「短距離ダッシュ繰り返し勉強法」の話

テスト期間に入っていざテスト勉強を始めるぞ、となった時に皆さんは最初に何をするでしょうか。

様々な回答があるとは思いますが、その一つに「勉強計画を練る」というのがあると思います。

また長期休暇に入った時も、勉強計画を練る人とそうでない人がいるでしょう。

今回考えていくのは、「計画をしっかり練ってその通りに勉強するのは是か非か」ということです。

皆さんにもぜひ考えて欲しい問題です。

私は「計画を立ててそれに沿って勉強を進めていくことは、どちらかという否定派」という立場です。
※全否定ではなく、計画内容や人によっては問題ないと考えています。

その根拠は4つあります。

①長期計画を完走できる人は稀

②計画が崩れるとやる気減・自信減につながる

③計画は逆に学習の質の低下を招くことがある

④長期計画を立てるより効果的な学習法がある

の4つです。

それぞれについて補足説明をしていきます。

①長期計画を完走できる人は稀

これは経験則ですが、どうやら(私を含め)多くの人は計画に願望を織り込むようです。

つまり、「毎日全力で」「イレギュラーが発生しない前提で」計画を立てがちということです。

実際は、毎日全力で取り組める人は非常に稀ですし、イレギュラーが全く発生しないことも稀です。

仮にその様な前提に立った計画を立てたなら達成は非常に困難ですし、達成できない計画は絵に画いた餅です。

もちろん「いや、そんな無理な計画は立てない」「実現可能な計画しか立てない」という人もいるでしょう。

しかし、逆に誰でも達成できる低い目標を掲げるのも良くありません。

一日さぼっても明日取り返せるという発想につながりかねないからです。

計画を立てる人が上手で、ちょうど良い計画を立てられる人はその限りではないので、それができる人は計画を立てて良いと思います。

ただ、計画通りに進めるのが向いていない人(私のような)もいるので、万人に対してオススメの方法ではないということです。

②計画が崩れるとやる気減・自信減につながる

計画が破綻したら再度計画を立てればよい、あるいは達成が無理だと気づいた時点で修正すれば良い、という考え方もありますがこれもあまり良くないと思います。

というのも、まず一度計画が破綻すると多くの人はやる気を失い再挑戦を行わなくなるからです。

また「計画を立てたけど達成できなかった」という経験が繰り返されると自信の喪失にもつながります。

特に、その計画の完成度や理想反映度が高ければ高いほど、その計画が破綻した際のダメージも大きくなります。

計画の修正を行うことができる場合においても、今後は「下方修正グセがつく」という懸念が生まれます。

下方修正グセとは、守れなかった場合に計画を下方修正することを前提として、計画をこなしていこうとする癖のことです。

計画を立てる目的の一つに「自分を律するため」がありますが、下方修正グセがつくとそれが全く果たせなくなります。

計画を立てて学習をするのにはそのようなリスクがあることを押さえておく必要があるでしょう。

③計画は逆に学習の質の低下を招くことがある

計画を立てる際には「英語長文を2時間やる」という形で勉強内容とともに時間を定めることがよくあると思います。

時間割を作成するイメージですね。

ただ、計画達成を意識しすぎると、勉強の質を高めることへの意識が弱まり、その時間だけテキストを開いて机に向かっていればそれでOKという思考になる場合があります。

その様にその時間を漫然と過ごしてしまうと、効果の高い学習ができなくなります。

それよりは時間を決めずに、「英語長文のこのページをやりきる」と勉強内容だけ決めることをオススメします。

そして仮にいつもより集中できて、思ったよりも早く終わった場合は、その分休憩に回しても良いでしょう。

これも人によるとは思いますが、時間を決めてやるのには弊害もあると考えます。

④長期計画を立てるより効果的な学習法がある

計画を立てることで、無駄のない効率的な学習ができるイメージが一般的にはあります。

ゴールを定め、そこから逆算して日々の勉強内容や時間を決めることが最善だというのはわかる気がします。

しかし、それらにはリスクがあることを①②③で触れました。

さらに加えて言えば、「無駄のない効率的な学習」というのは計画的な学習以外にも存在します。

例えば、このブログのタイトルにもある通り、短距離ダッシュの繰り返しがその一つです。

短距離ダッシュとは「この年の数学の過去問を解く!」「このページだけ頑張る!」といった様に、時間的・内容的に短い目標を定めて全集中して学習を行うことです。

これのメリットは、集中力を何よりも高められる点にあります。

その問題だけに没頭することで、質・効果の大きな学習ができるというわけです。

また時間的に非常に短い目標設定を行うため、途中で計画倒れになるということがありません。

そして、この短距離ダッシュを繰り返すことで、最終的なより大きな目標に到達しようというわけです。

これはこれで非常に高い学習効果があるため、長期計画通りに学習するのが苦手な人やうまくいかなかった人はぜひ試してみてください。

有利ゼミナールでの学習

有利ゼミナールでは、この短距離ダッシュの繰り返し学習法を採用しています。

毎回の授業の最初に「今日はこれを頑張る。これだけを頑張る!」といった目標を定めます。

そして、その達成に没頭してもらい、その目標を達成できればその日の学習は終了です。

いつもより集中ができて思ったより短時間で終わった場合もそれで終了ですし、

逆に思ったより時間がかかる場合も最後までやり切ってもらいます。

従って、有利ゼミでは毎回同じ時間だけ勉強するのではなく、日によって学習する時間が少しずつ異なるのです。

また、同じ学年の同じ瀬野川中学校の生徒でも、瀬野川東中学校の生徒でも、海田中学校の生徒でも、海田西中学校の生徒でも、

※有利ゼミナールは安芸区中野(JR安芸中野駅徒歩5分)にある個別指導塾です。

生徒によって終了時間が異なります。

というのも、目標設定が"その生徒"にとって適切な負荷となるように、個別の学習プランを作成しているためです。

学習プランでは、長期的な目標を達成するために、日々どのように学習をしていくかを決めていきます。

そしてその学習プランにより、

「毎日短距離ダッシュをしていたらいつの間にかテストで毎回80点以上をとれるようになった」

「いつの間にか受験対策が完成していた」

という状態を目指します。

もし、有利ゼミでの学習をもっと詳しく知りたいということであれば、ぜひお問い合わせページからお気軽にご質問ください。

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