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【2024年】SCREENの将来性 企業分析・株価予想

SCREEN 銘柄分析・企業分析
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SCREENホールディングス(以下、SCREEN)は半導体の洗浄装置で世界シェアNo.1の半導体製造装置メーカーです。顧客からの信頼と、高い技術力のある会社です。株価予想としては計算上の平均値13,422円、最大値33,289円です(記事更新時点で)。

SCREEN(銘柄コード:7735)は日経半導体株指数の構成銘柄です。

SCREENの企業データ

SCREENのルーツは1868年に創業した石版美術印刷会社「石田旭山印刷所」です。銅版印刷、石版印刷の時代を経て、1934年に写真製版用ガラススクリーンを国産化し、1937年に研究部門が独立して「大日本スクリーン製造所」が誕生しました。

その後、電子部品事業、プリント基板関連機器事業、半導体製造装置事業、ディスプレイ製造装置および成膜装置事業へと事業を展開してきました。そして2014年に株式会社SCREENホールディングスに商号変更し、持株会社制へ移行しました。

現在は、半導体の洗浄装置が主力の半導体製造装置メーカーです。

売上高4,608億円
営業利益765億円
営業利益率16.6%
ROE21.0%
自己資本比率47.1%
従業員数連結6,267人、単体497人
平均年齢41.9歳
平均年間給与923万円
(出典:四季報 2023年度実績)

SCREENの事業分野

SCREENは売上の約80%が半導体製造装置事業です。その他にも、グラフィックアーツ事業、ディスプレイ製造装置および成膜装置事業、プリント基板周辺機器事業のあわせて4事業を展開しています。

SCREENの部門別売上高
(出典:SCREEN アニュアルレポート2023

SCREENの特徴・強み

市場シェアNo.1

半導体の製造工程においては、基本的に各プロセスの前後で洗浄が行われます。数千ある半導体製造プロセス全体の中で、約30%を洗浄プロセスが占めています。ウエハーの不純物や薬品を取り除く洗浄工程は重要な工程です。SCREENはより少ない水で、より速く、確実に洗浄できる装置を開発したことにより、洗浄装置3分野(枚葉式洗浄装置、バッチ式洗浄装置、スピンスクラバー)においてトップシェアを獲得しています。

長年にわたる洗浄トップシェア獲得による、設計・製造・プロセスにおけるノウハウの蓄積や、半導体の世界トップメーカーとの長年のビジネス関係構築が強みです。

半導体製造プロセス中の洗浄工程の割合
SCREENの洗浄装置の世界シェア
(出典:SCREEN アニュアルレポート2023

ただし、それぞれ世界シャアは減少しています。

SCREENの洗浄装置の世界シェア推移
(出典:SCREEN アニュアルレポート

高いニーズのある半導体洗浄装置

先端デバイス領域では微細化による洗浄ニーズが増加しています。微細化が進みMOL、BEOL 工程もFEOL 同様の繊細な洗浄の必要性が増えていること、チップレット化が進む中で貼り合わせ面の洗浄など新たなニーズも出てきていることなどから、半導体前工程装置市場(WFE)の中で、洗浄装置の売上が占める割合は増加すると見込まれます。

オーダーメイドで装置を開発

同じ型番でも顧客の要望が異なるため、顧客の要望を満たす装置を開発しています。顧客が取扱う半導体のサイズにより、電気設計の変更、処理方法の変更などすべてが変わるため、社内に最先端プロセスを研究できる環境を整備しています。

SCREENの業績推移・将来性

SCREENは2009年のリーマンショックだけでなく、何回か赤字を経験しています。また、半導体製造装置メーカーの中では利益率が低いです。装置をオーダーメイドにしていることが利益率を下げている可能性があります。

右肩上がりで成長していますが、その成長スピードは緩やかと言えます。

SCREENの業績推移
(出典:IR BANKより著者作成)
売上高営業利益営業利益率当期純利益ROE自己資本比率株主資本1株配当
2008年度279,80014,6005%4,5804%42%121,400
2009年度219,000-4,510-2%-38,20028%80,700
2010年度164,100-14,000-9%-8,00030%72,700
2011年度255,00026,80011%25,70029%34%98,40013
2012年度250,10013,5005%4,6405%37%101,80013
2013年度199,800-4,830-2%-11,30033%82,800
2014年度235,9008,9004%5,4206%37%88,2008
2015年度237,60017,2007%12,10011%44%100,80018
2016年度259,70023,6009%18,80016%44%117,00030
2017年度300,20033,70011%24,20017%48%136,30044
2018年度339,40042,70013%28,50017%47%157,90055
2019年度364,20029,6008%18,10010%47%170,80049
2020年度323,20012,6004%5,0103%50%171,50015
2021年度320,30024,5008%15,2007%55%184,60045
2022年度411,90061,30015%45,50018%54%225,800147
2023年度460,80076,50017%57,50019%53%279,100183
(出典:IR BANKより著者作成)

SCREENの株価予想

SCREENの過去5年のPERレンジは、最小値7.1、平均値17.7、最大値43.9でした。EPS(1年後アナリスト予想)は758.3円です。

株価 = PER x EPS

PER:株価収益率、EPS:一株当たり当期純利益

上記の関係式から、株価予想は、最小値5,384円、平均値13,422円、最大値33,289円です(記事更新時点で)。

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