家庭教師のチューターというお仕事の話

有利ゼミ代表は大学時代の4年間を京都で過ごしました。

その4年間、ほぼずっと塾講師と家庭教師のアルバイトをしていました。

家庭教師のアルバイトですが、実はこれ普通の家庭教師では無くて・・・

ちょっと変わった仕組みのアルバイトだったので、そのシステムを今回はご紹介いたします。

家庭教師のチューター?

大学に入ってすぐに塾講師のアルバイトを始めました。

その後しばらくして、もう少しアルバイトを増やしたいと思い、今度は家庭教師のアルバイトも始めることにしました。

そこで家庭教師を始めるため、業界大手の家庭教師派遣会社に教師登録をしに行きました。

いわゆる普通の家庭教師をやるつもりで登録に行ったのですが、その際の面接後に「チューター」というものになって欲しいと、その会社から提案を受けました。

家庭教師のチューター?

ちょっとその単語だけではピンと来なかったので、業務内容を詳しく伺い、魅力的な仕事に感じたので、チューターのお仕事をさせていただくことにしました。

その仕事内容は次の通りです。

家庭教師チューターの仕事内容

①家庭教師派遣会社がご家庭と通常の家庭教師の契約を結ぶ
②正式な教師が決まるまでの間だけチューターがその家庭で指導をする
③チューターはその期間の指導記録をレポートにまとめ会社に提出する

つまり、正式な家庭教師が決まるまでの代打です。
各ご家庭での指導期間は短いのですが、その代わりにたくさんのご家庭を回ることになります。

一般的な家庭教師と言うのは、担当するご家庭が決まれば、基本的に長期間そのご家庭を担当することになると思います。しかし私の場合は、一つの家庭に行くのは1回~1か月程度でした。

またエリアとして、京都中のご家庭はもちろん、滋賀県にも指導にいっていました。
遠いところにあるご家庭に行く際、その移動時間にも時給が発生していました。
もちろん交通費もでます。
当時は「移動中に本を読んでいても時給が発生するので良い仕事だな」なんて思っていました。

そんな家庭教師チューターの存在意義ですが、私は次の様なメリット・デメリットがあると考えます。

家庭教師チューターのメリット・デメリット

ご家庭のメリット

ご家庭の中には「家庭教師会社と契約をすればすぐに先生が来てくれる」と考える方もいます。
時には「再来週に定期テストがあるからすぐに指導を開始して欲しい」といった急ぎの要望があることも。
またそうでなくても、できるだけ早く先生に来て欲しいという思いを当然持っています。

しかし実際には、会社の方で正式な家庭教師を見つけるまでに時間がかかることがあります。
ちょうど空いている教師がいない場合もありますし、空いている教師がいたとしてもそのご家庭との相性等を考えて担当見送りになる場合があるからです。

そこで、ご家庭の「早く来て欲しい」と、会社の「教師派遣に時間がかかる」のミスマッチをなくす意味でチューターが役に立ちます。

とりあえずチューターを派遣することで、すぐに指導を開始することができるからです。
これはご家庭にとってメリットと言える点です。

家庭教師のメリット

チューターはその家庭で指導をしつつ、生徒の学力や特徴や指導のポイントについてのレポートをまとめ、会社に提出します。

会社はそのレポートを、正式な教師が決まれば、その教師に渡します。
正式な教師は事前に詳細な情報を受け取れることでスムーズに指導に入ることができます。

レポートを事前に確認できることにより、ご家庭や生徒との信頼関係構築もスムーズにいくというわけです。

事前に生徒情報を受け取れる、これは正式に担当することになる家庭教師側のメリットと言えるでしょう。
またご家庭にとってもメリットと言えるかもしれませんね。

会社のメリット

チューター制度を設ける会社側のメリットとしては、顧客満足度の向上があげられそうです。

時に正式な家庭教師が決まるまでに一か月以上の期間があいてしまうこともあり、その場合には当然ご家庭側は不満を抱きます。

その結果、契約解消にもつながりかねません。

しかし、すぐに指導を始められるようになることで、そういったことを回避できます。

これが会社側のメリットです。

チューターのメリット

チューター自身のメリットですが、何より移動中も時給が発生することがあげられるでしょう。

一般的な家庭教師は、移動時間に時給は発生しません。

また、普通の家庭教師では不可能なほど多くの家庭を(短期間ですが)担当できるというのも特徴的です。
この点がメリットか否かは人に寄りそうですが、いずれにしろ中々できない貴重な体験と言えると思います。

ご家庭のデメリット

ご家庭側のデメリットとしては、もしチューターと良い関係を築けたとしても、その制度の都合上、長期間の指導をお願いすることができないというのがあります。

すぐに正式な家庭教師が見つかればその限りではありませんが、例えば2か月近くチューターが担当して生徒・ご家庭と良い関係が築けていた場合、新しい先生が決まることで再度ゼロから関係を構築することになり、それは生徒・ご家庭にとって負担となりえます。

会社のデメリット

会社側のデメリットは、追加コストが発生することです。

交通費や移動時間の時給は会社が支払うことになるため、その分コストが増えます。
またその増加したコストをご家庭に負担いただくことは当然できません。

従って、メリットがあるのは間違いないですが、このデメリットとの費用対効果が合わなければ、この制度の維持継続は難しいでしょう。

※余談ですが、現在この会社はチューター制度をやめてしまっています。またチューター制度を採用している家庭教師会社を私は知りません。費用対効果が合わないのかもしれませんね…

家庭教師チューターの仕事で得た力

チューターとしてその家庭を担当できる期間は限られています。
少ない時は1回で終了することもあります。

チューターのミッションは、その限られた時間で、
①生徒の学力・成績を可能な限り上げること
②生徒のやる気を引き出すこと
③生徒の学力等を把握してレポートにまとめること

になります。

その為、チューターを続けることで短期間で①②③を達成する力がついたと言えるかもしれません。

ご家庭が家庭教師を依頼する目的は①②です。
これができなければ当然契約は解除になります。

従ってチューターとしても、まずは学力アップ・やる気アップを念頭において指導をします。

これは私の体験ですが、定期テスト2週間前という生徒の指導に入ったことがあります。
その為、2週間でがっつり定期テスト対策をしました。

具体的には、出題範囲の問題集を生徒が自力で解けるようになるまで一緒に練習しました。その結果、やはりその箇所が試験で出て、生徒もしっかりその問題を正答し、高得点をとってくれました。

この結果は生徒やご家庭に非常に喜んでいただけましたし、私も自分のミッションが果たせたことで嬉しく感じていました。

もしここで結果を出すことができなければ、契約解除となっていた可能性は十分にあります。その様に、チューターは生徒のレポートをまとめるだけでなく、例え短期間であっても結果を出すことが求められます。

また、多くの生徒を担当することで、1回の授業でもその生徒に必要な対策がわかるようになりました。
これもこのアルバイトを通じて得た力といえると思います。

私はこの他に個別指導塾の講師や集団指導塾の講師もしていましたが、そっちのお仕事にもこの力は活きていたと思います。

家庭教師のチューターのお仕事については以上です。

おわりに

家庭教師のチューターの制度は今思えばなかなか面白いかったと思い、今回ブログにまとめてみました。

また大学生時代のほぼ丸4年間は、塾講師&家庭教師のアルバイトをしながら過ごしたこともあり、その中々で様々な体験をしました。担当した生徒数自体は300名~350名ほどと特別に多いわけではないのですが…。

例えば、京都大学に逆転合格した生徒の勉強法や、すごく明るい不登校の生徒の話など、個人情報漏洩にならない範囲でまたまとめてみたいと考えています。

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