前回、対称CVHAMではプロジェクションルールが使えないという問題点が残りました。そこで、次の研究を使って、新しいアーキテクチャを考案しました。
Quaternion Projection Rule for Rotor Hopfield Neural Networks
ここで使われているプロジェクションルールの大元は次の論文にあります。
Quaternionic Hopfield Neural Networks with Twin-Multistate Activation Function
新しいアーキテクチャでは、部分的に対称結合を採用しています。回転不変性を防ぐためなら、全て対称結合である必要はありません。
四元数について簡単に説明しておきます。ここでは2つの複素数
2つ目の性質から積は非可換です。入力和の様子を見るために積を計算してみましょう。
アイデアの骨子はニューロンの状態を
この結果における成分間の変換をまとめよう。
異なる成分間の場合のみ複素共役になっています。