている治療の種類が違うため事前に確認しましょう。
※2023年3月6日現在の情報です

まとめ

大人ニキビがニキビ跡になる前に皮膚科に行くべき理由と治療を解説

大人ニキビは、症状がひどいとニキビ跡になって跡が残る可能性があるため、皮膚科で適切な治療を検討したほうが良いと考えます。

皮膚科でのニキビ治療は保険診療が基本で、抗生物質の飲み薬や塗り薬、皮脂や角質を排出する面ぽう圧出などが中心です。

日本において保険適用外の治療は推奨されていませんが、治療を受ける際は医師から治療の副作用や費用などを確認しましょう。

クレーターのニキビ跡になってしまうと治療に高額な費用がかかる可能性があるため、ニキビ跡を作らないように早期に適切な対応をとることをおすすめします。


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