ニキビ跡のクレーターとは
ニキビが治った後に残される、肌表面にできる凸凹の状態をニキビ跡のクレーターと言います。医学的には陥凹性瘢痕と呼ばれます。
ニキビ跡ができる原因
赤ニキビや化膿ニキビのように、炎症が皮膚の深い層である真皮層や皮下組織まで達してしまうと、真皮層内のコラーゲンやエラスチンの組織が破壊されます。肌内部の組織が破壊されると、肌表面に凹凸やクレーター状の痕跡が残るようになります。
クレーターのニキビ跡の種類
クレーター状のニキビ跡には、アイスピック型、ローリング型、ボックス型など直径が1〜2ミリで細かいもの、直径が4〜5ミリで楕円形状のもの、大きさはバラバラで円形や楕円形の縁が垂直に凹んでいるものなどの特徴があります。
皮脂が多い鼻やこめかみ、眉間のTゾーンや、乾燥しやすい頬やアゴ、フェイスラインのUゾーンはクレーターのニキビ跡ができやすいと言われています。
ニキビ跡のクレーターを自力で治せる?
ニキビ跡のクレーターは自力だけでは完治することが困難です。
比較的肌の浅い層にできたニキビ跡(ボックス型のクレーター)であれば、市販のスキンケアによるセルフケアでもある程度の改善が可能ですが、クレーターは肌の真皮層にダメージをを及ぼしている場合が多いため、自力での治療は難しく、市販のスキンケアでは根本的な改善は期待できません。
ニキビ跡のクレーターを治す方法
美容クリニックで行うレーザー治療やケミカルピーリング、ダーマペン、幹細胞治療、培養表皮移植などがお勧めです。これらの治療では、レーザー治療で肌表面の再生を促進させたち、コラーゲン生成を促進したりすることで、クレーターを滑らかにしていきます。幹細胞治療や培養表皮移植は肌質からの根本治療が可能となります。適切な治療を受ければ、肌のクレーター状の凹凸の改善から、赤味や色素沈着のニキビ跡の症状を和らげることは可能です。