ノーリーズン(1999.6.4)-五十音にて名馬を辿る(No.25)-

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ノーリーズン 牡 鹿毛 1999.6.4生~2024.5.7没 新冠町・ノースヒルズマネジメント生産 馬主・前田 晋二氏 栗東・池江 泰郎厩舎

ノーリーズン(1999.6.4)の4代血統表
ブライアンズタイム
黒鹿毛 1985.5.28
種付け時活性値:1.25【13】
Roberto
鹿毛 1969.3.16
Hail to Reason
黒鹿毛 1958.4.18
Turn-to 1951
Nothirdchance 1948
Bramalea
黒鹿毛 1959.4.12
Nashua 1952.4.14
Rarelea 1949
Kelley’s Day
鹿毛 1977.5.11
Graustark
栗毛 1963.4.7
Ribot 1952.2.27
Flower Bowl 1952
Golden Trail
黒鹿毛 1958.3.5
Hasty Road 1951
Sunny Vale 1946
アンブロジン
鹿毛 1988.2.13
仔受胎時活性値:0.50【10】
Mr. Prospector
鹿毛 1970.1.28
種付け時活性値:0.25【17】
★Raise a Native
栗毛 1961.4.18
Native Dancer 1950.3.27
Raise You 1946
Gold Digger
鹿毛 1962.5.28
Nashua 1952.4.14
Sequence 1946
バラダ
栗毛 1982.5.19
仔受胎時活性値:1.25【5】
Damascus
鹿毛 1964.4.14
種付け時活性値:0.25【17】
Sword Dancer 1956.4.24
Kerala 1958.5.12
Courtly Dee
黒鹿毛 1968.3.8
仔受胎時活性値:1.25【13】
Never Bend
鹿毛 1960.3.15
種付け時活性値:1.75【7】
Tulle
黒鹿毛 1950
仔受胎時活性値:0.25【17】

<5代血統表内のクロス:Nashua4×4、Nasrullah5×5×5>

ノーリーズン(1999.6.4)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ブライアンズタイム
(Roberto系)
Mr. Prospector
(Raise a Native系)
Damascus
(Sword Dancer系)
Never Bend
(Nasrullah系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Never Bend
(バラダ)
3.25 近親ワンアンドオンリー
(No. A4)
5番仔
(空胎後)

*

2002年の第62回皐月賞(GI。中山芝2000m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 2 ノーリーズン 牡3 57 B.ドイル 1:58.5 10-8-9-6 35.0 474
[+4]
池江 泰郎 15
2 9 タイガーカフェ 牡3 57 M.デムーロ 1:58.8 1 3/4 3-3-3-3 35.9 482
[0]
小島 太 8
3 11 タニノギムレット 牡3 57 四位 洋文 1:58.8 ハナ 13-13-15-14 34.8 484
[+2]
松田 国英 1
4 7 ダイタクフラッグ 牡3 57 江田 照男 1:58.8 アタマ 2-2-2-1 36.1 496
[+2]
鹿戸 明 13
5 4 メガスターダム 牡3 57 松永 幹夫 1:59.0 1 1/2 7-5-5-6 35.8 494
[0]
山本 正司 16

2002年の第62回皐月賞。勝利に理由などいらない。勝ったものが強い。ただそれだけ。ノーリーズン、15番人気を跳ね返して、1分58秒5のレースレコード勝ちの完勝。思えば、従前の皐月賞レコード1分59秒0を1994年の第54回で叩き出したナリタブライアン(1999.5.3)も、同じブライアンズタイム産駒で白い帽子でした。

そんなノーリーズンが白い帽子で制した皐月賞を振り返ってみれば、姪の仔であるワンアンドオンリー(2011.2.23)の東京優駿(GI)と同じく、1枠2番からの発進。馬の美しさと共に、馬上に居た人たちの姿の記憶から「むぅっ?」と思い、確認してみれば、、、

ノースヒルズ関連馬において1枠発進でJRA・GIを勝った馬たち
馬名
(生年月日)
[F No.]
母の
何番仔?
[料の遺伝]
4代血統構成
母父 祖母父 曾祖母父
2000年の
第25回
エリザベス女王杯
(1枠2番)
ファレノプシス
(1995.4.4)

[13-a]
初仔
[5.25 or 3.25]
ブライアンズタイム
(Roberto系)
Storm Cat
(Storm Bird系)
Damascus
(Sword Dancer系)
Acropolis
(Blenheim系)
2002年の
第62回
皐月賞
(1枠2番)
ノーリーズン
(1999.6.4)

[A4]
5番仔
(空胎後)
[3.25]
ブライアンズタイム
(Roberto系)
Mr. Prospector
(Raise a Native系)
Damascus
(Sword Dancer系)
Never Bend
(Nasrullah系)
2003年の
第33回
高松宮記念
(1枠1番)
ビリーヴ
(1998.4.26)

[22-d]
6番仔
(6連産目)
[3.75]
サンデーサイレンス
(Halo系)
Danzig
(Northern Dancer系)
Icecapade
(Nearctic系)
Young Emperor
(Grey Sovereign系)
2005年の
第132回
天皇賞・秋
(1枠1番)
ヘヴンリーロマンス
(2000.3.5)

[13-c]
8番仔
(不受胎後)
サンデーサイレンス
(Halo系)
Sadler’s Wells
(Northern Dancer系)
Ribot
(Havresac系)
Dedicate
(Princequillo系)
2007年の
第68回
優駿牝馬
(1枠2番)
ローブデコルテ
(2004.4.28)

[10-d]
4番仔
(4連産目)
[4.25]
Cozzene
(フオルテイノ系)
Seeking the Gold
(Mr. Prospector系)
Northern Dancer
(Nearctic系)
Creme dela Creme
(Hyperion系)
2010年の
第52回
宝塚記念
(1枠2番)
アーネストリー
(2005.5.17)

[3-n]
4番仔
(3連産目)
[3.75]
グラスワンダー
(Roberto系)
トニービン
(ゼダーン系)
ノーザンテースト
(Northern Dancer系)
★エルセンタウロ
(Fairway系)
2012年の
第145回
天皇賞・春
(1枠1番)
ビートブラック
(2007.5.23)

[22-a]
4番仔
(3連産目)
[5.50]
ミスキャスト
(サンデーサイレンス系)
ブライアンズタイム
(Roberto系)
Rainbow Quest
(Blushing Groom系)
General Assembly
(Bold Ruler系)
2013年の
第80回
東京優駿
(1枠1番)
キズナ
(2010.3.5)
[13-a]
9番仔
(不受胎後)
[5.00 or 3.00]
ディープインパクト
(サンデーサイレンス系)
Storm Cat
(Storm Bird系)
Damascus
(Sword Dancer系)
Acropolis
(Blenheim系)
2014年の
第81回
東京優駿
(1枠2番)
ワンアンドオンリー
(2011.2.23)

[A4]
3番仔
(3連産目)
[6.25]
ハーツクライ
(サンデーサイレンス系)
タイキシャトル
(Halo系)
Danzig
(Northern Dancer系)
Mr. Prospector
(Raise a Native系)
2020年の
第80回
皐月賞
(1枠1番)
コントレイル
(2017.4.1)

[1-s]
3番仔
(3連産目)
[4.25]
ディープインパクト
(サンデーサイレンス系)
★Unbridled’s Song
(Mr. Prospector系)
Tiznow
(Intent系)
Storm Cat
(Storm Bird系)

まま、ノースヒルズ関連馬において1枠発進でJRA・GIを勝った馬たちが10頭もいたら、それは「水色、赤十字襷」を基調とした勝負服に白帽子の印象が残るはず。ともあれ、ものすごい布陣です^^;

*

ノースヒルズ関連馬では、牡馬として初めてのJRA・GI勝ち馬となったノーリーズン。現在は福島県南相馬市の鹿頭ステーブルにて繋養されています。

ノーリーズン、あの震災をくぐり抜け、一時行方不明になっても、今もなお生き続けています。その生命力の確かさ。ノーリーズン、これからもどうぞ壮健で。

 

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

*

[ノーリーズン(1999.6.4)の主な競走成績]

  1. 皐月賞(GI)
  2. 神戸新聞杯(GII)

通算12戦3勝、2着1回。

*

マイシンザン
マイシンザン

ノーリーズンはこぶし賞勝ち馬の後輩なんやけれど、こぶし賞の勝ち馬からは割合に重賞勝ち馬が出ているんよな。

ワイルドブラスター
ワイルドブラスター

ダイゴアルファ(1984.3.9)さん、シヨノロマン(1985.3.14)さん、ナルシスノワール(1986.4.26)さん、ニホンピロエイブル(1987.3.26)さん、エイシンテネシー(1989.4.3)さん、兄さん、メルシーステージ(1991.4.17)さん、シェイクハンド(1992.4.1)、オースミジェット(1994.4.29)、ワンダーファング(1996.3.11)、フサイチゼノン(1997.3.2)、そしてノーリーズン。

マイシンザン
マイシンザン

ノーリーズンの後もスズノマーチ(2000.2.20)トーセンキャプテン(2004.4.5)、オウケンサクラ(2007.3.31)、カレンブラックヒル(2009.2.19)メイショウマンボ(2010.2.25)、マイスタイル(2014.4.1)、パクスアメリカーナ(2015.2.10)、サトノインプレッサ(2017.1.29)スタニングローズ(2019.1.18)

ワイルドブラスター
ワイルドブラスター

やっぱり年明けの2月くらいまでに1勝クラスの特別を勝つ馬は、素質がある馬が揃っているんですね。

*

引退名馬

ノーリーズン、25歳で永眠したとの報せ。改めて血統的には「ああ、ブライアンズタイムにはやっぱりミスタープロスペクター牝馬が合っているな」と思わせてくれた皐月賞馬でした。波乱万丈の馬生、本当にお疲れ様でした。合掌。

#2022年08月17日(水)初出、2024年05月08日(水)記事改め。

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