アマチュア作家の成り上がり執筆録

素人作家がどこまで高みに昇ることができるのか

【カクヨム】読み専の人たち

 カクヨムで楽しむためには、何人かの仲間が必要ですよと以前書きました。
 でも、自分の作品のレベルがどのくらいなのかを知るには、別な人たちのことを考える必要があります。
 それは、読み専門のユーザーさんのことです。

 カクヨムである程度経験を積んでくると、ペンネームなどつけないIDアカウント丸出しのユーザーさんが見てくれるようになります。
 この人たちは、純粋に小説を読むためだけにカクヨムに参加している方々で、まあ簡単に言えば、この人たちにどれだけ読まれるかが、書籍化されるかどうかの一つの判断基準になるんだと思います。
 もちろんジャンルによって、読み専門のユーザーの絶対数は全然違います。
 おそらく異世界やラブコメは他のジャンルと比べて、二桁ぐらい数が違うんじゃないかと思います。でも現代ドラマやミステリーなどの過疎ジャンルでも読み専門のユーザーはしっかりいます。

 えっ? 見たことない?
 まあ確かに、いるって感じることは少ないかもしれません。
 なんでかって言うと、読み専の人たちって、ほんとにアクションしないんですよね。
 ハートもつけないし、コメントなんか皆無といっていいでしょう。

 だから読み専の方に読まれていることが客観的に分かる指標としては、その作品をフォローしてくれてるかどうか、★をつけてくれたかどうかってことしかないんです。
 でも、フォローはとにかく、★は本当につけてくれない。

 となるとフォロワー数で見るのが一番現実的かなと思います。短編はフォローなんてしなくても一気に読めますのでフォローなんてしませんが、長編はそうはいかない。とても一日で読めないし、連載されているのでフォローせざるをえない。つまり長編の方が読み専さんに、どれだけ読まれているかってことが顕著に分かるんです。

 いったい、自分のどの作品が一番読み専さんに読まれてるんだろう。
 これは、自分の実力や作品のレベルを客観的に知る上でも、把握しておいた方が良い気がします。ただジャンルによって、読み専さんの絶対数が違うので、単純に数をカウントするよりもは読み専さんとそれ以外(小説を書きたいと思ってカクヨムに参加してる人たち)との比率で計算すると分かりやすいかなと思います。僕も自分の長編4本を調べてみます。
 

『ツァラトゥストラはかく語りき』(ジャンル:ミステリー 完稿)
  読み専さんのフォロー割合 40%

『鎮魂の唄』(ジャンル:現代ファンタジー 連載中)
  読み専さんのフォロー割合 37%

『リバイアサン』(ジャンル:ミステリー 連載中)
  読み専さんのフォロー割合 26%

『神の遺伝子』(ジャンル:SF 連載中)
  読み専さんのフォロー割合 11%


   完校している『ツァラトゥストラはかく語りき』が一番読まれているんですね。まあ納得というか、自分でもそうかなと思います。
『リバイアサン』は、カクヨムコンテンストと同時に連載を開始したので、同じくコンテストに出している書き手の方のフォローが異常に多かったことが響いているのかなと思います。
『神の遺伝子』は、まだ書き始めたばっかりなんでしょうがないかな。

 あんまり直視したくないですけど、作家を目指しているのであれば、読み専の人たちに読まれることを想定して書いていかなければならないので、こうやって客観的に自分の作品を分析することは大事かなと思います。
 ある程度、書けるようになってきたら、こんなこともやってみて、自分の作品がどのくらい読み専さんに読んでもらっているか、確認してみたらどうでしょうか。
 それは、あなたの実力をさらに高めてくれると思います。

 ちなみに、僕の作品の中で読み専さんの割合が一番高かったのは、現在非公開中の『SEX』です。やっぱ、エロ強え……

 


 

 自己評価のもう一つの方法として、PVの完読率が考えられるかもしれません。
 PVの絶対数が少なくても、完読率はかなり有効な評価方法だと思います。つまり、読んでくれないだけで、読んでくれれば最後まで読んでくれるほど面白い作品であることが数字からも示されるからです。

 この評価方法、本当にシビアで誰もが目をそむけたくなるかもしれませんが、やっぱりこれも自分を客観視するためには必要な検証だと思うのです。例えば、どこでPVが一気に下がったのか、それを知るだけでも、あの場面が読者には受けなかったんだと知ることができます。それが分かれば違うシナリオにしてみるとか、いろいろとやれることが分かってきます。

 まあ、そういうことで僕も恐る恐る検証してみたいと思います。
 検証する方法としては、まずは完稿した作品で数話に分けて連載した作品に限定してみます。つまり一気に読めないだろうという長さを持った作品にします。
 でも最初はあえて一話目ではなく、二話目からにします。一話目はどうしても覗き見で見る人が多いので、実際に読もうと思った人の実数としては二話目のPVの方が近いんじゃないかと思うからです。
 では、早速。


『田舎暮らし』(ジャンル:現代ドラマ 14,310字 10話) 
  完読率 84%

『閻魔の裁定』(ジャンル:現代ドラマ 35,748字 19話) 
  完読率 63% 

『42.195キロ』(ジャンル:現代ドラマ 13,513字 7話)
  完読率 93%


『ツァラトゥストラはかく語りき』(ジャンル現代ドラマ 212,785字 79話)
  完読率 22%

 話の長さにもよりますが、やはり小説投稿サイトでミステリーは厳しいなと実感します。
 しかし、自分でやっておいて言うのもなんですが、こういうの辛いな~

 

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※ このエッセイは、かつて僕がカクヨムという投稿サイトで活動して際に書いたものを掲載していますので、現在の実態とそぐわないことがあるかもしれませんが、その点についてはご容赦ください。

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