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パナソニック分岐水栓式食洗機「NP-TCR5」を賃貸住宅へ工事せずに設置してみた話

足掛け1年ほどダラダラ検討しつつ、ようやく食洗機の設置まで漕ぎ着けました。賃貸住宅(アパート)に食洗機を設置するまでに、調べたことや試したことを記録として残します。

  • 食洗機:パナソニック NP-TCR5
  • 蛇口:KM5111CL
  • ダイバータ:Cientia 真鍮ダイバータ
  • ニップル:SANSUI PT3320
  • 設置ラック:ベルメゾン サイズが選べる隙間サニタリーチェスト Fタイプ
  • 設置台:パナソニック N-SP3
目次

設置スペースの確保:どこに食洗機を置くのか問題

賃貸アパートの場合、キッチンが狭いことが多いため、食洗機の設置スペースを確保するのに苦労しました。しかし、幸いにも冷蔵庫の隣に20cm程度の隙間がありました。ここに隙間ラックを置けば設置スペース確保できるのではないかと考えました。

ただし、食洗機は食器も含めて15kgほどになるため、隙間ラック本体と天板の耐荷重にも注意する必要があります。プラスチック製の隙間ラックでは耐久性の面で不安が残るので、スチール製か木製のものが無難だと考えました。また、キッチン台の高さは85cmなので、高さ85cmの隙間ラックであることも条件に追加しました。

高さ85cmかつ幅20cmで耐荷重がある隙間ラックを見つけるのは難しいと諦めかけていたのですが、探せばあるものですね。ベルメゾンの「サイズが選べる隙間サニタリーチェスト Fタイプ」がぴったりでした。天板の対荷重が20kgもあるので安心できます。また、横幅や奥行きのバリエーションも豊富、各自のキッチンサイズに応じて選ぶことができます。なお、このサニタリーラックは楽天でも購入できますが、基本的にはベルメゾンで買った方が安いです。自分はタイミング良くセール中に購入できたので、13,410円で手に入れました。

組み立ても大変で、4時間以上掛かったことを覚えています。ラック自体の重量も16.5kgとそこそこあるので、1人で運ぶのはかなり大変でした。パワーに自信がなければ、2人以上で運ぶ方が無難です。

続いて、キッチンシンクの食洗機設置部分がわずかに凹んでおり、食洗機には足が付いていることが多いことから、このままでは高低差でぐらつく可能性がありました。こんな時に便利なのが食洗機置き台です。ある程度汎用性がありそうなパナソニック純正品N-SP3を購入しました。楽天のヤマダ電機でお買い物マラソンの際に購入するとお得ですが、お取り寄せ品だったため少し待たされました。

人によっては別売の高さ調整脚を購入することもあるようですが、今回は置き台だけで済ませました。これで、幅55cm、奥行き30cm程度の食洗機であれば、キッチンシンクに干渉せずに設置できるようになりました。

設置するとこんな感じになりました。中々いい感じですね。凹んだ部分をカバーして、食洗機を平行に設置できるようになりました。

食洗機の選定:タンク式か分岐水栓式か

次にどの食洗機を買うか、という最重要課題です。実は半年以上悩みました。

据え置きタイプの食洗機には、自分で水を給水するタンク式と、蛇口から自動的に給水できる分岐水栓式の2種類が主にあります。タンク式食洗機だとパナソニックのSOLOTAが有名ですね。

賃貸住宅では、解約時に原状回復が求められることが多いです。つまり、入居時の状態に戻す必要があります。分岐水栓式の食洗機を設置する場合、蛇口自体の工事が必要となります。このため、大家さんや管理会社に相談の上で、業者に工事を依頼する必要があります。この一連の手続きは分岐水栓式食洗機のデメリットと言えます。ただし、一度設置さえ完了すれば、そのデメリットを覆すほどに食器洗いが楽になります。洗いたい食器と洗剤を入れてボタン押すだけで、自動的に洗浄してくれるので利便性は非常に高いです。

一方でタンク式は給水を自分で行うため、工事が不要で設置ハードルが低い、という点が最大のメリットかなと思います。反対にデメリットは給水が必要な点ですね。人によっては、DIYでホースを繋げたり、給水タンクを設置するなどの対策を取っている場合もありますが、やはり自分で食洗機が必要とする水量まで給水が必要という点は変わりません。

数ヶ月自問自答した結果、とにかく利便性を重視しようということで、分岐水栓式の食洗機を選ぶことにしました。その決心したタイミングで、ちょうど新登場していたのがパナソニックのNP-TCR5でした。特に奥行きが30cmという点がグッド。パナソニックの食洗機の中でも比較的安価なモデルであることも大きなメリットでした。

吐水口分岐水栓の設置:素人DIYでダイバータつけてみた

分岐水栓工事をせずに分岐水栓式食洗機を使用する場合、吐水口で水を分岐させる必要があります。そのための製品として、ダイバータというものがあります。今回自分が購入したのはCientia製のダイバータで、調査した限りではこの製品を使用している人が多いようです。ただし、当たり前ですがDIYなので自己責任になります。

ついでにパッキンも買っておきました。Cientia製ダイバータにもパッキンは付属していますが、個人的なこだわり。

ダイバータはアダプタがついてるので外す必要があります。蛇口KM5111CLの場合、アダプタがついたままでは吐水口へ装着できません。アダプタが中々外せなくて2時間ぐらい悩んでました。

あとはパッキンなどを上手く嵌め込んだまま吐水口へ装着するだけ。なお、元の吐水口は原状回復の際に戻す必要があるので無くさないように保管しましょう。

取り付けにはモンキーレンチがあった方が良いです。手だけだと上手く締まらない可能性があります。

取り付け後の姿。左側のレバーを下にすると真下に水が分岐します。

上にレバーを上げれば横から水が出てくるようになります。これで水の分岐は完了です。

なお、実はこのままでは食洗機のホースに繋げられません。ダイバータ横の吐水口にニップルというアダプターのようなものをセットする必要があります。それに気づくのは食洗機購入後のことなのでした…。

食洗機購入と設置:アース接続が地味に大変

5年保証が欲しかったので、ビックカメラ.comで購入しました。意外と人気のある商品のようで、2月中旬に注文して3月中旬に届きました。段ボールは通常の箱ではなく、上下に分かれて被せているタイプでした。さらに、おまけで食洗機用洗剤のサンプルもいくつか入ってました。

早速設置作業。食洗機は水を使用する家電なのでアース接続は欠かせません。かなり久しぶりにアース接続やったんですが、果たしてちゃんと繋がっているか少し不安。

電源ケーブルをコンセントに差し込み、給水/排水ホースもセットすれば完成です。

下記は”食洗機のホースがダイバータに繋がらねぇんだけど!?”となっている図。急ぎAmazonでニップルを追加購入する羽目に。

まとめ:設置してみた感想と参考文献

完全ド素人が分岐水栓式食洗機を設置してみたのですが、意外となんとかなるものですね。食洗機を数回使ってみましたが非常に快適です。ただし、思ったより音が大きいので、深夜の使用は控えた方が良いかも。体感では洗濯機ぐらいの音がします。

個人的には食洗機のモード設定が記憶されるが地味に嬉しいです。乾燥を使わない派閥なので標準モードのみ使ってるんですが、電源を入れると最後に使用した標準モードのみを呼び出してくれます。コースボタンをポチポチ押さなくて大丈夫。入ボタン押してスタート押すだけでOKです。

ただし、デメリットも当然あります。食洗機を使用中は基本的にキッチンシンクで水を使えなくなります。また、乾燥を使わない派閥の場合、食洗機使用後に扉を開けっぱなしにすると思うのですが、水を使うとき邪魔になります。これは吐水口で分岐している以上避けられないので、慣れるしかありませんね。

総論としては買ってよかったなと思います。コップやお箸は勿論、取っ手が取れるフライパンなども洗えるのが非常にグッド。

最後に、参考にしたWebサイトを貼っておきます。吐水口分岐水栓の実現方法に関する情報が網羅されています。このサイトに出会えていなければタンク式の食洗機を購入していたかもしれません。今回のように、賃貸に分岐水栓式食洗機を設置したい場合は必見です。

NP-TCR5をしばらく使ってみて

設置してみて1ヶ月程度経過しました。食器手洗いは大きめのゴミを取り除く程度で、ほとんどしなくなりました。自分の場合、ザバスのプロテインシェイカーを洗うのに重宝しています。食洗機非対応ですが問題なく洗えているので、自己責任で多用中。多い時は1日3回使用こともあります。

使ってみて唯一気になった点が、食洗機の縦のサイズです。画像のように全長30cmの包丁など、少し長めの食器が箸立てに入りません。横に倒して入れざるを得ないのですが、このあたりが少し慣れる必要がありました。

その反面、横向きで頑張って入れれば取って付きのフライパンも入れられます。全長45cm(直径26cm)程度のサーモスフライパンがギリギリ入りました。

取っ手が取れるフライパンは洗い易いものの、水洗いできない取っ手部分がどうしても汚れてしまうのがネック。最近は食洗機対応の取って付きフライパンの方が良いのではと思ってます。

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