毒を喰らわば皿までもと、ミツマタに続いて今回も有毒植物についてです
クリスマス(キリスト降誕祭)ローズの総称ヘレボルスは物騒にも、
ギリシャ語の殺す(helein)と食べ物(bore)に由来するそうです
さほど強くはないが全草有毒で、プロトアネモン、サポニン、ヘレブリン等が成分
空気に触れた草汁による皮膚の炎症やただれ、口中摂取ではめまい・吐き気・嘔吐、
致死量だと心臓の強収縮が避けられないのだとか(成分含有率は根茎部が優る)
そんなChrist=キリスト生誕以前から毒草利用されたクリスマスローズの史実、
知ると驚かされますよ──名は体を表わすどころか、てんで真逆で
紀元前595年 ギリシア都市国家間の争い中、水路へ流す毒使用された
歴史的毒草名が博愛をイメージするキリストのクリスマスローズ名へ転じ、
今は冬の貴婦人とも呼ばれてるって……一体なんなんだあ~⁉
ヘンリー王子の毒妻が侯爵夫人でございます世紀人とても、唖然です
うつろう時は、世界の様相をこうもゆがめるのか・・・
苔むしたひしゃげ階段脇にも咲くクリスマスローズ
それに負けないだけの有毒名な海月こと山ん姥、
そちこち有毒植物を植えちゃってる海月山にて嘆息していますです