第8章 わが霊界探訪記ーむすび
2 ラスカリス・コムネヌス家(東ローマ帝国皇権ならびに王位継承者)をめぐる人々
私が、東洋と西洋の会合のための
国際運動を提唱し、
それを実行にうつしつつある時、
それらを最も理解し、
私を激励し、惜しみなく
協力してくれた人々が数人いる。
たとえば、
プリンス・ ジョン・アルカヂウス・ラスカリス・コムネヌス、
プロフェッサー・ハンス・セリエ、ドクトル・アーサー・シュラム
などである。
※トレビゾンド帝国廟所(聖盒)内にある栄光はなやかなりし日の東ローマ帝国コムネヌス皇帝の碑銘 (壁画)
私とビザンチン(東ローマ帝国)との
因縁は非常に深い。
それは、私の背後霊の一柱に、
皇帝テオドシウス二世陛下が
おられることにはじまる。
またその他に、かつて栄光ある
ローマ帝国の偉大な文化をつくり上げた
多くの学者たちもいる。
彼らの告げて曰く。
「今や世界はわれわれの残した
ぼう大な遺産を再堀し、
それの現代的解明をなすことによって、
人類最終の目標たる世界平和、
共存共栄のための理念を
確立すべき時にきている。
ローマは一日にして成らずのごとく、
地上天国の招来は、数千年以上にのぼる
全人類の努力によってはじめて
完遂されうるのである。
その最後のゴールに達するために、
わがローマの深淵なる文化が、
大いなる貢献をなすであろう」
と。
世界の有識者の中には、
光は東方よりのたとえのとおり、
やがて出るであろう偉大なる
東洋の聖者たちによってこそ、
この目的は達成されると
考えている人が多い。
それは、一朝一夕にしてなるものではなく、
かつまた一人だけの力によって
なしえられるものでもない。
彼らの中には、
西洋人は文明を造りえても、
文化は築きえないことをよく
承知しているものがある。
そして、千数百年の伝統と
世界最大の規模をもつ
ローマ帝国の皇室の
唯一の後裔であり、
ただ一人の生き残りである
ラスカリス・コムネヌス家は、
東ローマ帝国の皇権ならびに
王位 (ソベレイン・オブ・インペリアル・
アンド・ロイアル・ビザンチン)継承者であり、
一四五 三年帝国滅亡以後も、
今日に至るまでその遺産をうけつぎ、
皇家および王室、大学、学士院の
三つを主宰している。
コンスタンチン大帝の御名によって
任命される勲爵士会は、
ラスカリス・コムネヌス家の長をもって
団長(グランド・マスター)とし、
これは現在でも世界各国から、
その功績に匹敵する人々が
えらばれて任命される。
それには、
大勲位(グランド・コラー)、
勲一等(男グランド・クロス、女 グランド・レディ)、
勲二~四等(コマンダー)、
勲五~七等(ナイト)
などの勲位があり、
国家に忠誠をつくした者、
ビザンチン文化の啓蒙に尽力した者、
国際的に著名な功績のあった者などが
それぞれの勲功に応じて敍せられている。
西歴四二五年、
時の東ローマ皇帝テオドシウス二世は、
世界で最初の大学を
キリスト教研修学校として創立した。
これはその後、
コンスタンチノープル帝大として知られ、
今日では、
フィロ・ビザンチン帝国大学とよばれ、
教養過程をもたない
(アンダーグラジェート・コースのない)大学として
現存している。
※コンスタンチヌス大帝紋章入り、ラスカリス・コムネヌス・パレオログス皇室の武器の一部
その大学の総長は、
代々ラスカリス・コムネヌス家の
人々の中から選ばれ、
それは同大学と同じ伝統をほこる
ビザンチン帝国学士院の院長をもかねる。
現在では、同大学は主として
今はなきかつての大ローマ帝国の
偉大なる文化を再興し、
それらのリバイバルによって、
来たるべき時代における
人類文明のあり方を示唆すべく、
主に哲学、文学、科学、芸術の
分野において世界最大の規模をもって、
文明文化に寄与しつつある。
その目的と方法は、期せずして
私たちの趣旨と全く同じである。
宗教的には、東方離脱派たる
ギリシャ正教会の流れをくんでいるが、
現在はその影響をまったく受けていない。
国際的に認可された学会(チャータード・
インターナショナル・インスティテューション)として、
ビザンチン文化に関する研究を
行なっている世界ほとんど全部の大学と
特に密接なつながりをもっている。
日本人であって、この大学から
名誉称号(同学の)や褒章をうけた人々もある。
それらは、すべてそれぞれの
専門分野において独創的、
画期的な功績をなし、
かつ世界平和や国際親善にいささかなりとも
貢献した人々ばかりである。
アカデミーの方は、
これも世界の学士院のはじまりとして
世界最古、最大の伝統と規模を誇り、
その会員は各国、各地域を
代表して選ばれる。
現代の会員は次のとおりである。
※人物紹介なので興味ない方は飛ばしてください。
セオドーレ・L・C=コロンビア
(同中央大学教授、文学博士、心理学博士) 歴史学
コンスタンチン・L・C=コスタ・リカ
(コスタリカ大学教授、哲学博士) 倫理、哲学
ジョン・アルカヂウス・L・C=ギリシャ
(フィロ・ビザンチン帝国大学副総長) 経済学、政治学
ホセ・ディアース=スペイン
(同アカデミー国際幹事、文学博士、哲学博士、心理学博士)文学 ※ビスカウント
ジョー・モーガー=オーストラリア
(ビクトリア病院院長、医学博士、哲学博士) 医学、生理学、 解剖学 ※バロン
長谷川光洋=日本
(米国国際アカデミー会員、ドクトル・オブ・ナチュロパシー) 医学、自然医学、人体力学 ※バロン
ルイス・フレーガー=フランス
(パスカル研究所所長、理学博士) 科学、物理学、化学、建築学 ※ナイト
ハンス・セリエ=カナダ
(モントリオール大学教授 医学博士、理学博士、哲学博士、 神学 修士) 医学、内分泌学、精神身体医学
ノルベルト・カストロ=メキシコ
(サン・ホセ大学教授、哲学博士、文学博士、 社会学博士) 神学、社会学 ※カウント
ニコラス・カーガー=アメリカ
(ワールツブルグ芸術院会員、哲学博士) 芸術 ※ナイト
アーサー・シュラム=ドイツ
(エマーソン大学名誉教授、医学博士、自然医学博士、理学博士、哲学博士、薬学博士) 医学、栄養学、内科学、薬学 ※カウント
(L・C・は、ラスカリス・コムネヌスの略であり、
爵位を有する人には、それぞれ一番最後に
その区別を記してある。なお、貴族以下の勲位は
コンスタンチニアン・オーダーによるものである。
また、任命順の列記による)
一九六二年七月、総長である
ユウゲニウス二世の崩御により、
その主権は三兄弟の長兄である
プリンス・セオドーレに移った。
上の会員の中で、もっとも親密であり、
私のよき先輩であるとともに
指導者である人々は、
既述の三氏である。
プリンス・ジョン・アルカヂウスは、
私のもっともよき友であり、
この人ほど私たちの全貌について
知りつくしている人は他にいない。
マドリード、サン・セバスティン、
サラゴサ各大学に学び、
政治、経済、社会学に関する出版物を著し、
世界でも有数のメダルの蒐集家でもある。
彼は、私たちをもっとも理解し、
できる範囲で可能なかぎりの
支援と協力をなしてくれた。
私もまた、その善意にこたえるべく、
あらゆる点においてビザンチン文化の
昂揚に寄与せんことを誓った。
私と殿下との友情と相互扶助は、
今後永遠に続くだろう、
未来の世界においても。
第22図 プリンス・ジョン・アル カデウス・ラスカリス・コムネヌス
ハンス・セリエ教授は、
医学における私の得がたいリーダーであり、
私が今日自然医学や人体力学の
研究に歩をむけたのも、
実は元阪大医学部病理学教授、
故片瀬淡博士とともに、
氏の御研究に大いに感化された
結果に外ならない。
もちろん、手をとって親しく
御指導いただいたわけではないが、
私にとって氏の存在が
私の研究に対して、
常に指導的役割を
果たしているのは事実である。
氏の輝かしい経歴と業績は、
今さらここで説明の必要はないだろう。
われわれが、今日よく使っている
「ストレス」という言葉の提唱者が、
実は氏であることを知っている人は
以外に少ないのであるが。
第23図 ハンス・セリエ教授(カナダ)
さて、私の国際運動は
ビザンチン・アカデミーによって、
大きくその方向がきめられている
ことは事実であるが、
私とコムネヌス家(ローマ帝国皇帝の唯一の
生き残り)との関係は、
実は現界の人間同士の
交際だけの問題ではなく、
心霊的な目にみえない因縁
によっているのである。
私は、テオドシウス二世陛下が、
多くの重臣や待女たちを従えて、
東ローマ帝国の大宮殿を背景に
出御せられたのを霊視したことがあるし、
かつての種々のローマ帝国皇帝たちが、
多くの騎士たちを従えて、
天上界をさながら大名行列のごとく
行進されるのを見たこともある。
そして、つぎつぎと今は亡き
東ローマ帝国六十代にわたる
皇帝たちの御魂があらわれた。
第24図 (上) 10世紀におけるビザンチン・ナイト(騎士)。 聖ストラティラト,が、バジリカ会堂の騎士のごとき服装をつけている。
(左)初代ローマ帝国の創立 者のプロフィル。
彼らが、その忠誠なる騎士たちに曰く、
「わが誇りたかき騎士たちよ、
汝らがわが帝国の建設に示した献身と忠誠は、
人類永遠のねがいである世界平和、
共存共栄のためのいしずえを築くことになった。
御身たちの挺身奉仕は、
千数百年の伝統と権威を維持し、
世界史上に燦として輝く
中世の文化的偉業を継承すると共に、
今日における人類文明の発達の礎をきずいて、
その開顕に寄与してきたわが栄ある
ローマのビザンチン文化を
つくりあげたのであり、
今や、その努力が新しい時代のための
指針となったのである。
わが勲功と名誉ある騎士たちよ。
われわれは貴下たちが、現幽両界において、
新しい最終の ゴールに向かって、
かぎりなき栄光ある前進をつづけられんことを
ねがうものである。
ローマは滅びず。
わが光輝ある偉大なるローマよ、
永遠に栄えあれ!」
要するに、私たちが行なっている
心霊研究と心霊思想の普及は、
国際運動につながっており、
やがてはそれが、人類究極の目標たる
世界共栄の一端たらんと
ねがっているものである。
※できれば応援よろしくお願いします