雲母(マイカ)は、層状ケイ酸塩鉱物で、薄く剝れやすい性質を持っています。
これは、2つのアルミノケイ酸塩の層の間に、カリウムイオンが挟まれる構造になっていて、カリウムイオンは電気的な力で、層と層を引き付けていますが、結合は簡単に崩れるため、薄く剝れやすいのです。
結晶系は単斜晶で、六角板状結晶や鱗片状、葉片状集合体で産出します。
モース硬度は2~3で、ガラス光沢や真珠光沢を持っています。
熱や電気を伝えにくく、絶縁体として利用されています。
白雲母 KAl₂(AlSi₃)O₁₀(OH)₂
金雲母 KMg₃AlSi₃O₁₀(OH)₂
クロム雲母 KCr₂AlSi₃O₁₀(OH)₂
白雲母のAlがCrに置き換わったもの。
ソーダ雲母 NaAl₂AlSi₃O₁₀(OH)₂ 藍晶石を含む。
黒雲母
シデロフィライトとイーストン雲母の固溶体
シデロフィライト KFe₂.₅Al₀.₅(Si,Al)O₁₀(OH)₂
イーストン雲母 KMg₂.₅Al₀.₅(Si₂.₅Al₁.₅)O₁₀(OH)₂
チンワルド雲母
シデロフィライトとポリリシオ雲母の固溶体
ポリリシア雲母 KLi₂AlSi₄O₁₀F₂
リシア雲母
ポリリシア雲母とトリリシア雲母の固溶体
トリリシア雲母 KLi₁.₅Al₁.₅AlSi₃O₁₀F₂
黒雲母石英片岩