皆さん初めまして、aribadoで活動している美術工芸学科新2年の須貝です。
グループの中では主にSNSの運用や広報の活動などを行っています。
最近は暖かい日が続き、過ごしやすい季節になってきましたね。私はこの頃花粉にやられて目の痒みと肌荒れがひどくなっています…。
さて、我々アリバドのブログでは、これまでいくつか長岡造形大学についての記事を書いてきました。以前前期試験Bの体験談をお伝えましたが、今回は中期試験で美術工芸学科に合格した私の体験談をみなさんにお伝えしようと思います。
中期試験は取る人数がかなり少ないですし、そもそも大学の合格体験談を聞くこと自体が少ないと思います。なので、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
そもそも中期試験では何をするの?
詳しい内容に入る前にまず試験要項に書かれている試験内容を確認してみましょう。
中期試験は一次の共通テストの結果+面接という構成になっています。共通テストは、全学科共通で国語と外国語が必須で、デザイン学科と建築環境デザイン学科はさらにもう一科目必要になります。
美術工芸学科は、共通テストのほかに実技の試験もあります(執筆時点の情報ですので詳しくは学校公式サイトにて確認を)。
このように、試験の内容は学科によってかなり異なるのでそれぞれに対応した対策が必要と言えるでしょう。
私が中期試験を受けることになった経緯
中期試験を受けると決まった頃には、すでに前期の二次試験も終わり、これも失敗したらどうしよう…みたいな不安に駆られている人も多くなっています。実際私もそうでした。
私は中学生の頃から本校を志望していました。
しかし、あまりにも長く志望していた(中1の頃にはもうすでに本校への進学を志望していました)ため、それが自分の中でかなり強いプレッシャーになってしまい、元々そこまで本番に強い方ではなかったのに、さらに萎縮してしまい本領を発揮することができず、なんと3回も試験に落ちてしまいました。
そして、中期試験に挑むことが決まったのですが、今度は今までの試験での失敗がトラウマになり、試験直前の面接練習は一度もうまくいっていませんでした。
次は、それでも最終的には合格できた私の試験の対策方法をご紹介します。
どのような対策を取った?
私の場合、早いうちから志望校が決まっていたので、画塾にも高校2年生の夏から通って対策をしたり、作品をコンクールに出品したりしていました。そのため、実技で戦うための勉強には長い時間費やすことができました。
1.共通テスト
元々共通テストは使わずに総合型や学校推薦で入るつもりだったので、全く勉強をしておらず、本格的に勉強を始めたのは高校3年生の12月でした。
一次試験まで残り一ヶ月となってからの勉強だったため、学習塾の塾長に直談判して塾の鍵を一ヶ月借りて、朝の6時から塾が閉まる夜の10時まで自習室に篭りひたすら予想問題を解き続けていました。
そのため、その一ヶ月の間で国語は5割から8割、数学1Aは3割から7割を安定して取れるようになりました。
私は普通科文系だったので、とにかく3教科の中ではまだましな国語で点数を取ろうと思い、以下のように勉強をしました。
①夜寝る前と朝起きてすぐに古文の単語帳を赤シートで隠して意味を確認する
②分野ごとに分けて、それぞれの目安時間から5分引いた時間でタイマーをセットして、通しで解くときや本番にゆとりを持って終われるようなスピードをつける
③模擬試験を自分の普段の自習でも行い、そのスケジュールに体を慣らす
時間もなかったので、とにかく無駄な時間を無くして勉強に一点集中できるように、周りの人にも協力してもらいました。
しかし、練習でいくらいい点が取れたからといって、本番もその力が出せるわけではありません。
実際、私は本番の試験での自己採点の得点率は、国語が6割、数学と外国語は5割と、国公立の試験を受ける人の中ではかなり低い点数を取りました…。
そのため、二次試験で挽回しなければ後がなくなりました。
2.面接
私にとっていちばんの難所が面接でした。
元々、自分の意思を伝えようとすると悲しくないのに勝手に涙が出てくる癖のようなものがあり、畏まって人と対話をすることは極力避けてきていました。
総合型試験では面接中に過呼吸を起こし、学校推薦の試験ではそこまでいかずとも、涙が止まらず言葉に詰まりながら話すのが精一杯でした。
面接で聞かれる内容というのは大体が決まったことを聞かれます。
実際に私が聞かれた内容は以下の通りです。
・持参作品の紹介
・なぜこの大学を志望したのか(志望動機)
・この大学に入って何がしたいのか
・高校では何に打ち込んだのか
・わざわざ地方の造形大学に来る意味はあるのか(東京の美術大学でも良いのでは?
私の場合、大学の志望理由書を書く段階で自分の意思よりも大学の特色に自分がどれだけあっているかを優先してしまったことで、咄嗟に質問に答えるということができませんでした。
最後に伝えたいこと
そういった経験を経て、改めて自分がなぜこの大学を志望したのかを考えてみると、本当に私がやりたかったことは、多くの人に美術に関心を持ってもらい、美術に興味のある人とそうでない人の溝を埋めることでした。
長岡造形大学のような地方の美術大学は、都内の大学に比べてできることも限られてきます。しかし、逆に都内ではできないようなことが地方ならできます。
志望理由は受験生が一番迷うところだと思いますが、なんとなくで大学を選んだにしても、自身がその大学に何か光るものを見つけたから志望しているはずです。
兎にも角にも、面接をする上で何よりも大事なことは、自分の気持ちに嘘をつかないことだと私は思います。いくら大学の良い所を並べたところで、自分の気持ちに反していたならば、必ずボロが出ます。
あとは、当日その場に行くと先生たち全員が自分の敵のように見えてきて、どの質問も高圧的に聞こえます。(あくまで私の場合ですが…)
私は練習の時は優しい先生よりも、若干怖くて苦手だなと思っているくらいの先生に練習をお願いして、質問攻めにしてもらっていました。
私はやりたいことと目標が見つけられたので良かったのですが、皆さんの中にはまだ迷っているという人も多くいることと思います。
大学受験という大きな関門を抜けて新しいスタートを切れるように、早めの準備と冷静に自分を見つめ直すことを心がけてみると、気持ちも少し楽になるかもしれませんよ。
今回は、私の合格体験記をご紹介しました。
アリバドでは長岡を多くの人に知ってもらうためにさまざまな情報を発信していきますので、ぜひサイトのチェックをよろしくお願いします。
それではまた次回のブログでお会いしましょう!
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