
どうもどうも、元フォレストワーカーのkitajinです。
林業は自然の中で働くことができる魅力的な仕事ですが、すべての人に向いているわけではありません。実際に、転職後に「思っていたのと違う」と感じて退職する人も少なくないからです。
本記事では、私、kitajinが見聞きした身近な人の退職理由を紹介しています。転職前に適性をチェックできますので、本記事を読んで、後悔のない転職を実現しましょう。
この記事を書いた人

- 静岡県浜松市で10年間林業に従事
(素材生産業者で伐採を主にやっていました)
- 林業に関する基本的資格はすべて取得
(林業架線作業主任者の国家資格取得者)
- 林業の情報を発信したくて林業ブログを運営
(運営歴1年の新人です)
林業の魅力や重要性などを実体験を通して発信していくつもりなので、林業に転職を考えている方は参考にしてください。
※本記事には、プロモーションが含まれています。


目次[表示]
退職理由とその対策

汗をかきすぎる
林業は体を動かす仕事なので、汗を多くかく人にとっては、大変な苦労を味わうことになるようです。特に夏場は、普段より汗をかきやすいので、汗による体力消耗や作業時の不快感に悩むことになります。
酷い人では、汗により、体から塩分が出すぎてしまって、全身がつって、身動きができなくなることがあるのです。
ボクの知人にも数人、汗の出過ぎによる体調不良で、退職した人がいました。
対策
- こまめな水分補給を心がける
- 空調服などの活用
- 冷房の効いた重機や運搬車の作業に配置転換してもらう
アレルギー反応
世の中には様々なアレルギー反応があり、林業は、アレルギーを持つ人にとっては厳しい環境になっています。
杉やヒノキの花粉をはじめ、虫アレルギーや粉じんアレルギー、その他の植物アレルギーなどが間近にあるからです。
これらのアレルギー反応を軽く見て、転職後にひどい目に合うこともあります。
ボクが一緒に働いていた人に、杉の汁のアレルギーという人がいて、杉をチェーンソーで切る時に出た汁を浴びたせいで、目が開けられないほど腫れあがり、それが原因でやめた人がいました。
対策
- 転職前に病院で、アレルギーをチェックする
- アレルギー対策のマスクやゴーグルを使用する
- 体質に合った薬を服用し、症状を軽減する
身体的な問題
林業では、林業に必要な体力があり、それは、スポーツなどでは使わない体力だったりします。
例えば、知人が過去に勤めていた事業体に、トライアスロンをやっていた人が入社してきたようですが、体力が追い付かず、退職した人がいたようです。
また、筋肉がつきにくい体質であったり、腰痛などの持病に悩まされたりする場合もあるので、林業に適した体でないと長続きしません。
対策
- 事前にトレーニングジムなどに通い、体力をつける
- 軽作業中心の仕事を選ぶ(苗木の育成、測量など)
- 体に無理のない働き方を工夫する
やりたい林業ではなかった
林業と一口に言っても、事業体ごとに様々な作業をしています。自分が思い描いている林業とかけ離れている事業体に就職してしまうことは往々にしてあります。
過去に、同じ事業体で働いていた人の中にも、特殊伐採をやりたかったのに、その事業体でやっていなかったので、辞めていった人がいました。
また、素材生産をしたいと思っていたが、切り捨て間伐や掃除伐ばかりの事業体に入ってしまったという話も聞いています。
対策
- 面接のときに作業内容をよく確認する
- 林業に対する情報収集をする
年齢
林業は、他業種では転職が難しい年齢でも、転職が出来たりします。
ボクが過去に勤めていた事業体では、六十代未経験の人が入ってきました。
やる気があれば出来る、と社長は採用したようですが、いざ働いてみると、体力が追い付かず、三か月でリタイアしました。
もちろん、全員が年齢でアウトだとはいいませんが、やはり、高齢になればなるほど、体力が落ちてきますし、回復力も弱まり、林業になじむのは時間がかかります。
体力的な作業ばかりではないので、一概には言えませんが、年齢が上がるほど、転職には覚悟が必要になってきます。
個人的には、出来れば三十代、遅くとも四十代くらいからの転職が望ましいのではないでしょうか。
対策
- 不安を受け止めてくれる体制がある事業体を選ぶ
- 冷静に自分を見つめて、十年先でも続けられるか判断する
- 情報収集をきちんとやる
よくある退職理由


ここでは、林業のよくある退職理由について紹介します。
ブラックな事業体
残念ながら、林業にもブラックな事業体はあります。
労働環境が悪かったり、雇用主が、労働者を搾取するような事業体が一定数あるのを知っています。
また、林業自体、危険を伴う仕事なので、従業員に対するケアが少ない事業体が、ブラックに見えてしまうかもしれません。
怪我
林業は、他の業種と比べ、怪我をする確率は高く、怪我が、原因で退職する人も一定数います。
怪我をしたその時には、治癒したと思っていても、後遺症が残っていたり、無理をすることで、他の部分が悪くなることもあり得ます。
人間関係
林業では、少人数で作業することが多く、同じ人間と長い時間を過ごすことになります。
その場合、気の合わない人と作業をすることは、ストレスになり退職理由となります。
また、上司や先輩の命令により、危険な作業を強いられたりすることも、退職理由になります。
転職を成功させるために

もし林業に興味があり、転職を検討しているなら、まずは自分に合った職場を探すことが重要です。まずは情報収集から始めてみましょう!
林業について不安、質問がある方は、ご相談ください。
まとめ

林業は自然に囲まれて働く魅力的な仕事ですが、向き不向きがあることも事実です。事前に自分の適性を確認し、無理なく続けられる職場を選ぶことが、転職成功のカギとなります。
転職を考えている方は、ぜひ転職サイトで情報をチェックし、自分に合った職場を見つけてください!
転職を考える前にチェックすべきポイント
林業を始める前に、以下のポイントをチェックしておきましょう。
- 自分に当てはまりそうな退職理由がないか?
- 体験入社やインターンシップで、実際の仕事を試してみる
- アレルギーや体質の確認を行う
- 事前に体力作りを行い、林業の仕事に備える
- 情報をなるべく集めて、転職に備える
林業に対する不安や疑問などがあれば、いつでもkitajinまで、ご相談ください。