完成後にあらすじを変えました(笑)
それは深夜の裏路地で起きた実業家の刺殺事件。
容疑者と思しき十五名の男女が挙がるものの、かならずアリバイを証明してくれる第三者がおり、捜査は難航をしていく。
被害者である男性は、誰からも恨まれている人物だと判明したこともあり、オリエント急行殺人事件よろしく、みんなが共謀をして、お互いでかばい合っている。――そう、睨んでいた矢先。
警察からの救援を求められた女探偵、美海瞳は、ひとりの妖し気な老婆へと目をつけ、背後を洗うようにと指示を出す。
その年老いた夫人、平良信乃とは、自らを『さすらいの呪術師』と称し、遠く離れた場所から、ナイフで刺し殺したと語ったのであった――。